萎縮
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===ルール=== | ===ルール=== | ||
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− | *これはダメージを受けたあとの処理を変更する。ダメージを[[置換効果|置換]] | + | *これはダメージを受けたあとの処理を変更する。ダメージを[[置換効果|置換]]するわけではなく、ダメージで[[誘発]]する[[誘発型能力]]でもない。 |
**例えば、この能力と[[絆魂]]や[[接死]]を同時に持つクリーチャーがダメージを与えても、きちんと絆魂や接死は機能する。 | **例えば、この能力と[[絆魂]]や[[接死]]を同時に持つクリーチャーがダメージを与えても、きちんと絆魂や接死は機能する。 | ||
+ | **スタックに置かれないため、[[もみ消し/Stifle]]などで萎縮を打ち消すことはできない。 | ||
*これは萎縮自体が持つ能力ではない。ダメージに関するルールが「発生源が萎縮を持つかどうか」を参照しているのである。そのため、この処理は[[最後の情報]]を参照することができる。 | *これは萎縮自体が持つ能力ではない。ダメージに関するルールが「発生源が萎縮を持つかどうか」を参照しているのである。そのため、この処理は[[最後の情報]]を参照することができる。 | ||
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+ | *萎縮を持つ発生源からのダメージで-1/-1カウンターを置くのは、その発生源のコントローラーである。 | ||
+ | **[[スカラベの巣/Nest of Scarabs]]など、-1/-1カウンターをどのプレイヤーが置いたのかを参照するカードが存在する。 | ||
+ | **以前はどのプレイヤーが[[カウンター (目印)|カウンター]]を置くのかが不明瞭であったが、[[2017年]]4月28日の[[総合ルール]]更新で明確化された。 | ||
===その他=== | ===その他=== | ||
− | *「発生源」が持つという、少し変わった能力である。[[恒久の拷問/Everlasting Torment]] | + | *「発生源」が持つという、少し変わった能力である。 |
+ | **[[恒久の拷問/Everlasting Torment]]は「ダメージは発生源が萎縮を持つ[[かのように]]与えられる」能力を持つ。 | ||
+ | *後に、プレイヤーへのダメージの与え方も変更する能力である[[感染]]が登場している。 | ||
+ | **一つの発生源が萎縮と感染の両方をもっても、クリーチャーに置かれる-1/-1カウンターは倍にはならない。 | ||
+ | *[[アモンケット・ブロック]]ではデザイン当初[[再録]]メカニズムとして検討されていたが、最終的に不採用となった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0018644/ 『アモンケット』のデベロップ](Card Preview 2017年4月4日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0018671/ 『アモンケット』でのデベロップの疑問](Latest Developments 2017年4月14日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018677/ 『アモンケット』に入ろう その3](Making Magic 2017年4月17日)</ref>。 | ||
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2024年2月2日 (金) 20:56時点における最新版
萎縮/Wither | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | シャドウムーア・ブロック カルロフ邸殺人事件 |
CR | CR:702.80 |
萎縮(いしゅく)/Witherは、シャドウムーアで制定されたキーワード能力。クリーチャーに与えられるダメージの性質を変える常在型能力である。
Sickle Ripper / 鎌の切り裂き魔 (1)(黒)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 戦士(Warrior)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 戦士(Warrior)
萎縮(これはクリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与える。)
2/1Puncture Blast / 穿刺破 (2)(赤)
インスタント
インスタント
萎縮(これはクリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与える。)
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。穿刺破はそれに3点のダメージを与える。
[編集] 定義
萎縮を持つ発生源からダメージがクリーチャーに与えられた場合、そのクリーチャーにダメージを負わせるのではなく、その数の-1/-1カウンターをそのクリーチャーの上に置く。
[編集] 解説
萎縮を持つ発生源がクリーチャーに与えるダメージは、ダメージではなくその分の-1/-1カウンターの形で残り、そのダメージを与えられたクリーチャーを恒久的に弱体化させる。その性質から、頑強およびに再生、破壊不能クリーチャーへの対策になる。
主に黒や赤、緑のカードが持つ。白や青単色でこの能力を持つカードはないが、それらの色を含む混成カードが存在するので、一応は単色でも運用可能である。
シャドウムーア・ブロックではブロックのいちテーマである、「-1/-1カウンター」を用いる要素として大々的に扱われた。カルロフ邸殺人事件ではカメオ・カードである名うての殺人鬼、虐殺少女/Massacre Girl, Known Killer1枚でのみ扱われている。
- プレインチェイスでも次元カードのレイヴンの地/Raven's Runで扱われている。
[編集] ルール
- プレイヤーなど、クリーチャーでないものにダメージを与える場合は通常通り処理される。
- これはダメージを受けたあとの処理を変更する。ダメージを置換するわけではなく、ダメージで誘発する誘発型能力でもない。
- 例えば、この能力と絆魂や接死を同時に持つクリーチャーがダメージを与えても、きちんと絆魂や接死は機能する。
- スタックに置かれないため、もみ消し/Stifleなどで萎縮を打ち消すことはできない。
- これは萎縮自体が持つ能力ではない。ダメージに関するルールが「発生源が萎縮を持つかどうか」を参照しているのである。そのため、この処理は最後の情報を参照することができる。
- 萎縮を持つ発生源からのダメージで-1/-1カウンターを置くのは、その発生源のコントローラーである。
- スカラベの巣/Nest of Scarabsなど、-1/-1カウンターをどのプレイヤーが置いたのかを参照するカードが存在する。
- 以前はどのプレイヤーがカウンターを置くのかが不明瞭であったが、2017年4月28日の総合ルール更新で明確化された。
[編集] その他
- 「発生源」が持つという、少し変わった能力である。
- 恒久の拷問/Everlasting Tormentは「ダメージは発生源が萎縮を持つかのように与えられる」能力を持つ。
- 後に、プレイヤーへのダメージの与え方も変更する能力である感染が登場している。
- 一つの発生源が萎縮と感染の両方をもっても、クリーチャーに置かれる-1/-1カウンターは倍にはならない。
- アモンケット・ブロックではデザイン当初再録メカニズムとして検討されていたが、最終的に不採用となった[1][2][3]。
[編集] 脚注
- ↑ 『アモンケット』のデベロップ(Card Preview 2017年4月4日)
- ↑ 『アモンケット』でのデベロップの疑問(Latest Developments 2017年4月14日)
- ↑ 『アモンケット』に入ろう その3(Making Magic 2017年4月17日)
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.80 萎縮/Wither
- 702.80a 萎縮は常在型能力である。「萎縮/Wither」を持った発生源からクリーチャーが受けたダメージを、そのクリーチャーは負わない。そうではなく、その発生源のコントローラーは、そのダメージの点数に等しい数の-1/-1カウンターをそのクリーチャーの上に置く。
- 702.80b オブジェクトが効果によってダメージを与える前にそのオブジェクトが領域を変更したなら、それが萎縮を持っていたかどうかは最後の情報によって決める。
- 702.80c 萎縮のルールは、萎縮を持つオブジェクトがどの領域からダメージを与えるかに関係なく機能する。
- 702.80d 1つのオブジェクトに複数の萎縮 能力があっても効果は変わらない。
- 702.80 萎縮/Wither
- 702 キーワード能力