命令

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'''命令'''(''Command'')とは、[[呪文]]の[[サイクル]]のひとつ。4つの[[モード]]を持ち、そのうち2つを選ぶ。
 
'''命令'''(''Command'')とは、[[呪文]]の[[サイクル]]のひとつ。4つの[[モード]]を持ち、そのうち2つを選ぶ。
  
{{#card:Cryptic Command}}
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{{#card:Kolaghan's Command}}
 
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==解説==
 
==解説==
[[ローウィン]]で[[単色]]の5枚サイクルが作られたのが初出。[[タルキール龍紀伝]]で[[友好色]]2色の5枚サイクルが作られた。
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[[ローウィン]]で[[単色]]5枚サイクルが作られたのが初出。その後[[タルキール龍紀伝]]で[[友好色]]2色の5枚サイクル、[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]で[[対抗色]]2色の5枚サイクル、[[モダンホライゾン2]]で[[新緑の命令/Verdant Command]]、[[兄弟戦争]]で2度目の[[単色]]5枚サイクルがそれぞれ作られた。
  
各モードそれぞれの[[効果]]は[[マナ・コスト]]に比して若干控えめだが、2つ選べるため合計の効果はそれなりに大きくなるし、[[アドバンテージ]]にも繋げやすく、汎用性も高い。
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各モードそれぞれの[[効果]]は[[マナ・コスト]]に比して若干控えめだが、2つ選べるため合計の効果はそれなりに大きくなり、[[アドバンテージ]]にも繋げやすく、汎用性も高い。
  
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*[[魔除け]]の発展バリエーションとも言える。
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**実際、[[Aaron Forsythe]]が作った草案では「超魔除け/Super Charms」と呼ばれていた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/hooked-draconics-part-1-2015-03-16 Hooked on Draconics, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0014511/# 龍詞に魅せられて その1]([[Making Magic]] [[2015年]]3月16日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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**後には命令のさらなる発展バリエーションと言える[[合流点]]も登場した。
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*commandには「命令」のほかにも「指揮」「(指揮された)部隊・軍隊」「(何かを使いこなす)能力」の意味がある。[[タルキール龍紀伝]]や[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]のものは複数人からなる集団が描かれており、「部隊・軍隊」の意味を意識したものと思われる。
 
*[[スカージ]]の[[正義の命令/Decree of Justice|命令サイクル]]とは関係ない。そちらは「命令/Decree」であり、英語では違う単語である。
 
*[[スカージ]]の[[正義の命令/Decree of Justice|命令サイクル]]とは関係ない。そちらは「命令/Decree」であり、英語では違う単語である。
*[[ジェラードの命令/Gerrard's Command]]などは[[カード名]]に「命令/Command」と入っているが、このサイクルとは特に関係ない。
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*[[ジェラードの命令/Gerrard's Command]]などは[[カード名]]に「命令/Command」と入っているが、このサイクルとは特に関係ない。[[統率|統率/Command]]領域も関係ない。
*[[統率]]/Command[[領域]]とも関係ない。
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===ルール===
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==ルール==
 
*モードの選択は、その呪文を[[唱える]]時であることに注意。その他ルールに関する詳細は[[モード]]の項を参照。
 
*モードの選択は、その呪文を[[唱える]]時であることに注意。その他ルールに関する詳細は[[モード]]の項を参照。
**モードの選択の仕方によって、呪文全体が取る対象の数が変わることがあり、その場合[[不正な対象|対象不適正]]による[[立ち消え]]のルールによって複雑な挙動になることがある。
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**対象を取るモードと取らないモードがある場合、モードの選択の仕方によって、呪文全体が取る対象の数が変わる。その場合、対象を取るモードの対象がすべて[[不正な対象]]になると、対象を取らないモードも含めて呪文全体が[[立ち消え]]する。
*モードをどのように選択したにせよ、カードに書いてある順番で処理する。
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**ローウィンの命令でこのような混乱が多数生じたためか、以降の命令は[[オジュタイの命令/Ojutai's Command]]と[[ロアホールドの命令/Lorehold Command]]を除いて「全モードが対象を取る」「全モードが対象を取らない」のどちらかになっており、立ち消えに関する問題をあらかじめ防いでいる。また、この二つの命令も別のアプローチで立ち消えが起こりづらいデザインとなっている。
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*モードをどのように選択したにせよ、カードに書いてある順番通りに処理する。呪文の[[解決]]中に[[優先権]]は発生しないので、順序を意識する機会は多くないが、以下のように順序通りに処理しないと結果が変わるケースもあるので注意。
 
**たとえば[[原初の命令/Primal Command]]の場合、2番目・3番目を選んだなら[[バウンス]]してから[[ライブラリー]]を[[切り直す]]ことになるし、3番目・4番目ならライブラリーを修復してから[[サーチ]]をすることになる。
 
**たとえば[[原初の命令/Primal Command]]の場合、2番目・3番目を選んだなら[[バウンス]]してから[[ライブラリー]]を[[切り直す]]ことになるし、3番目・4番目ならライブラリーを修復してから[[サーチ]]をすることになる。
 
===その他===
 
*[[魔除け]]の発展バリエーションとも言える。
 
**実際、[[Aaron Forsythe]]が作った草案では「超魔除け/Super Charms」と呼ばれていた([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/hooked-draconics-part-1-2015-03-16 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0014511/# 翻訳])。
 
*タルキール龍紀伝の2色の命令は、各色の[[色の役割|できること]]を2つずつモードとして持っている。
 
  
 
==該当カード==
 
==該当カード==
===[[ローウィン]]の命令===
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===[[ローウィン]]===
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[[単色]]。
 
*[[質素な命令/Austere Command]]
 
*[[質素な命令/Austere Command]]
 
*[[謎めいた命令/Cryptic Command]]
 
*[[謎めいた命令/Cryptic Command]]
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*[[原初の命令/Primal Command]]
 
*[[原初の命令/Primal Command]]
  
===[[タルキール龍紀伝]]の命令===
+
===[[タルキール龍紀伝]]===
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[[友好色]]2色。各色の[[色の役割|できること]]を2つずつモードとして持っている。
 
*[[オジュタイの命令/Ojutai's Command]]
 
*[[オジュタイの命令/Ojutai's Command]]
 
*[[シルムガルの命令/Silumgar's Command]]
 
*[[シルムガルの命令/Silumgar's Command]]
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*[[アタルカの命令/Atarka's Command]]
 
*[[アタルカの命令/Atarka's Command]]
 
*[[ドロモカの命令/Dromoka's Command]]
 
*[[ドロモカの命令/Dromoka's Command]]
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===[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]===
 +
[[対抗色]]2色。
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*[[シルバークイルの命令/Silverquill Command]]
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*[[プリズマリの命令/Prismari Command]]
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*[[ウィザーブルームの命令/Witherbloom Command]]
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*[[ロアホールドの命令/Lorehold Command]]
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*[[クアンドリクスの命令/Quandrix Command]]
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===[[モダンホライゾン2]]===
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*[[新緑の命令/Verdant Command]]
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===[[兄弟戦争]]===
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単色。
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*[[カイラの命令/Kayla's Command]]
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*[[ウルザの命令/Urza's Command]]
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*[[ギックスの命令/Gix's Command]]
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*[[ミシュラの命令/Mishra's Command]]
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*[[ティタニアの命令/Titania's Command]]
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===その他===
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*[[とても謎めいた命令/Very Cryptic Command]] ([[Unstable]])
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*[[ケイヤの手管/Kaya's Guile]] ([[モダンホライゾン]])
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*[[命令パフォーマンス/Command Performance]] ([[Unfinity]])
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/maros-command-2015-04-13 Maro's Command]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0014725/# マローの命令] ([[WotC]][[Mark Rosewater]]
+
<references/>
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/maros-command-2015-04-13 Maro's Command]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0014725/# マローの命令] ([[Making Magic]] [[2015年]]4月13日 [[Mark Rosewater]]著)
 
*[[カードの俗称]]
 
*[[カードの俗称]]

2023年4月9日 (日) 17:04時点における最新版

命令(Command)とは、呪文サイクルのひとつ。4つのモードを持ち、そのうち2つを選ぶ。


Austere Command / 質素な命令 (4)(白)(白)
ソーサリー

以下から2つを選ぶ。
・すべてのアーティファクトを破壊する。
・すべてのエンチャントを破壊する。
・マナ総量が3以下のすべてのクリーチャーを破壊する。
・マナ総量が4以上のすべてのクリーチャーを破壊する。



Kolaghan's Command / コラガンの命令 (1)(黒)(赤)
インスタント

以下から2つを選ぶ。
・あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。コラガンの命令はそれに2点のダメージを与える。


目次

[編集] 解説

ローウィン単色5枚サイクルが作られたのが初出。その後タルキール龍紀伝友好色2色の5枚サイクル、ストリクスヘイヴン:魔法学院対抗色2色の5枚サイクル、モダンホライゾン2新緑の命令/Verdant Command兄弟戦争で2度目の単色5枚サイクルがそれぞれ作られた。

各モードそれぞれの効果マナ・コストに比して若干控えめだが、2つ選べるため合計の効果はそれなりに大きくなり、アドバンテージにも繋げやすく、汎用性も高い。

[編集] ルール

  • モードの選択は、その呪文を唱える時であることに注意。その他ルールに関する詳細はモードの項を参照。
    • 対象を取るモードと取らないモードがある場合、モードの選択の仕方によって、呪文全体が取る対象の数が変わる。その場合、対象を取るモードの対象がすべて不正な対象になると、対象を取らないモードも含めて呪文全体が立ち消えする。
    • ローウィンの命令でこのような混乱が多数生じたためか、以降の命令はオジュタイの命令/Ojutai's Commandロアホールドの命令/Lorehold Commandを除いて「全モードが対象を取る」「全モードが対象を取らない」のどちらかになっており、立ち消えに関する問題をあらかじめ防いでいる。また、この二つの命令も別のアプローチで立ち消えが起こりづらいデザインとなっている。
  • モードをどのように選択したにせよ、カードに書いてある順番通りに処理する。呪文の解決中に優先権は発生しないので、順序を意識する機会は多くないが、以下のように順序通りに処理しないと結果が変わるケースもあるので注意。

[編集] 該当カード

[編集] ローウィン

単色

[編集] タルキール龍紀伝

友好色2色。各色のできることを2つずつモードとして持っている。

[編集] ストリクスヘイヴン:魔法学院

対抗色2色。

[編集] モダンホライゾン2

[編集] 兄弟戦争

単色。

[編集] その他

[編集] 参考

  1. Hooked on Draconics, Part 1/龍詞に魅せられて その1Making Magic 2015年3月16日 Mark Rosewater著)
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