壁
提供:MTG Wiki
細 (→解説) |
|||
8行: | 8行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | 初出は[[アルファ]]。10種類([[Living Wall]]含む) | + | 初出は[[アルファ]]。10種類([[Living Wall]]含む)とクリーチャー・タイプの中では1番数が多く、初の大型[[エキスパンション]]である[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]でも11種類もいた事から、当時壁が[[除去]]や[[強化]]などのようにクリーチャー戦に必須のシステムだと考えられていた事が伺える。その後も途切れずに登場していたが、[[防衛]]が登場した[[神河ブロック]]と次の[[ラヴニカ・ブロック]]では壁の収録は皆無となり、単に防衛を持つクリーチャーが登場。[[第9版]]にも壁は収録されず、この頃は「今後壁は出さない」という方針が見られた。しかし、懐古的・リバイバルな趣向のセットである[[コールドスナップ]]や[[時のらせんブロック]]をはじめ、いくつかのセットで新種の壁が登場したのを皮きりに[[第10版]]では多数の壁が[[再録]]され、数は以前より減ったものの、以降のエキスパンションでも新種が登場し続けている。 |
基本的に[[防衛]]を持っているため[[攻撃]]には参加できない。[[マナ・コスト]]のわりに[[タフネス]]が高く、代わりに[[パワー]]が低いというものが多い。転じて、防衛を持つ[[クリーチャー]]全般などを「壁」と呼ぶこともある([[壁 (俗語)]]参照)。 | 基本的に[[防衛]]を持っているため[[攻撃]]には参加できない。[[マナ・コスト]]のわりに[[タフネス]]が高く、代わりに[[パワー]]が低いというものが多い。転じて、防衛を持つ[[クリーチャー]]全般などを「壁」と呼ぶこともある([[壁 (俗語)]]参照)。 | ||
19行: | 19行: | ||
==ゲーム上の扱い== | ==ゲーム上の扱い== | ||
− | 基本的に、それ1体で[[攻撃クリーチャー]] | + | 基本的に、それ1体で[[攻撃クリーチャー]]1体を封じ込めることを目的とした、[[擬似除去]]のような扱いで[[デッキ]]に投入される。実際の[[除去]]と比べて一長一短である。 |
;除去と比べての長所 | ;除去と比べての長所 | ||
32行: | 32行: | ||
*[[システムクリーチャー]]に対して意味を持たない。 | *[[システムクリーチャー]]に対して意味を持たない。 | ||
− | 以上のことから、[[ | + | 以上のことから、[[メタゲーム]]や好みによって使い分けられることが多い。また、上記の弱点を補える能力を持ったものが優先して使われる。 |
==廃止されたルール== | ==廃止されたルール== | ||
43行: | 43行: | ||
*昔([[第5版]])のルールブックには、「[[石の壁/Wall of Stone]]が[[恐怖/Terror]]で死ぬのは、イメージ的には不自然だがルール上は正しい」といった内容の記述があった。 | *昔([[第5版]])のルールブックには、「[[石の壁/Wall of Stone]]が[[恐怖/Terror]]で死ぬのは、イメージ的には不自然だがルール上は正しい」といった内容の記述があった。 | ||
+ | |||
==参考== | ==参考== | ||
*[[防衛]] | *[[防衛]] |
2013年9月26日 (木) 23:02時点における版
壁/Wallは、クリーチャー・タイプの1つ。人的に加工された素材や自然現象が並立した構造物を指す。生き物かどうかうかがい知れない場合が多い。現在ではそれ自体にルール上の意味は無いが、以前はレジェンドと同じくこのクリーチャー・タイプ独自のルールが存在した。(#廃止されたルールの節に詳述)。
目次 |
解説
初出はアルファ。10種類(Living Wall含む)とクリーチャー・タイプの中では1番数が多く、初の大型エキスパンションであるレジェンドでも11種類もいた事から、当時壁が除去や強化などのようにクリーチャー戦に必須のシステムだと考えられていた事が伺える。その後も途切れずに登場していたが、防衛が登場した神河ブロックと次のラヴニカ・ブロックでは壁の収録は皆無となり、単に防衛を持つクリーチャーが登場。第9版にも壁は収録されず、この頃は「今後壁は出さない」という方針が見られた。しかし、懐古的・リバイバルな趣向のセットであるコールドスナップや時のらせんブロックをはじめ、いくつかのセットで新種の壁が登場したのを皮きりに第10版では多数の壁が再録され、数は以前より減ったものの、以降のエキスパンションでも新種が登場し続けている。
基本的に防衛を持っているため攻撃には参加できない。マナ・コストのわりにタフネスが高く、代わりにパワーが低いというものが多い。転じて、防衛を持つクリーチャー全般などを「壁」と呼ぶこともある(壁 (俗語)参照)。
特別なクリーチャー・タイプだったため、部族カードは非常に多かった。壁を攻撃に使えるようにする動く壁/Animate Wallとローリング・ストーンズ/Rolling Stones、全体強化エンチャントとしては要塞化/Fortified Area、壁専用の強化呪文であるGlyphサイクル、壁以外を破壊するコカトリス/Cockatriceや逆に壁を破壊するドワーフ爆破作業班/Dwarven Demolition Team、壁によってしかブロックされないオームズ=バイ=ゴアの邪眼/Evil Eye of Orms-by-Goreや逆に壁にはブロックされない巨大戦車/Juggernaut等々。また古い攻撃強制カードの多くは「壁でないクリーチャー」と対象を限定している。現在は壁自体を参照するものは少ないが、草茂る胸壁/Overgrown Battlement等の防衛を参照するカードは実質壁の部族カードといえよう。
壁・トークンを出すカードには高波/Tidal Waveと玄武岩のゴーレム/Basalt Golemがある。
- 壁に変化したり変化させたりするカードには、信仰の証/Testament of Faith、黄金化/Aurification、護衛のゼンディコン/Guardian Zendikonがある。
ゲーム上の扱い
基本的に、それ1体で攻撃クリーチャー1体を封じ込めることを目的とした、擬似除去のような扱いでデッキに投入される。実際の除去と比べて一長一短である。
- 除去と比べての長所
- 状況に合わせて、ブロックする(無効化する)クリーチャーを選ぶことができる。
- 被覆持ちなど、除去耐性を持つクリーチャーも止めることができる。
- クリーチャーとして戦場に残るため、能力を利用したり使いまわすことができる。
- 除去に比べやや軽い。
- 除去と比べての短所
- クリーチャーなので除去されやすい。大型クリーチャーなどにより、戦闘でも破壊される。
- 回避能力持ちを止められない場合がある。
- システムクリーチャーに対して意味を持たない。
以上のことから、メタゲームや好みによって使い分けられることが多い。また、上記の弱点を補える能力を持ったものが優先して使われる。
廃止されたルール
神河ブロックの登場以前は壁というクリーチャー・タイプそのものに「攻撃に参加できない」というルールがあり、テキスト中の「攻撃に参加できない」の文は単なる注釈文に過ぎなかった。その為、何らかの効果でクリーチャー・タイプを壁に変更してやれば、そのクリーチャーは自動的に攻撃に参加できなくなったし、逆に壁というサブタイプを失わせれば、攻撃に参加できるようになっていた。
- そのため、過去のクリーチャー・タイプを変える能力を持つカードは、「壁でもレジェンドでもないタイプしか指定できない」などという制限を持っていた。
現在はこのルールは廃止され、代わりにキーワード能力「防衛」に変更された。この変更により、クリーチャー・タイプを壁に変更しても攻撃不能にはならなくなった。
- これに伴い過去のクリーチャー・タイプを変える能力を持つカードから、壁を指定できないという制限が取り除かれた時期がある。しかし、現在では元に戻っている。
- またこの変更に伴って、神河ブロック登場以前の霧衣の究極体/Mistform Ultimusを除くすべての壁には、オラクルで防衛の能力が追加されている。逆に、霧衣の究極体からは「壁でないかのように攻撃に参加できる」というテキストが削除され、文章変更効果でこのテキストの「壁」を他のクリーチャー・タイプに書き換えて攻撃に参加できなくさせるようなことはできなくなった。
- 昔(第5版)のルールブックには、「石の壁/Wall of Stoneが恐怖/Terrorで死ぬのは、イメージ的には不自然だがルール上は正しい」といった内容の記述があった。