テンペスト

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誘拐された[[シッセイ/Sisay]]を追って[[ウェザーライト/Weatherlight]]号がたどり着いた先は、[[ファイレクシア/Phyrexia]]が[[ドミナリア/Dominaria]]侵攻用に創り上げた人工[[次元/Plane]]、[[ラース/Rath]]だった。
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[[シャドー]]に代表される高速[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]向け[[カード]]、[[バイバック]]に代表される[[コントロール (デッキ)|コントロール]]・長期戦向けカードなど、各[[色]]様々な[[デッキタイプ]]に対応した強力なカードが多数バランスよく登場した。また固有のメカニズムを持つ[[クリーチャー・タイプ]]として、[[スリヴァー]]や[[スパイク]]、[[リシド]]が初めて登場した。[[エクステンデッド]]などで重宝され続けたり、のちに[[再録]]・[[リメイク]]の元となったカードが多いのも特徴。
 
[[シャドー]]に代表される高速[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]向け[[カード]]、[[バイバック]]に代表される[[コントロール (デッキ)|コントロール]]・長期戦向けカードなど、各[[色]]様々な[[デッキタイプ]]に対応した強力なカードが多数バランスよく登場した。また固有のメカニズムを持つ[[クリーチャー・タイプ]]として、[[スリヴァー]]や[[スパイク]]、[[リシド]]が初めて登場した。[[エクステンデッド]]などで重宝され続けたり、のちに[[再録]]・[[リメイク]]の元となったカードが多いのも特徴。
  
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*[[対抗色]]への[[色対策カード]]が各色の[[アンコモン]]に登場しており、その多くが[[第6版]]にも[[再録]]された(→[[テンプレート:サイクル/テンペストの色対策カード|テンペストの色対策カード]])。ただし、その[[カードパワー]]にはかなりムラがある。色対策カードの代表として挙げられるほど強力なものがある一方で、ほとんど名前を聞かないものも散見される。
 
*[[対抗色]]への[[色対策カード]]が各色の[[アンコモン]]に登場しており、その多くが[[第6版]]にも[[再録]]された(→[[テンプレート:サイクル/テンペストの色対策カード|テンペストの色対策カード]])。ただし、その[[カードパワー]]にはかなりムラがある。色対策カードの代表として挙げられるほど強力なものがある一方で、ほとんど名前を聞かないものも散見される。
*セット名が「暴風雨」であるせいか、[[基本土地]]のどの情景も今にも雨が降り出しそうにどんより曇っており、非常に荒廃しているのも特徴。[[平地/Plains]]ですらひび割れが走っている。これはテンペスト・ブロックの背景ストーリーの舞台となる人工[[次元/Plane]]、荒廃した[[ラース/Rath]]の様子を描いたもの。
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*コードネームの「Boga[[ヴァティ・イル=ダル/Vhati il-Dal|vhati]](本来の綴りはBhogavati)」は、毒を持った[[蛇]]たちがいるインド神話の土地。強く[[毒カウンター|毒]]を押すことを意味してつけられた。デザイン初期は総カード330枚中、実に58枚ものカードが毒に関連したものだった。しかし最初のデベロップでどんどん枚数が削られていき、「毒を入れるべきかどうか」が問題になり最終的に取り除かれた<ref name="MM1">[http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/008400/ おかしなことがやってきた その1](Making Magic 2010年9月6日)</ref>。その後、毒を本格的に扱った[[ブロック (総称)|ブロック]]の登場は、実に[[2010年|13年後]]の[[ミラディンの傷跡ブロック]]を待たねばならなかった。
**コードネームの「Boga[[ヴァティ・イル=ダル/Vhati il-Dal|vhati]](本来の綴りはBhogavati)」は、毒を持った[[蛇]]たちがいるインド神話の土地。強く[[毒カウンター|毒]]を押すことを意味してつけられた。デザイン初期は総カード330枚中、実に58枚ものカードが毒に関連したものだった。しかし最初のデベロップでどんどん枚数が削られていき、「毒を入れるべきかどうか」が問題になり最終的に取り除かれた([http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/008400/ おかしなことがやってきた その1])。
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***その後、毒を本格的に扱った[[ブロック (総称)|ブロック]]の登場は、実に[[2010年|13年後]]の[[ミラディンの傷跡ブロック]]を待たねばならなかった。
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*日本語版ではあまりにも[[誤植]]・[[誤訳/名訳|誤訳]]が多すぎたので、原則として行わないはずの改版増刷を行った。
 
*日本語版ではあまりにも[[誤植]]・[[誤訳/名訳|誤訳]]が多すぎたので、原則として行わないはずの改版増刷を行った。
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*後に[[マジック:ザ・ギャザリング]]の主席デザイナーに就任することとなる[[Mark Rosewater]]がデザイナーとして念願のデビューを果たしたのが、このセットである。
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**最初[[デベロップ・チーム]]として雇われた彼は、セットをデザインする機会をもらえるよう、[[Joel Mick]](当時の主席デザイナー兼デベロッパー)を説得せねばならなかった。マジックの生みの親である[[Richard Garfield]](他のゲームのデザインで忙しく、[[アラビアンナイト]]以降何年も離れていた)を口説き落として自分のチームに招き入れ、彼らはテンペストを作ることとなった<ref name="MM1"/><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003390/ 夢の仕事を掴むため](Making Magic 2012年6月4日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023129/ プレイのガーフィールド](Making Magic 2013年7月22日)</ref>。
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***デザイン能力を証明したいと思っていた新人の[[Mike Elliott]]も加わり、長年アイデアをたっぷり溜め込んでいた三者が一同に会したことで「爆発」が起こった。すさまじい枚数のカードがデザインされ、収録しきれずファイルに保管されたそれらは以後何年にも渡って様々なカードやメカニズムの元となり続けている。[[サイクリング]]をはじめとして、「原案を遡るとテンペストに行き着く」というものは非常に多いとのこと。
  
 
==テーマデッキ==
 
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|アート・ディレクター||[[Matt Wilson]]
 
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*後に[[マジック:ザ・ギャザリング]]の主席デザイナーに就任することとなる[[Mark Rosewater]]がデザイナーとして念願のデビューを果たしたのが、このセットである。
 
**最初[[デベロップ・チーム]]として雇われた彼は、セットをデザインする機会をもらえるよう、[[Joel Mick]](当時の主席デザイナー兼デベロッパー)を説得せねばならなかった。マジックの生みの親である[[Richard Garfield]](他のゲームのデザインで忙しく、[[アラビアンナイト]]以降何年も離れていた)を口説き落として自分のチームに招き入れ、彼らはテンペストを作ることとなった([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003390/ 夢の仕事を掴むため])([http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/008400/ おかしなことがやってきた その1])([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023129/ プレイのガーフィールド])。
 
***デザイン能力を証明したいと思っていた新人の[[Mike Elliott]]も加わり、長年アイデアをたっぷり溜め込んでいた三者が一同に会したことで「爆発」が起こった。すさまじい枚数のカードがデザインされ、収録しきれずファイルに保管されたそれらは以後何年にも渡って様々なカードやメカニズムの元となり続けている。[[サイクリング]]をはじめとして、「原案を遡るとテンペストに行き着く」というものは非常に多いとのこと。
 
  
 
==関連リンク==
 
==関連リンク==
*[http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/14 Tempest Archive] ([[WotC]]、英語)
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*[https://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/tempest テンペスト](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/twenty-things-you-might-not-have-known-about-tempest-2015-04-27 Twenty Things You Might Not Have Known About Tempest]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0014868/ 『テンペスト』に関する20の秘密](WotC)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/tempest-horizon-2008-11-24 Tempest Archive] ([[WotC]]、英語 2008年11月24日)
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*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/twenty-things-you-might-not-have-known-about-tempest-2015-04-27 Twenty Things You Might Not Have Known About Tempest]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0014868/ 『テンペスト』に関する20の秘密](Making Magic 2015年4月27日)
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Tempest/ カードリスト](Wisdom Guild)
 
*[[カード個別評価:テンペスト]]
 
*[[カード個別評価:テンペスト]]
 
*[[Rath and Storm]] (小説)
 
*[[Rath and Storm]] (小説)

2017年9月11日 (月) 23:41時点における版

テンペスト/Tempest
シンボル 稲妻の走っている雲(ラース/Rathの障壁)
略号 TE, TMP
コードネーム Bogavhati
発売日 1997年10月13日
MO:2008年12月8日
セット枚数 全350種類

テンペスト/Tempestは、テンペスト・ブロックの大型エキスパンション。1997年10月13日に発売された。意味は「大暴風雨」。

目次

概要

誘拐されたシッセイ/Sisayを追ってウェザーライト/Weatherlight号がたどり着いた先は、ファイレクシア/Phyrexiaドミナリア/Dominaria侵攻用に創り上げた人工次元/Planeラース/Rathだった。

シャドーに代表される高速ビートダウン向けカードバイバックに代表されるコントロール・長期戦向けカードなど、各様々なデッキタイプに対応した強力なカードが多数バランスよく登場した。また固有のメカニズムを持つクリーチャー・タイプとして、スリヴァースパイクリシドが初めて登場した。エクステンデッドなどで重宝され続けたり、のちに再録リメイクの元となったカードが多いのも特徴。

また、久しぶりにスタンダード禁止カードが登場したセットでもある(大地の知識/Earthcraft水蓮の花びら/Lotus Petal)。

このセットから構築済みデッキが発売されるようになる(日本語版はストロングホールドから)。

2008年12月8日から2009年4月27日までの間、Magic Onlineで販売されていた。新規に2つのテーマデッキが作られ、また、一定確率でプレミアム・カードが封入されている。ただし現物化はできない。

  • 対抗色への色対策カードが各色のアンコモンに登場しており、その多くが第6版にも再録された(→テンペストの色対策カード)。ただし、そのカードパワーにはかなりムラがある。色対策カードの代表として挙げられるほど強力なものがある一方で、ほとんど名前を聞かないものも散見される。
  • コードネームの「Bogavhati(本来の綴りはBhogavati)」は、毒を持ったたちがいるインド神話の土地。強くを押すことを意味してつけられた。デザイン初期は総カード330枚中、実に58枚ものカードが毒に関連したものだった。しかし最初のデベロップでどんどん枚数が削られていき、「毒を入れるべきかどうか」が問題になり最終的に取り除かれた[1]。その後、毒を本格的に扱ったブロックの登場は、実に13年後ミラディンの傷跡ブロックを待たねばならなかった。
  • 日本語版ではあまりにも誤植誤訳が多すぎたので、原則として行わないはずの改版増刷を行った。
  • 後にマジック:ザ・ギャザリングの主席デザイナーに就任することとなるMark Rosewaterがデザイナーとして念願のデビューを果たしたのが、このセットである。
    • 最初デベロップ・チームとして雇われた彼は、セットをデザインする機会をもらえるよう、Joel Mick(当時の主席デザイナー兼デベロッパー)を説得せねばならなかった。マジックの生みの親であるRichard Garfield(他のゲームのデザインで忙しく、アラビアンナイト以降何年も離れていた)を口説き落として自分のチームに招き入れ、彼らはテンペストを作ることとなった[1][2][3]
      • デザイン能力を証明したいと思っていた新人のMike Elliottも加わり、長年アイデアをたっぷり溜め込んでいた三者が一同に会したことで「爆発」が起こった。すさまじい枚数のカードがデザインされ、収録しきれずファイルに保管されたそれらは以後何年にも渡って様々なカードやメカニズムの元となり続けている。サイクリングをはじめとして、「原案を遡るとテンペストに行き着く」というものは非常に多いとのこと。

テーマデッキ

以下2つはMagic Onlineでのみ発売。

パッケージ・イラスト

デザイン

デザイン・チーム Mark Rosewater (lead)
Charlie Catman
Mike Elliott (lead)
Richard Garfield
デベロップ・チーム Henry Stern (lead)
Mike Elliott
William Jockusch
Bill Rose
Mark Rosewater
アート・ディレクター Matt Wilson

関連リンク

  1. 1.0 1.1 おかしなことがやってきた その1(Making Magic 2010年9月6日)
  2. 夢の仕事を掴むため(Making Magic 2012年6月4日)
  3. プレイのガーフィールド(Making Magic 2013年7月22日)

参考

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