差し戻し/Remand
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インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりにオーナーの手札に加える。
カードを1枚引く。
ついに登場した、直接手札へ送る呪文バウンス。 打ち消して、墓地に置く代わりに手札に戻すというかつて無いタイプのカウンターである。 打ち消した呪文は手札に戻ってしまうため、これ単体では(追加コストを要求する呪文に対して使う場合以外は)その場しのぎに過ぎない。 相手の序盤のクリーチャー展開や、重い呪文に対して使い、そこから得られたテンポ・アドバンテージをドロー呪文などで他のアドバンテージへ変換していくことになるだろう。 アドバンテージ面で記憶の欠落/Memory Lapseとの違いは、相手のドローを遅らせるか、自分のドローを早めるかである。
また、自分の呪文に対しても使えるので、相手に打ち消されかけている呪文、立ち消えになりそうな呪文に対して使う戦術も念頭に置く必要がある。
ラヴニカ・ブロックにおけるトップアンコモンの一角で、構築での採用率も非常に高い。 とある大会のカード使用数ランキングでは、島/Islandに次いで第二位だったこともあった。 最適化されたデッキ同士の展開でこれが開く一手の差は勝敗に響くことも珍しくないが、反面、もともと展開が緩慢なリミテッドにおいてはやや使い所が難しくなっている。
ラヴニカ・ブロック参入から退場までの2年間、青が入るデッキならほぼ必ず積まれ、スタンダード環境を駆け抜けた。
- クロック・パーミッションやウルザトロンなど、効果を活かしやすいデッキが多かったのも活躍の一因である。
- 記憶の欠落/Memory Lapse同様、フラッシュバックされた呪文に対して使えば確定カウンターに為り得る。
待機にもかなり効果的。待機が長いカードなら確定カウンター並みの効果が期待できる。
- フレイバー・テキストもアーテイ/Ertaiを彷彿とさせる嫌味たっぷりさで、思わずにやりとしてしまう秀逸さがある。
まあ、少なくとも腕のひらひらとか呪文のぶつくさとかは印象的だったかな。
- ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourgeなど、手札に戻させることがむしろメリットとして働くカードも多い。
- さりげなく複製やストームの元を自分で打ち消すとイヤらしい。
また、陰謀団式療法/Cabal Therapyなどの手札にあるカード名を指定するカードとの組み合わせもなかなか。