機械仕掛け
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'''機械仕掛け'''/''Clockwork''とは、[[ホームランド]]以前のいくつかのセット、および[[ミラディン]]、そして[[時のらせん]]で登場した[[アーティファクト・クリーチャー]]9種のことである。 | '''機械仕掛け'''/''Clockwork''とは、[[ホームランド]]以前のいくつかのセット、および[[ミラディン]]、そして[[時のらせん]]で登場した[[アーティファクト・クリーチャー]]9種のことである。 | ||
− | + | ==解説== | |
+ | 古いもの([[#第一世代]])は[[+1/+0カウンター]]、新しいもの([[#第二世代]])は[[+1/+1カウンター]]をいくつか[[置く|置かれた]]状態で[[戦場に出る|戦場に出て]]、[[攻撃]]や[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]するたび、[[戦闘終了ステップ|戦闘終了時に]][[カウンター (目印)|カウンター]]が1つ取り除かれる。また、中には自分で再びカウンターを置き直す[[能力]]を持つものもいる。イメージ的にはぜんまいを巻きなおす感じ。 | ||
+ | *「Clockwork」は「ぜんまい仕掛け」という意味をもっている(直訳は「時計仕掛け」だが、昔の時計では主にぜんまいが使われてたことから転じている)。 | ||
+ | *ミラディン以降で作られた新しい機械仕掛けシリーズでは、全て+1/+1カウンターが使われている。[[第8版]]時期のカード作成方針では+1/+1以外の修整値カウンターは使わないことになっているため、今後も+1/+0タイプが作られる可能性は低い。 | ||
+ | *[[Clockwork Gnomes]]は、[[カード名]]に「Clockwork」がついていて{{Gatherer|id=202431|イラストがぜんまい仕掛けの人形}}だがこの能力は持たない。 | ||
+ | **後発カードの[[機械仕掛けの召使い/Clockwork Servant]]や[[機械仕掛けの狐/Clockwork Fox]]も無関係である。 | ||
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+ | ===第一世代=== | ||
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+ | [[リミテッド・エディション]]の[[機械仕掛けの獣/Clockwork Beast]]が初出でホームランドまでの全4種類(→[[#第一世代のカード]])。以下の共通点がある。 | ||
+ | #いくつかの+1/+0カウンターが置かれた状態で戦場に出る。 | ||
+ | #[[戦闘]]に参加すると、その戦闘終了時に+1/+0カウンターを1個失う。 | ||
+ | #*違う種類のカウンター(例えば+1/+1カウンター)にはこの制限は適用されない。 | ||
+ | #[[コントローラー]]の[[アップキープ]]に失ったカウンターを補充する[[起動型能力]]を持つ(上限あり)。 | ||
+ | #*起動型能力の[[X]]を上限数よりも大きくして[[起動]]できる。ただし、どんなに大きくしても、カウンターは上限までしか置かれない。 | ||
+ | #*起動型能力では+1/+0カウンターの上限が決められているが、他の[[効果]]で置かれる+1/+0カウンターや違う種類のカウンターにはこの制限は適用されない。 | ||
+ | #**[[魔力の導管/Power Conduit]]などで+1/+0カウンターを+1/+1カウンターに交換すれば無制限に置け、戦闘で取り除かれることも無い。 | ||
− | + | ====機能変更==== | |
− | + | ;カウンターを取り除くタイミング | |
+ | :機械仕掛けの第一世代はユーザーの意見を取り入れて、カウンターを取り除くタイミングが変更された経緯がある。 | ||
+ | :[[リバイズド]]までの獣と[[アンティキティー]]の鳥は、「攻撃もしくはブロックに'''参加した時点で'''+1/+0カウンターが取り除かれる」ようになっていた。しかし、非常に多くのユーザーが'''戦闘終了時に'''カウンターを取り除いて遊んでいたことを受けて、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]はリバイズド発売後にカウンターを取り除くタイミングを戦闘終了時にするプレイを推奨。そして[[第4版]][[再録]]時には、機械仕掛けの獣と鳥はテキストが書き換えられ、現在のようにカウンターを戦闘終了時に取り除くようになった。 | ||
+ | ;カウンターの上限 | ||
+ | :置ける+1/+0カウンターの上限は、以前は[[常在型能力]]で制限されていたが、後に自身の起動型能力によってカウンターを置く際の制限へと変更された(機械仕掛けの獣は2007年9月の[[Masters Edition]]時、駿馬とSwarmは同年10月、鳥は2008年4月に[[オラクル]]改正)。 | ||
− | + | ===第二世代=== | |
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− | + | ミラディンで4種、時のらせんで1種が登場している(→[[#第二世代のカード]])。共通点は以下の通り。 | |
− | *[[Clockwork | + | #いくつかの+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。 |
− | + | #戦闘に参加すると、その戦闘終了時に+1/+1カウンターを1個失う。 | |
− | + | #*違う種類のカウンター(例えば第一世代の+1/+0カウンター)にはこの制限は適用されない。 | |
− | + | #*[[機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydra]]はタイミングが異なり、戦闘に参加した時点に取り除くが、任意の[[対象]]に1点[[ダメージ]]を与えられるメリットがある。 | |
+ | #+1/+1カウンターを補充する起動型能力を持っているものもいる(第一世代のように全てではない)。 | ||
+ | #*[[機械仕掛けのヴォラック/Clockwork Vorrac]]と機械仕掛けのハイドラは[[タップ]]で、[[機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon]]は3[[マナ]]を[[支払う|支払って]]カウンター1個を補充できる。 | ||
+ | #*第一世代と違って、カウンターの数に上限はなく、アップキープでなくても起動できる。 | ||
− | + | ==カード一覧== | |
+ | ===第一世代のカード=== | ||
+ | [[ホームランド]]以前に登場したカード(以下、登場順)。 | ||
*[[機械仕掛けの獣/Clockwork Beast]] | *[[機械仕掛けの獣/Clockwork Beast]] | ||
*[[機械仕掛けの鳥/Clockwork Avian]] | *[[機械仕掛けの鳥/Clockwork Avian]] | ||
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*[[Clockwork Swarm]] | *[[Clockwork Swarm]] | ||
− | + | ===第二世代のカード=== | |
+ | [[ミラディン]]と[[時のらせん]]に登場したカード(以下、登場・稀少度順)。 | ||
*[[機械仕掛けのクワガタ/Clockwork Beetle]] | *[[機械仕掛けのクワガタ/Clockwork Beetle]] | ||
*[[機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor]] | *[[機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor]] |
2022年6月22日 (水) 09:52時点における最新版
機械仕掛け/Clockworkとは、ホームランド以前のいくつかのセット、およびミラディン、そして時のらせんで登場したアーティファクト・クリーチャー9種のことである。
目次 |
[編集] 解説
古いもの(#第一世代)は+1/+0カウンター、新しいもの(#第二世代)は+1/+1カウンターをいくつか置かれた状態で戦場に出て、攻撃やブロックするたび、戦闘終了時にカウンターが1つ取り除かれる。また、中には自分で再びカウンターを置き直す能力を持つものもいる。イメージ的にはぜんまいを巻きなおす感じ。
- 「Clockwork」は「ぜんまい仕掛け」という意味をもっている(直訳は「時計仕掛け」だが、昔の時計では主にぜんまいが使われてたことから転じている)。
- ミラディン以降で作られた新しい機械仕掛けシリーズでは、全て+1/+1カウンターが使われている。第8版時期のカード作成方針では+1/+1以外の修整値カウンターは使わないことになっているため、今後も+1/+0タイプが作られる可能性は低い。
- Clockwork Gnomesは、カード名に「Clockwork」がついていてイラストがぜんまい仕掛けの人形だがこの能力は持たない。
- 後発カードの機械仕掛けの召使い/Clockwork Servantや機械仕掛けの狐/Clockwork Foxも無関係である。
[編集] 第一世代
Clockwork Beast / 機械仕掛けの獣 (6)
アーティファクト クリーチャー — ビースト(Beast)
アーティファクト クリーチャー — ビースト(Beast)
機械仕掛けの獣はその上に+1/+0カウンターが7個置かれた状態で戦場に出る。
戦闘終了時に、この戦闘で機械仕掛けの獣が攻撃かブロックした場合、それから+1/+0カウンターを1個取り除く。
(X),(T):機械仕掛けの獣に+1/+0カウンターを最大X個まで置く。この能力は、機械仕掛けの獣の上の+1/+0カウンターの総数を8個以上にすることはできない。 あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
リミテッド・エディションの機械仕掛けの獣/Clockwork Beastが初出でホームランドまでの全4種類(→#第一世代のカード)。以下の共通点がある。
- いくつかの+1/+0カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
- 戦闘に参加すると、その戦闘終了時に+1/+0カウンターを1個失う。
- 違う種類のカウンター(例えば+1/+1カウンター)にはこの制限は適用されない。
- コントローラーのアップキープに失ったカウンターを補充する起動型能力を持つ(上限あり)。
- 起動型能力のXを上限数よりも大きくして起動できる。ただし、どんなに大きくしても、カウンターは上限までしか置かれない。
- 起動型能力では+1/+0カウンターの上限が決められているが、他の効果で置かれる+1/+0カウンターや違う種類のカウンターにはこの制限は適用されない。
- 魔力の導管/Power Conduitなどで+1/+0カウンターを+1/+1カウンターに交換すれば無制限に置け、戦闘で取り除かれることも無い。
[編集] 機能変更
- カウンターを取り除くタイミング
- 機械仕掛けの第一世代はユーザーの意見を取り入れて、カウンターを取り除くタイミングが変更された経緯がある。
- リバイズドまでの獣とアンティキティーの鳥は、「攻撃もしくはブロックに参加した時点で+1/+0カウンターが取り除かれる」ようになっていた。しかし、非常に多くのユーザーが戦闘終了時にカウンターを取り除いて遊んでいたことを受けて、WotCはリバイズド発売後にカウンターを取り除くタイミングを戦闘終了時にするプレイを推奨。そして第4版再録時には、機械仕掛けの獣と鳥はテキストが書き換えられ、現在のようにカウンターを戦闘終了時に取り除くようになった。
- カウンターの上限
- 置ける+1/+0カウンターの上限は、以前は常在型能力で制限されていたが、後に自身の起動型能力によってカウンターを置く際の制限へと変更された(機械仕掛けの獣は2007年9月のMasters Edition時、駿馬とSwarmは同年10月、鳥は2008年4月にオラクル改正)。
[編集] 第二世代
Clockwork Dragon / 機械仕掛けのドラゴン (7)
アーティファクト クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
アーティファクト クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
機械仕掛けのドラゴンはその上に+1/+1カウンターが6個置かれた状態で戦場に出る。
機械仕掛けのドラゴンが攻撃かブロックするたび、戦闘終了時にその上から+1/+1カウンターを1個取り除く。
(3):機械仕掛けのドラゴンの上に+1/+1カウンターを1個置く。
ミラディンで4種、時のらせんで1種が登場している(→#第二世代のカード)。共通点は以下の通り。
- いくつかの+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
- 戦闘に参加すると、その戦闘終了時に+1/+1カウンターを1個失う。
- 違う種類のカウンター(例えば第一世代の+1/+0カウンター)にはこの制限は適用されない。
- 機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydraはタイミングが異なり、戦闘に参加した時点に取り除くが、任意の対象に1点ダメージを与えられるメリットがある。
- +1/+1カウンターを補充する起動型能力を持っているものもいる(第一世代のように全てではない)。
- 機械仕掛けのヴォラック/Clockwork Vorracと機械仕掛けのハイドラはタップで、機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragonは3マナを支払ってカウンター1個を補充できる。
- 第一世代と違って、カウンターの数に上限はなく、アップキープでなくても起動できる。
[編集] カード一覧
[編集] 第一世代のカード
ホームランド以前に登場したカード(以下、登場順)。
[編集] 第二世代のカード
ミラディンと時のらせんに登場したカード(以下、登場・稀少度順)。
- 機械仕掛けのクワガタ/Clockwork Beetle
- 機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor
- 機械仕掛けのヴォラック/Clockwork Vorrac
- 機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon
- 機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydra