差し替えカード
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2021年2月9日 (火) 06:17時点における版
差し替えカード/Substitute Cardとは、両面カードないし合体カードをデッキに入れる際、他のカードと区別が付かないようするために用いる補助物品(代用カード)。通常のカードと同じ裏面を持つ。
- 一部の公式文書では補助カード/Helper Cardと記述されている。#その他も参照のこと。
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解説
非公開領域にある両面カード(合体カード)は、他のカードと区別が付かないようにしなければならない。そのため両面カードのオーナーは、完全に不透明なスリーブを用いるか、差し替えカードで代用する必要がある。
差し替えカードは、裏面は通常のマジックのカードと同じ「デッキマスター」デザインとなっている。表面には通常、両面カードを示すためのチェックリストや、カード名などを書き込むための空欄が設けられており、それらを記入して使用する。
両面カードが収録されたブースターパックには、本来基本土地が封入されているスロット、あるいはトークン・カードが封入されているスロットに、一定確率で差し替えカードが封入されている。
差し替えカードは以下の複数の形態が存在し、カード・セットごとに異なる。
チェックリストカード
第1面のカード名がリストアップされており、該当カードのチェック欄に印をつけて使用する(参考1/参考2/参考3)。イニストラード、闇の隆盛、マジック・オリジン、イニストラードを覆う影、異界月、イクサラン、イクサランの相克で登場した。
チェックリストカードのチェック欄は、それを示す両面カード(合体カード)一つの分しかチェックしてはいけない。
- イニストラードを覆う影以外のセットには各1種類のチェックリストカードが存在する。イニストラードを覆う影にはコモンおよびアンコモンのカード用のチェックリストカード(コレクター番号CH1)とレアおよび神話レアのカード用のチェックリストカード(コレクター番号CH2)の2種類が存在する。
特定のカード専用の差し替えカード
基本セット2019には、同セット唯一の両面カードである破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager専用の差し替えカードが用意されている。プレイヤーが記入する必要はない。
モードを持つ両面カード用の差し替えカード
モードを持つ両面カード用の差し替えカードであり、第1面・第2面それぞれのカード名を記入するための2つの横長の空欄と、ルール文章などの情報を任意で記入することができる大きな空欄が設けられている(参考)。ゼンディカーの夜明け、カルドハイムで登場した。
大きな空欄には実物のカードに印刷されたカード名以外の情報(ルール文章、カード・タイプ、マナ・コスト、パワー/タフネスなど)を記入してもよいが、実物のカードに印刷されていない情報を記入してはならない。
- 差し替えカードは枠部分にイラストが描かれている。カード・セットごとに異なる9種類が存在し、コレクター番号順に3x3に並べると1枚のイラストになる。
ルール
- あなたは、自分が使用する差し替えカード1枚ごとに、それが示す両面カードの実物1枚を持っていなければならない。その両面カードは、実際のデッキからは離れた場所に置いておくこと。トーナメントでは、両面カードはサイドボードと別々になっていなければならない。
- 差し替えカードは、それが両面カード(合体カード)を意味するとき以外、デッキ内に入れられない。
- 特定のカードに差し替えカードを使用する場合、デッキ中のそのカードについて全ての両面カードを差し替えカードにしなくてはならない。
- 以前は「チェックリストカードを使用する場合、すべての両面カードをチェックリストカードにしなければならない」というルールが存在したが、イニストラードを覆う影発売後に変更された。
- チェックリストカードのチェック欄は、それが意味する両面カード(合体カード)一つの分しかチェックしてはいけない。
- モードを持つ両面カード用の差し替えカード使う場合、それが表すカードのそれぞれの面のカード名を記入する。
- 差し替えカードには、印刷されたカードに含まれる他の情報を記入してもよい。
- モードを持つ両面カード用の差し替えカードには、このための大きな空欄が設けられている。ただし、このルールはそれ専用という訳ではなく、どんな差し替えカードに対しても適用される。チェックリストカードの余白にこれらの情報を記入しても問題ない。
- 差し替えカードを使う場合でも、スリーブを使ってかまわない。
- ゲーム中、差し替えカードはそれが表わす両面カードであるとみなされる。例えば、あなたの手札に苛まれし最下層民/Tormented Pariahを意味する差し替えカードがあり、対戦相手が蔑み/Despiseを唱えたとする。その差し替えカードはクリーチャー・カードであり、対戦相手はその差し替えカードを選んで捨てさせることができる。
- 差し替えカードが公開領域(スタック、戦場、墓地、裏向きに追放されている場合を除く追放領域)に入ったら、ただちにその両面カードを使用し、その差し替えカードは脇に置く。両面カードが非公開領域(手札やライブラリー)に入ったら、再び差し替えカードを使用する。
- 両面カード(合体カード)が裏向きに追放されている場合、差し替えカードを使用し、それが何であるかを隠したままにする。
- 差し替えカードはプロキシではない。
- 両面カード(合体カード)を用いるリミテッドで差し替えカードが不足してしまうならば、ジャッジに申し出ることで差し替えカードかプロキシを都合してもらえる。
その他
初出時からしばらくはチェックリストカードの形態しか存在しなかったので、そのまま「チェックリストカード」と呼ばれていた。基本セット2019ではセットの中に該当するカードが1種しかないため、チェック欄は無くリストにもなっていなかったが、当時はこれもチェックリストカードとされていた。その後登場したゼンディカーの夜明けのモードを持つ両面カード用のものはチェックリストとは呼べない形式であったため、「差し替えカード」という名称へと変更し、チェックリストカードはその一種という扱いになった。[1][2]
- 変更後の名称が「差し替えカード/substitute card」と「補助カード/helper card」とで統一されていない。2020年9月更新版の公式文書では、総合ルールでは前者、イベント規定では後者が使われている。さらにイベント規定日本語版では「helper card」を「差し替えカード」と訳しているが、そのリリースノートでは「補助カード」と訳している。
出典
- ↑ 『ゼンディカーの夜明け』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)(2020年9月22日)
- ↑ 9月マジック・イベント規定リリースノート(2020年9月28日)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 713 差し替えカード
- 713.1 差し替えカードとは、両面カードや合体カードを表すために用いることができる、補助物品である。差し替えカードは、通常のマジックのカードの裏面を持つ。
- 713.2 差し替えカードは、少なくともそれが表すカードの第1面の名前を明瞭に示していなければならない。印刷されたカードに含まれる他の情報(カード・タイプ、マナ・コスト、パワー/タフネスなど)も差し替えカードに書いてもよい。
- 713.2a 差し替えカードの中には、それが表せるカードの名前やマナ・コストが列記されているものが存在する。その差し替えカードがどのカードを表すかを示すため、丸のうち1つだけに印をつけなければならない。この種の差し替えカードは、2011年~2018年に発売されたマジックの製品に存在していた。
- 713.2b 差し替えカードの中には、1種類だけを表せるものが存在する。この種の差し替えカードは『基本セット2019』製品に含まれており、それが表すカードは《破滅の龍、ニコル・ボーラス》である。
- 713.2c 差し替えカードの中には、モードを持つ両面カードを表せるものがある。これらの差し替えカードのオモテ面には、第1面シンボルと第2面シンボルが書かれている。これを使う場合、それが表すカードのそれぞれの面の名前を記入する。この種の差し替えカードは、『ゼンディカーの夜明け』製品に含まれている。
- 713.3 差し替えカードをデッキ内で用いる場合、それが表すカードはゲームの開始前に脇に置かれ(rule 103.2a 参照)、ゲーム中いつでも使えるようにしておかなければならない。差し替えカードは、両面カードや合体カードを表していないかぎり デッキに入れることはできない。
- 713.4 ゲーム上のあらゆる意味において、差し替えカードはそれが表すカード として扱う。
- 713.5 差し替えカードが公開領域でオモテ向き になる場合、それは脇に置かれ、それが表していた両面カードや合体カードが代わりに用いられる。
- 713 差し替えカード