アールンドの天啓/Alrund's Epiphany
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− | [[時間のねじれ/Time Warp]]+[[深夜の出没/Midnight Haunting]]が6~7マナで唱えられるということで[[コスト・パフォーマンス]]は良好。ターンは追加するもののそれ以上の働きができなかった時間のねじれに比べ、[[チャンプブロック]]要員を2体確保することで[[アグロ]]相手にさらに1ターン稼ぐことができるようになっている。また実質的に[[速攻]]を持つ飛行[[クロック]]を展開できるため、残り少ない[[ライフ]]を削り切ったり[[忠誠度]]の低い[[ | + | [[時間のねじれ/Time Warp]]+[[深夜の出没/Midnight Haunting]]が6~7マナで唱えられるということで[[コスト・パフォーマンス]]は良好。ターンは追加するもののそれ以上の働きができなかった時間のねじれに比べ、[[チャンプブロック]]要員を2体確保することで[[アグロ]]相手にさらに1ターン稼ぐことができるようになっている。また実質的に[[速攻]]を持つ飛行[[クロック]]を展開できるため、残り少ない[[ライフ]]を削り切ったり[[忠誠度]]の低い[[プレインズウォーカー]]を攻め落としたりするのにも有用。 |
− | + | 予顕で[[追放]][[領域]]に逃せるため[[手札破壊]]に強く、[[トークン]]も[[回避能力]]に加えて追加ターンによって実質的に[[キャントリップ]]と速攻を持ち、複数[[生成]]するため[[単体除去]]に強い、とこれ自体も優秀な[[フィニッシャー]]と言える。特に[[打ち消す]]以外の方法で対処が難しく、様々な[[アドバンテージ]]を広げる「[[通し|通った]]ら勝ち」な性質から[[ミッドレンジ]]や[[黒]]に対して非常に強い。後に[[禁止カード|禁止]]される際にも『事実上のタイムリミット』として働く性質を問題視された。 | |
− | + | 追加ターンは[[英雄譚]]やプレインズウォーカーといった、時間経過で[[アドバンテージ]]を得られる[[パーマネント]]と相性が良く、登場時の[[スタンダード]]でそれを実現できる[[出現の根本原理/Emergent Ultimatum]]との組み合わせは[[スゥルタイ根本原理]]を成立させた。[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]後は[[ガラゼス・プリズマリ/Galazeth Prismari]]や[[黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon]]からこれに繋げる[[青赤ビートダウン#エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期|イゼット・ドラゴン]]も登場。 | |
− | [[ローテーション]]後も[[青赤コントロール#ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期|イゼット・ドラゴン]]で採用されるほか、新たにこれ自体を[[キーカード]]に据えた[[イゼット天啓]]や[[アゾリウス天啓]]が登場した。イゼット天啓では[[感電の反復/Galvanic Iteration]]で[[コピー]] | + | [[ローテーション]]後も[[青赤コントロール#ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期|イゼット・ドラゴン]]で採用されるほか、新たにこれ自体を[[キーカード]]に据えた[[イゼット天啓]]や[[アゾリウス天啓]]が登場した。イゼット天啓では[[感電の反復/Galvanic Iteration]]で[[コピー]]し、追加の2ターンと4体のトークンを獲得する動きを狙う。アゾリウス天啓では勝ち手段である[[ストリクスヘイヴンの競技場/Strixhaven Stadium]]の強力な相方で、追加のターンと飛行持ちトークンで一気に得点[[カウンター (目印)|カウンター]]を稼ぐとともに、10点目に必要な[[戦闘ダメージ]]要員を確保できる。[[世界選手権21]]でも優勝したイゼット・ドラゴンを含む半数以上のデッキが天啓を採用し、禁止カードの候補として注視されていた<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035507/ 2021年10月13日 禁止制限告知]([[Daily MTG]] [[2021年]]10月13日)</ref>。 |
*4ターン連続で唱えた場合、2→4→6→8とトークンの[[攻撃]]だけでぴったり20点のライフを削り切ることができる。 | *4ターン連続で唱えた場合、2→4→6→8とトークンの[[攻撃]]だけでぴったり20点のライフを削り切ることができる。 | ||
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− | 上記の天啓系[[デッキ]] | + | 上記の天啓系[[デッキ]]による支配率は極端に高いわけではないものの、環境から中速以下のデッキを弾き出して長い間[[メタゲーム]]を停滞させてしまっていること、ならびに追加ターンの連続獲得という阻止しにくく不満が溜まりがちなプレイパターンを受けての禁止指定である。[[重い]]カードでありながら[[手札破壊]]による対策が困難な点も問題視された。 |
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[[2021年]]12月9日、[[Magic: The Gathering Arena]]において、[[アルケミー]]の実装と同時にアルケミーと[[ヒストリック]]で使用できるカードに再調整が行われた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-digital/alchemy-rebalancing-philosophy-2021-12-02 Alchemy Rebalancing Philosophy]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035647/ アルケミーにおける再調整の理念]([[Daily MTG]] [[2021年]]12月2日)</ref>。アールンドの天啓を連打したり感電の反復でコピーすることで盤面が空の状態からでも勝利できることから、その効率を落とすために予顕コストが引き上げられ、予顕から唱えなければトークンが生成されないよう下方修正された。 | [[2021年]]12月9日、[[Magic: The Gathering Arena]]において、[[アルケミー]]の実装と同時にアルケミーと[[ヒストリック]]で使用できるカードに再調整が行われた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-digital/alchemy-rebalancing-philosophy-2021-12-02 Alchemy Rebalancing Philosophy]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035647/ アルケミーにおける再調整の理念]([[Daily MTG]] [[2021年]]12月2日)</ref>。アールンドの天啓を連打したり感電の反復でコピーすることで盤面が空の状態からでも勝利できることから、その効率を落とすために予顕コストが引き上げられ、予顕から唱えなければトークンが生成されないよう下方修正された。 | ||
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+ | *同日に弱体化の再調整を受けた[[カード]]のうち、このカードのみ[[2022年]]10月18日に再調整解除されなかった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/mtg-arena/mtg-arena-state-game-dominaria-united MTG Arena: State of the Game – Dominaria United]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036376/ ゲーム更新情報:『アルケミー:ドミナリア』]([[Daily MTG]] 2022年10月5日)</ref>。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== |
2024年3月20日 (水) 13:31時点における最新版
ソーサリー
飛行を持つ青の1/1の鳥(Bird)クリーチャー・トークン2体を生成する。このターンに続いて追加の1ターンを行う。アールンドの天啓を追放する。
予顕(4)(青)(青)(あなたのターンの間、あなたは(2)を支払って、あなたの手札からこのカードを裏向きに追放してもよい。後のターンに、これの予顕コストでこれを唱えてもよい。)
1/1飛行が2体おまけで付いてくる追加のターン獲得ソーサリー。支払うマナの合計は増えるが予顕で1ターン早く唱えられる。
時間のねじれ/Time Warp+深夜の出没/Midnight Hauntingが6~7マナで唱えられるということでコスト・パフォーマンスは良好。ターンは追加するもののそれ以上の働きができなかった時間のねじれに比べ、チャンプブロック要員を2体確保することでアグロ相手にさらに1ターン稼ぐことができるようになっている。また実質的に速攻を持つ飛行クロックを展開できるため、残り少ないライフを削り切ったり忠誠度の低いプレインズウォーカーを攻め落としたりするのにも有用。
予顕で追放領域に逃せるため手札破壊に強く、トークンも回避能力に加えて追加ターンによって実質的にキャントリップと速攻を持ち、複数生成するため単体除去に強い、とこれ自体も優秀なフィニッシャーと言える。特に打ち消す以外の方法で対処が難しく、様々なアドバンテージを広げる「通ったら勝ち」な性質からミッドレンジや黒に対して非常に強い。後に禁止される際にも『事実上のタイムリミット』として働く性質を問題視された。
追加ターンは英雄譚やプレインズウォーカーといった、時間経過でアドバンテージを得られるパーマネントと相性が良く、登場時のスタンダードでそれを実現できる出現の根本原理/Emergent Ultimatumとの組み合わせはスゥルタイ根本原理を成立させた。ストリクスヘイヴン:魔法学院後はガラゼス・プリズマリ/Galazeth Prismariや黄金架のドラゴン/Goldspan Dragonからこれに繋げるイゼット・ドラゴンも登場。
ローテーション後もイゼット・ドラゴンで採用されるほか、新たにこれ自体をキーカードに据えたイゼット天啓やアゾリウス天啓が登場した。イゼット天啓では感電の反復/Galvanic Iterationでコピーし、追加の2ターンと4体のトークンを獲得する動きを狙う。アゾリウス天啓では勝ち手段であるストリクスヘイヴンの競技場/Strixhaven Stadiumの強力な相方で、追加のターンと飛行持ちトークンで一気に得点カウンターを稼ぐとともに、10点目に必要な戦闘ダメージ要員を確保できる。世界選手権21でも優勝したイゼット・ドラゴンを含む半数以上のデッキが天啓を採用し、禁止カードの候補として注視されていた[1]。
- 4ターン連続で唱えた場合、2→4→6→8とトークンの攻撃だけでぴったり20点のライフを削り切ることができる。
[編集] 禁止指定
テーブルトップでは2022年1月25日、Magic Online、MTGアリーナでは2022年1月27日よりスタンダードで禁止カードに指定される[2]。
上記の天啓系デッキによる支配率は極端に高いわけではないものの、環境から中速以下のデッキを弾き出して長い間メタゲームを停滞させてしまっていること、ならびに追加ターンの連続獲得という阻止しにくく不満が溜まりがちなプレイパターンを受けての禁止指定である。重いカードでありながら手札破壊による対策が困難な点も問題視された。
[編集] MTGアリーナにおける再調整
MTGアリーナ専用カード
Alrund's Epiphany / アールンドの天啓 (5)(青)(青)ソーサリー
このターンに続いて追加の1ターンを行う。この呪文が予顕されていたなら、飛行を持つ青の1/1の鳥(Bird)クリーチャー・トークン2体を生成する。アールンドの天啓を追放する。
予顕(5)(青)(青)
2021年12月9日、Magic: The Gathering Arenaにおいて、アルケミーの実装と同時にアルケミーとヒストリックで使用できるカードに再調整が行われた[3]。アールンドの天啓を連打したり感電の反復でコピーすることで盤面が空の状態からでも勝利できることから、その効率を落とすために予顕コストが引き上げられ、予顕から唱えなければトークンが生成されないよう下方修正された。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
カルドハイムの神話レアの予顕カードサイクル。各色に1枚ずつ存在する。
- シュタルンハイムの解放/Starnheim Unleashed
- アールンドの天啓/Alrund's Epiphany
- 憑依の航海/Haunting Voyage
- 揺れ招き/Quakebringer
- 戦闘マンモス/Battle Mammoth
[編集] 脚注
- ↑ 2021年10月13日 禁止制限告知(Daily MTG 2021年10月13日)
- ↑ January 25, 2022 Banned and Restricted Announcement2022年1月25日 禁止制限告知(Daily MTG 2022年1月25日)
- ↑ Alchemy Rebalancing Philosophy/アルケミーにおける再調整の理念(Daily MTG 2021年12月2日)
- ↑ MTG Arena: State of the Game – Dominaria United/ゲーム更新情報:『アルケミー:ドミナリア』(Daily MTG 2022年10月5日)
[編集] 参考
- 『カルドハイム』のトークン(Daily MTG 2021年1月20日)
- ターン・フェイズ・ステップを追加するカード
- アールンド/Alrund(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:カルドハイム - 神話レア