ラヴニカ・ブロック
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多次元宇宙の中の1つである[[ラヴニカ/Ravnica]]が舞台。 | 多次元宇宙の中の1つである[[ラヴニカ/Ravnica]]が舞台。 | ||
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− | + | 2色の組み合わせ計10組に対してそれぞれ「[[ギルド/Guild]]」が設定されており、ストーリーや[[カード名]]にもそれが反映されている。詳しい解説は[[ギルド/Guild]]を参照。その全てが全部のセットに出てくるのではなく、[[ラヴニカ:ギルドの都]]では「[[緑白]]」「[[黒緑]]」「[[赤白]]」「[[青黒]]」が、[[ギルドパクト]]では「[[赤緑]]」、「[[青赤]]」、「[[白黒]]」が、[[ディセンション]]では「[[白青]]」、「[[黒赤]]」、「[[緑青]]」が取り上げられている。そのため、[[多色カード]]などは各[[エキスパンション]]ごとに、特定の組み合わせしか登場しない。 | |
− | これに関連して、[[単色カード]] | + | *これに関連して、[[単色カード]]の枚数配分は均等になっていない。例えばラヴニカ:ギルドの都では、[[青]]のギルドや[[赤]]のギルドは1つだが、その他3色のギルドは2つ登場するので、多色カードのぶん青や赤のカードは少なくなる。そのため、ラヴニカでは単色カードは、青と赤は39枚ずつ、その他の3色は37枚として、少しバランスをとっている。なおブロック全体では、白、黒、緑の単色カードは79種類、青は76種類、赤は75種類であり、均等ではない。 |
− | ブロック固有の[[キーワード能力]]は[[ | + | ブロック固有の[[キーワード能力]]は[[召集]]、[[発掘]]、[[変成]]、[[狂喜]]、[[複製]]、[[憑依]]、[[予見]]、[[移植]]。[[能力語]]は[[光輝]]、[[暴勇]]。いずれの能力も各ギルドに1つずつ対応しており、例えば[[ゴルガリ団/The Golgari]]の能力である発掘は黒や緑のカードにしか存在しない。また、2色のどちらのマナでも[[支払う|支払え]]る新しい[[マナ・シンボル]]が登場し、これを持つカードは[[混成カード]]と呼ばれる。 |
− | *このブロックに登場する2色の多色やギルドに関する[[土地]]カード、[[向上呪文]]、自身とは違う[[色マナ]] | + | *このブロックに登場する2色の多色やギルドに関する[[土地]]カード、[[向上呪文]]、自身とは違う[[色マナ]]を用いる能力を持つカード、そしてギルド固有の能力を持つカードはすべて、対応するギルドのシンボルの[[透かし]]が描かれている。 |
*ギルドに関する10枚1セットの[[サイクル]]が多数存在し、これらはブロック全体にまたがっている。 [[ギルド魔道士#ラヴニカ・ブロック版|ギルド魔道士]]や[[ショックランド]]、[[ギルドアーティファクト]]などが有名だが、細かいものまで数えると10個以上のサイクルが存在する。 詳細は公式コラム、[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr211 十人だけで]を参照。 | *ギルドに関する10枚1セットの[[サイクル]]が多数存在し、これらはブロック全体にまたがっている。 [[ギルド魔道士#ラヴニカ・ブロック版|ギルド魔道士]]や[[ショックランド]]、[[ギルドアーティファクト]]などが有名だが、細かいものまで数えると10個以上のサイクルが存在する。 詳細は公式コラム、[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr211 十人だけで]を参照。 | ||
− | * | + | **多色推奨ブロックなだけあり、土地のサイクルが3つ、計30枚も存在する。[[絵]]は各サイクルにつき1人の[[アーティスト]]が担当している。ショックランドは[[Rob Alexander]]、[[本拠地ランド]]は[[Martina Pilcerova]]、[[バウンスランド]]は[[John Avon]]。 また、[[基本土地]]も4人のイラストレーターが各土地を1枚ずつ描いている。 |
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*いずれのセットでも、これまで長い間新種が出ていなかった複数の[[クリーチャー・タイプ]]に新種が登場している。[[デビル]]、[[スフィンクス]]など。 | *いずれのセットでも、これまで長い間新種が出ていなかった複数の[[クリーチャー・タイプ]]に新種が登場している。[[デビル]]、[[スフィンクス]]など。 | ||
− | *ものすごい数の[[トークン]]が必要なブロックでもある。ざっと見ただけでも[[コウモリ]]、[[苗木]]、[[奇魔]]、[[狩り立てられたラマスー/Hunted Lammasu|狩り立てられたサイクル]]のトークンなどなど。昔のセットではカード以外の周辺器具を用意させることに遠慮のようなものが見られたが、ここに来て一気に居直ったようだ。 | + | **ものすごい数の[[トークン]]が必要なブロックでもある。ざっと見ただけでも[[コウモリ]]、[[苗木]]、[[奇魔]]、[[狩り立てられたラマスー/Hunted Lammasu|狩り立てられたサイクル]]のトークンなどなど。昔のセットではカード以外の周辺器具を用意させることに遠慮のようなものが見られたが、ここに来て一気に居直ったようだ。 |
− | * | + | *地味ではあるが、[[オーラ]]に関係するカードもそこそこ多い。 |
*SF風の[[ミラディン・ブロック]]、和風の[[神河ブロック]]と続いていた「変り種ファンタジー」の世界から本来の西洋風ファンタジーの世界観へ回帰したブロックである。 | *SF風の[[ミラディン・ブロック]]、和風の[[神河ブロック]]と続いていた「変り種ファンタジー」の世界から本来の西洋風ファンタジーの世界観へ回帰したブロックである。 | ||
+ | **固有名詞は東欧(スラヴ)風の名称・発音を元にしており、世界の雰囲気作りに一役買っている([http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002650/ 音素、それはフレイバーの分子])。 | ||
*ブロック全体でカード・バランスが調整されており、多色化にもかかわらず飛び抜けた[[パワーカード]]がほとんど存在しないため、[[スタンダード]][[環境]]では多種多様な[[デッキ]]が生まれることとなった。 | *ブロック全体でカード・バランスが調整されており、多色化にもかかわらず飛び抜けた[[パワーカード]]がほとんど存在しないため、[[スタンダード]][[環境]]では多種多様な[[デッキ]]が生まれることとなった。 | ||
− | * | + | *ゲームとしても背景世界としても魅力に溢れ、マジック史上最も人気の高いブロックの一つ。この人気を受けて[[2012年|7年後]]の[[ラヴニカへの回帰ブロック]]で、再びラヴニカ次元を舞台とする事になった。 |
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2014年7月9日 (水) 01:49時点における版
ラヴニカ・ブロック/Ravnica Blockは、ラヴニカ:ギルドの都、ギルドパクト、ディセンションの3つのセットからなるブロック。
概要
多次元宇宙の中の1つであるラヴニカ/Ravnicaが舞台。
テーマは、人気が非常に高かったインベイジョン・ブロック以来となる「多色」。以前と同じ方向性にならないように、「3色や5色ではなく2色が中心の環境」、「色ごとではなく2色の組み合わせによる役割分担」、「友好色と対抗色が同格の扱い」などの工夫がされている。
2色の組み合わせ計10組に対してそれぞれ「ギルド/Guild」が設定されており、ストーリーやカード名にもそれが反映されている。詳しい解説はギルド/Guildを参照。その全てが全部のセットに出てくるのではなく、ラヴニカ:ギルドの都では「緑白」「黒緑」「赤白」「青黒」が、ギルドパクトでは「赤緑」、「青赤」、「白黒」が、ディセンションでは「白青」、「黒赤」、「緑青」が取り上げられている。そのため、多色カードなどは各エキスパンションごとに、特定の組み合わせしか登場しない。
- これに関連して、単色カードの枚数配分は均等になっていない。例えばラヴニカ:ギルドの都では、青のギルドや赤のギルドは1つだが、その他3色のギルドは2つ登場するので、多色カードのぶん青や赤のカードは少なくなる。そのため、ラヴニカでは単色カードは、青と赤は39枚ずつ、その他の3色は37枚として、少しバランスをとっている。なおブロック全体では、白、黒、緑の単色カードは79種類、青は76種類、赤は75種類であり、均等ではない。
ブロック固有のキーワード能力は召集、発掘、変成、狂喜、複製、憑依、予見、移植。能力語は光輝、暴勇。いずれの能力も各ギルドに1つずつ対応しており、例えばゴルガリ団/The Golgariの能力である発掘は黒や緑のカードにしか存在しない。また、2色のどちらのマナでも支払える新しいマナ・シンボルが登場し、これを持つカードは混成カードと呼ばれる。
- このブロックに登場する2色の多色やギルドに関する土地カード、向上呪文、自身とは違う色マナを用いる能力を持つカード、そしてギルド固有の能力を持つカードはすべて、対応するギルドのシンボルの透かしが描かれている。
- ギルドに関する10枚1セットのサイクルが多数存在し、これらはブロック全体にまたがっている。 ギルド魔道士やショックランド、ギルドアーティファクトなどが有名だが、細かいものまで数えると10個以上のサイクルが存在する。 詳細は公式コラム、十人だけでを参照。
- 多色推奨ブロックなだけあり、土地のサイクルが3つ、計30枚も存在する。絵は各サイクルにつき1人のアーティストが担当している。ショックランドはRob Alexander、本拠地ランドはMartina Pilcerova、バウンスランドはJohn Avon。 また、基本土地も4人のイラストレーターが各土地を1枚ずつ描いている。
その他
- いずれのセットでも、これまで長い間新種が出ていなかった複数のクリーチャー・タイプに新種が登場している。デビル、スフィンクスなど。
- ものすごい数のトークンが必要なブロックでもある。ざっと見ただけでもコウモリ、苗木、奇魔、狩り立てられたサイクルのトークンなどなど。昔のセットではカード以外の周辺器具を用意させることに遠慮のようなものが見られたが、ここに来て一気に居直ったようだ。
- 地味ではあるが、オーラに関係するカードもそこそこ多い。
- SF風のミラディン・ブロック、和風の神河ブロックと続いていた「変り種ファンタジー」の世界から本来の西洋風ファンタジーの世界観へ回帰したブロックである。
- 固有名詞は東欧(スラヴ)風の名称・発音を元にしており、世界の雰囲気作りに一役買っている(音素、それはフレイバーの分子)。
- ブロック全体でカード・バランスが調整されており、多色化にもかかわらず飛び抜けたパワーカードがほとんど存在しないため、スタンダード環境では多種多様なデッキが生まれることとなった。
- ゲームとしても背景世界としても魅力に溢れ、マジック史上最も人気の高いブロックの一つ。この人気を受けて7年後のラヴニカへの回帰ブロックで、再びラヴニカ次元を舞台とする事になった。