戦争の犠牲/Casualties of War
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− | [[ | + | 5種の[[パーマネント]]を1つずつ[[破壊]]できる[[重い|重量級]][[除去]][[ソーサリー]]。 |
− | [[ | + | 基本的に[[土地]]+他のパーマネントを除去して2:1以上の交換ができる。多種類のパーマネントを一度に破壊できる点で[[大量破壊/Decimate]]と似ているが、こちらはパーマネントが全種類揃っていなくても使えるためかなり使いやすくなっている。とはいえ[[アグロ]]相手に土地+[[クリーチャー]]除去([[悪意ある一撃/Spiteful Blow]]相当)として使うのでは遅いため、環境を読んだ採用枚数の調整が必要となる。1対3交換できるなら十分な[[コスト・パフォーマンス]]と言えよう。 |
− | [[ | + | 登場時の[[スタンダード]]では[[黒緑ビートダウン#イクサラン・ブロック~基本セット2020期|ゴルガリ・ランデス]]に採用された。[[エルドレインの王権]]での[[ローテーション]]後は、[[創案の火#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ジェスカイ・ファイアーズ]]にて[[願いのフェイ/Fae of Wishes]]での[[ウィッシュボード]]要員の一つとして使われるようになった。重い[[マナ・コスト]]も[[創案の火/Fires of Invention]]で踏み倒せるため問題になりにくい。また[[食物 (デッキ)|スゥルタイ・フード]]にて、[[ミラーマッチ]]、特に[[世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World]]を出された際に、返しにニッサ、ニッサで[[クリーチャー化]]した土地、その他の土地の3枚を破壊することでランプ戦略を瓦解させることができるため少数だが採用されることがある。[[基本セット2020]]で登場した[[夏の帳/Veil of Summer]]が天敵であり、夏の帳がメインデッキから採用される環境になるとしばし採用数が落ち込んだが、夏の帳[[禁止カード|禁止]]後は盤面の不利をひっくり返すことのできる切り札として[[ゴルガリ・アドベンチャー]]や[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ジャンド・サクリファイス]]なども採用するようになった。 |
− | [[ | + | [[リミテッド]]では土地+クリーチャー+[[プレインズウォーカー]]での3:1交換がかなり狙いやすい。重さと[[色拘束]]で[[デッキ]]が限定される[[レア]]であるのがネック。とはいえ[[黒緑青|スゥルタイカラー]]などは[[灯争大戦]][[ドラフト]]で有力な選択肢の1つなので見かける機会は多い。 |
− | [[ | + | *どのような[[モード]]の選び方をしても、[[解決]]に際して[[効果]]は上から1つずつ順番に処理されていく。例えば[[対象]]に選んだ[[アーティファクト]]がクリーチャーが[[死亡]]することで[[誘発]]する[[能力]]を持っていても、クリーチャーが破壊されるときには先に破壊されて[[戦場]]にないので誘発しない。 |
− | + | *破壊できるパーマネントの種類では[[砂漠の竜巻/Desert Twister]]が、カードとしての性質では[[茨の雨/Rain of Thorns]]が近い。どちらも[[マナ・コスト]]が(4)(緑)(緑)の[[ソーサリー]]であり、こちらはそれらが[[多色]]になり[[色拘束]]が厳しくなった分だけ性能が上がった[[カード]]だと言える。 | |
− | + | *登場時は全ての[[パーマネント・タイプ]]を網羅していたが、[[バトル]]の新登場によって全パーマネント対応とはいかなくなった。 | |
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==開発秘話== | ==開発秘話== |
2024年5月18日 (土) 23:14時点における最新版
ソーサリー
以下から1つ以上を選ぶ。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
・クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
・エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
・土地1つを対象とし、それを破壊する。
・プレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。
5種のパーマネントを1つずつ破壊できる重量級除去ソーサリー。
基本的に土地+他のパーマネントを除去して2:1以上の交換ができる。多種類のパーマネントを一度に破壊できる点で大量破壊/Decimateと似ているが、こちらはパーマネントが全種類揃っていなくても使えるためかなり使いやすくなっている。とはいえアグロ相手に土地+クリーチャー除去(悪意ある一撃/Spiteful Blow相当)として使うのでは遅いため、環境を読んだ採用枚数の調整が必要となる。1対3交換できるなら十分なコスト・パフォーマンスと言えよう。
登場時のスタンダードではゴルガリ・ランデスに採用された。エルドレインの王権でのローテーション後は、ジェスカイ・ファイアーズにて願いのフェイ/Fae of Wishesでのウィッシュボード要員の一つとして使われるようになった。重いマナ・コストも創案の火/Fires of Inventionで踏み倒せるため問題になりにくい。またスゥルタイ・フードにて、ミラーマッチ、特に世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the Worldを出された際に、返しにニッサ、ニッサでクリーチャー化した土地、その他の土地の3枚を破壊することでランプ戦略を瓦解させることができるため少数だが採用されることがある。基本セット2020で登場した夏の帳/Veil of Summerが天敵であり、夏の帳がメインデッキから採用される環境になるとしばし採用数が落ち込んだが、夏の帳禁止後は盤面の不利をひっくり返すことのできる切り札としてゴルガリ・アドベンチャーやジャンド・サクリファイスなども採用するようになった。
リミテッドでは土地+クリーチャー+プレインズウォーカーでの3:1交換がかなり狙いやすい。重さと色拘束でデッキが限定されるレアであるのがネック。とはいえスゥルタイカラーなどは灯争大戦ドラフトで有力な選択肢の1つなので見かける機会は多い。
- どのようなモードの選び方をしても、解決に際して効果は上から1つずつ順番に処理されていく。例えば対象に選んだアーティファクトがクリーチャーが死亡することで誘発する能力を持っていても、クリーチャーが破壊されるときには先に破壊されて戦場にないので誘発しない。
- 破壊できるパーマネントの種類では砂漠の竜巻/Desert Twisterが、カードとしての性質では茨の雨/Rain of Thornsが近い。どちらもマナ・コストが(4)(緑)(緑)のソーサリーであり、こちらはそれらが多色になり色拘束が厳しくなった分だけ性能が上がったカードだと言える。
- 登場時は全てのパーマネント・タイプを網羅していたが、バトルの新登場によって全パーマネント対応とはいかなくなった。
[編集] 開発秘話
このカードは戦争の破壊性を表現するために作られた。ルール文章は最初「Destroy target artifact, creature, enchantment, land, and/or planeswalker.」だったが、これでは対象を各パーマネント・タイプにつき1つずつ選べるということが明確になっているとは言えなかった。モードを使った書式にしてみると、機能が明確になっただけでなく、「Destroy」が繰り返し登場することでより恐ろしいものに見えるようになった[1]。
[編集] 脚注
- ↑ War Games/大戦のゲーム(Making Magic 2019年4月22日 Mark Rosewater著)