サメ台風/Shark Typhoon

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非[[クリーチャー]][[呪文]]を[[唱える]]ことで[[飛行]]する[[サメ]]・[[トークン]]が次々[[生成]]される[[エンチャント]]。[[サイクリング誘発型能力]]でもサメを生成できる。
 
非[[クリーチャー]][[呪文]]を[[唱える]]ことで[[飛行]]する[[サメ]]・[[トークン]]が次々[[生成]]される[[エンチャント]]。[[サイクリング誘発型能力]]でもサメを生成できる。
  
出しただけでは何もしないエンチャントとしてはいかんせん[[重い]]が、長期的な制圧力は間違いなく[[コスト]]相応。後続の呪文がある限りおおよそ毎[[ターン]]6/6相当以上の[[飛行]]つきトークンが湧き出すため、クリーチャー戦力に困ることはまずなくなるだろう。
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エンチャントとしての性能は[[機械医学的召喚/Metallurgic Summonings]][[リメイク]]といったところ。本体の[[マナ・コスト]]は1マナ[[重い|重く]]なっており、動き出しがさらに遅くなってしまったものの、トークンは飛行を持つ上にクリーチャーでない呪文全般で[[誘発]]するようになっており、トークン生成の性能は大幅に向上している。首尾よくトークン生成まで漕ぎ着けることができれば、元の呪文と相まって非常に高い制圧力を発揮し、物量で圧殺できる。
  
何よりサイクリングが優秀で、3[[マナ]]から実質的に[[瞬速]]・飛行・[[キャントリップ]]を有したクリーチャーとして扱うことができる。[[X]]=1からクリーチャー換算でも十分実用に堪える[[コスト・パフォーマンス]]であり、状況に応じて[[サイズ]]を大きくしていったり、逆にX=0で普通の2マナサイクリングとしてしまうこともできる。[[コンバット・トリック]]として対戦相手の[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]後に巨大なサメトークンを生成して相手のクリーチャーを一体潰したのち、次のターン以降に自軍のフィニッシャーとして用いることもできる。この柔軟性がエンチャント部分だけでは大きい[[腐る]]リスクを大幅に軽減している。さらにサイクリングは呪文ではなく[[起動型能力]]であるため、自分の[[創案の火/Fires of Invention]]や[[対戦相手]]の[[時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler]]、[[能力]]を対象にはできない種類の[[カウンター]]呪文の影響を受けないという利点がある。
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さらに特徴的なのが[[サイクリング]]時のサイクリング誘発型能力。かつて猛威を振るった[[正義の命令/Decree of Justice]]を彷彿とさせる、[[X]]可変のトークン生成付きサイクリングである。そちらが実証する通り、実質的に「[[瞬速]]、[[打ち消されない]]、[[キャントリップ]]付きのトークン生成[[インスタント]]」としても扱える、小回りに優れた優秀な能力になっている。X=1からクリーチャー換算でも十分実用に堪える[[コスト・パフォーマンス]]であり、状況に応じて[[サイズ]]を大きくしていったり、逆にX=0で普通の2マナのサイクリングとしてしまうこともできる。もちろん[[攻撃クリーチャー]]を討ち取る[[コンバット・トリック]]として用いることも可能。サイクリングは呪文ではなく[[起動型能力]]であるため、自分の[[創案の火/Fires of Invention]]や[[対戦相手]]の[[時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler]]などの影響を受けない点も見逃せないポイント。
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総合的に見て、サイクリングにより[[腐る]]リスクが少なく、それでいてどちらを本命に据える場合でも優秀なコスト・パフォーマンスを発揮してくれる、フレキシブルかつパワフルな一枚。[[スタンダード]]では登場直後より、[[青白コントロール/スタンダード/ラヴニカのギルド~基本セット2021期|青白コントロール]]、[[ヨーリオン・コントロール#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ヨーリオン・コントロール]]、[[カヒーラ・コントロール#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|カヒーラ・コントロール]]、[[ルーカ・コンボ]]などといった、[[青]]を含む様々な[[デッキ]]で採用されている。
  
 
[[リミテッド]]では非クリーチャー呪文を揃えるのが難しいが、基本的にサイクリングで使うと考えても十分採用に値する。[[コンボ]]としては1枚で3回までの[[誘発]]が可能な[[出現の根本原理/Emergent Ultimatum]]が筆頭、無難なところでは[[願い与えの加護/Boon of the Wish-Giver]]などが狙い目だろう。
 
[[リミテッド]]では非クリーチャー呪文を揃えるのが難しいが、基本的にサイクリングで使うと考えても十分採用に値する。[[コンボ]]としては1枚で3回までの[[誘発]]が可能な[[出現の根本原理/Emergent Ultimatum]]が筆頭、無難なところでは[[願い与えの加護/Boon of the Wish-Giver]]などが狙い目だろう。
  
*サイクリング部分は[[正義の命令/Decree of Justice]]に似ている。あちらが数を並べるのに対してこちらは[[回避能力]]を持つ大きな1体を出す点が異なる。
 
*強風によってサメが空を飛ぶというモチーフは映画「[[Wikipedia:ja:シャークネード|シャークネード]]」のオマージュと思われる。また同作の邦題の一つが「シャークネード サメ台風」であり、このカードの日本語名と一致している。
 
 
*X=0でサイクリングした場合でも0/0のサメ・トークンが生成される。通常は[[状況起因処理]]で即座に[[墓地に置く|墓地に置かれる]]が、クリーチャーが[[戦場に出る]]または[[死亡]]することで[[誘発]]する[[能力]]と組み合わせることができる。また、[[タフネス]]への継続的な[[修整]]を与える効果がある場合は生き残らせることも可能。
 
*X=0でサイクリングした場合でも0/0のサメ・トークンが生成される。通常は[[状況起因処理]]で即座に[[墓地に置く|墓地に置かれる]]が、クリーチャーが[[戦場に出る]]または[[死亡]]することで[[誘発]]する[[能力]]と組み合わせることができる。また、[[タフネス]]への継続的な[[修整]]を与える効果がある場合は生き残らせることも可能。
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*強風によってサメが空を飛ぶというモチーフは映画「[[Wikipedia:ja:シャークネード|シャークネード]]」のオマージュと思われる。また同作の邦題の一つが「シャークネード サメ台風」であり、このカードの日本語名と一致している。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033936/ 『イコリア:巨獣の棲処』と『統率者(2020年版)』のトークン]([[Daily MTG]] 2020年4月9日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033936/ 『イコリア:巨獣の棲処』と『統率者(2020年版)』のトークン]([[Daily MTG]] 2020年4月9日)
 
*[[カード個別評価:イコリア:巨獣の棲処]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:イコリア:巨獣の棲処]] - [[レア]]

2020年5月6日 (水) 12:20時点における版


Shark Typhoon / サメ台風 (5)(青)
エンチャント

あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、飛行を持つ青のX/Xのサメ(Shark)・クリーチャー・トークン1体を生成する。Xは、その呪文のマナ総量に等しい。
サイクリング(X)(1)(青)((X)(1)(青),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたがサメ台風をサイクリングしたとき、飛行を持つ青のX/Xのサメ・クリーチャー・トークン1体を生成する。


クリーチャー呪文唱えることで飛行するサメトークンが次々生成されるエンチャントサイクリング誘発型能力でもサメを生成できる。

エンチャントとしての性能は機械医学的召喚/Metallurgic Summoningsリメイクといったところ。本体のマナ・コストは1マナ重くなっており、動き出しがさらに遅くなってしまったものの、トークンは飛行を持つ上にクリーチャーでない呪文全般で誘発するようになっており、トークン生成の性能は大幅に向上している。首尾よくトークン生成まで漕ぎ着けることができれば、元の呪文と相まって非常に高い制圧力を発揮し、物量で圧殺できる。

さらに特徴的なのがサイクリング時のサイクリング誘発型能力。かつて猛威を振るった正義の命令/Decree of Justiceを彷彿とさせる、X可変のトークン生成付きサイクリングである。そちらが実証する通り、実質的に「瞬速打ち消されないキャントリップ付きのトークン生成インスタント」としても扱える、小回りに優れた優秀な能力になっている。X=1からクリーチャー換算でも十分実用に堪えるコスト・パフォーマンスであり、状況に応じてサイズを大きくしていったり、逆にX=0で普通の2マナのサイクリングとしてしまうこともできる。もちろん攻撃クリーチャーを討ち取るコンバット・トリックとして用いることも可能。サイクリングは呪文ではなく起動型能力であるため、自分の創案の火/Fires of Invention対戦相手時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerなどの影響を受けない点も見逃せないポイント。

総合的に見て、サイクリングにより腐るリスクが少なく、それでいてどちらを本命に据える場合でも優秀なコスト・パフォーマンスを発揮してくれる、フレキシブルかつパワフルな一枚。スタンダードでは登場直後より、青白コントロールヨーリオン・コントロールカヒーラ・コントロールルーカ・コンボなどといった、を含む様々なデッキで採用されている。

リミテッドでは非クリーチャー呪文を揃えるのが難しいが、基本的にサイクリングで使うと考えても十分採用に値する。コンボとしては1枚で3回までの誘発が可能な出現の根本原理/Emergent Ultimatumが筆頭、無難なところでは願い与えの加護/Boon of the Wish-Giverなどが狙い目だろう。

  • X=0でサイクリングした場合でも0/0のサメ・トークンが生成される。通常は状況起因処理で即座に墓地に置かれるが、クリーチャーが戦場に出るまたは死亡することで誘発する能力と組み合わせることができる。また、タフネスへの継続的な修整を与える効果がある場合は生き残らせることも可能。
  • 強風によってサメが空を飛ぶというモチーフは映画「シャークネード」のオマージュと思われる。また同作の邦題の一つが「シャークネード サメ台風」であり、このカードの日本語名と一致している。

参考

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