悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded
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伝説のプレインズウォーカー — ティボルト(Tibalt)
[+1]:カードを1枚引き、その後カードを1枚無作為に選んで捨てる。
[-4]:プレイヤー1人を対象とする。悪鬼の血脈、ティボルトはそのプレイヤーに、そのプレイヤーの手札にあるカードの枚数に等しい点数のダメージを与える。
[-6]:ターン終了時まですべてのクリーチャーのコントロールを得る。それらをアンタップする。それらはターン終了時まで速攻を得る。
アヴァシンの帰還で登場した赤のプレインズウォーカー。初の2マナのプレインズウォーカーである。
忠誠度能力は手札交換、本体火力、コントロール奪取。多くのプレインズウォーカーと異なり、最初から起動できるマイナス能力を持たない。
- +1能力
- 1枚のドローと1枚のランダムディスカード。ライブラリーを掘り下げつつ墓地を肥やすとルーターのように機能するが、無作為というのが非常に痛い。次に必要な呪文や土地を捨てるハメになりテンポが崩れてしまう可能性すらある。この点から、必ずしも2ターン目に戦場に出すことが得策ではないし、また戦場に出したらすぐに忠誠度能力を使ったほうがよいとも限らない。
- -4能力
- 突然の衝撃/Sudden Impact。元手が軽くなったとはいえ、忠誠度を貯めないと使えない都合上、単体では最速4ターン目にしか撃てないことに変わりはない。
- 突然の衝撃と比べ、奇襲性は激減している。これが飛んできそうなら対戦相手は手札を溜め込むことを控えるだろうし、インスタント・タイミングで起動できないためカードを引いた直後を狙うこともできない。そのぶん、対戦相手に「手札を溜めさせない」プレッシャーとして機能させることを狙いたい。
- 手札を抱え込むコントロール・デッキに対してはそれなりに有効。また魂の再鍛/Reforge the Soulや別世界の大地図/Otherworld Atlasなど、対戦相手の手札を増やすカードとの相性は良い。
- -6能力
- 暴動/Insurrection。勝負を決め得る能力だが、クリーチャーが多数並んでいる状況で忠誠度を6まで上げるのは難しい。十分なブロッカーや濃霧/Fog系のカードを用意できるのでない限りは、あまり欲張らず置き反逆の行動/Act of Treason相当の牽制と割り切るのも手。墓所のタイタン/Grave Titanなど、一度に複数のクリーチャーを出すカードも対策できるのは悪くない。
- 2番目の能力とはシナジーがある。相手が手札を温存するようならあちらを、積極的に展開してくるならこちらを狙うとよいだろう。
- 元から自分がコントロールしていたクリーチャーもアンタップされ、速攻を得る。
- 暴動とはコントロール奪取とアンタップの順番が異なる点に注意(脅しつけ/Threatenと反逆の行動の関係と同じ)。
歴代のプレインズウォーカーの中でも飛び抜けてクセが強く、扱いにくいカード。最初にプラス能力を連打しない限り他の行動が取れないのにも関わらず、それがリスクを伴う行為であることが特に評価を下げている。Fritesや燃え立つ復讐/Burning Vengeanceデッキなど、捨てたいカードの比率が高いデッキではルーター+αの優秀なカードになり得るが、信仰無き物あさり/Faithless Lootingや捨て身の狂乱/Desperate Ravingsなど、より使いやすいライバルは多い。
とはいえ、「毎ターンのルーター能力+数ターン後の暴動or攻撃の的(実質ライフ回復)」と言うのは2マナのカードとしては十分強力なのだが、如何せん一般的な赤のデッキでは、強力なウィニークリーチャーや即効性の高い呪文が優先されがちなのが悩ましい。即効性が重要でなくルーター能力が生かせるような、赤のコントロールデッキがあれば、十分に活用出来る余地はあるだろう。
- ソリンvsティボルトに新規イラストで収録された。
ストーリー
ティボルト/Tibaltはイニストラード/Innistrad出身の半人間・半小悪魔のプレインズウォーカー/Planeswalker。生物の受ける苦痛を研究対象とする、歪んだ研究者である。
詳細はティボルト/Tibaltを参照。
参考
- Walk For Two/2マナへの歩み(DairyMTG.com、Latest Developments、文:Zac Hill、訳:橘真一郎)
- 壁紙・待受(DairyMTG.com、Magic Arcana)
- カード個別評価:アヴァシンの帰還 - 神話レア