アンコモン
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アンコモン(Uncommon)とは、レアとコモンの間にある稀少度、またその稀少度に属するカードのことである。
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概要
エキスパンション・シンボルの色は銀。基本セット2015以降のカード枠における稀少度の略号は「U」。原則として、14枚入りのプレイ・ブースター1つにつき3枚封入されている。15枚入りのドラフト・ブースターでも同様の封入枚数であった。
中間的な稀少度であるため、「やや複雑」な能力を持ったカードや、中途半端なカード、使い所の難しいカードなどが多い。そのため、シングルカード価格が高騰するカードと凋落するカードの落差が激しい。
また、X火力などリミテッドへの影響が大きいものや、色対策カードの多くはこの稀少度に含まれる。
2013年のテーロス以降、ほとんどのセットでは各2色の組み合わせごとに、その色の組み合わせのドラフト・アーキタイプを示す(基柱カードとなる)サイクルがこの稀少度に収録されている。これらは開発部用語で指針アンコモンと呼ばれている。
- ドラフト・ブースターにおいては、1セットごとの種類数はアンコモンよりコモンの方が多かった。プレイ・ブースターではコモン専用のスロットが減ったため種類数は逆転しているが、パックからコモン/アンコモンの特定のカードが出る比率はドラフト・ブースターとほぼ変わらない。
稀少度の変更
カードが再録される際、カードプール全体のパワーバランスや以前の活躍を考慮した上で稀少度が変更されることがあるが、アンコモンは中間的な稀少度であるため、必然的にその機会が多い。
- 過去のレアやコモンが、アンコモンへ移行した例
- 大天使/Archangel(レア→アンコモン)
- キヅタの精霊/Ivy Elemental(レア→コモン→アンコモン)
- 火の玉/Fireball(コモン→アンコモン)
- 怨恨/Rancor(コモン→アンコモン)
- 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(コモン→アンコモン)
- ネシアンのアスプ/Nessian Asp(コモン→アンコモン)
- 過去のアンコモンが、レアやコモンへ移行した例
- 万物の声/Voice of All(アンコモン→レア)
- ペラッカのワーム/Pelakka Wurm(アンコモン→レア)
- 砕土/Harrow(アンコモン→コモン)
- 炎の精霊/Fire Elemental(アンコモン→コモン)
- 対抗呪文/Counterspell(アンコモン→コモン→アンコモン)
- 火+氷/Fire+Ice(アンコモン→コモン→レア)
シングルカード価格が高騰したアンコモン
カードプールの広いフォーマット(特にレガシー)で活躍するものや、通常のカード・セットでは再録されていないものが高額になる傾向がある。4枚積みされることが多いため、出費も相当なものになる。
- 霊気の薬瓶/Aether Vial
- 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
- 陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
- キマイラ像/Chimeric Idol
- エルフの指導霊/Elvish Spirit Guide
- 永遠の証人/Eternal Witness
- 表現の反復/Expressive Iteration
- 嘘か真か/Fact or Fiction
- 致命的な一押し/Fatal Push
- 火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu
- 意志の力/Force of Will
- ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter
- 帝国の徴募兵/Imperial Recruiter
- 稲妻のらせん/Lightning Helix
- マナ吸収/Mana Drain
- 流刑への道/Path to Exile
- サイカトグ/Psychatog
- 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
- 鋸刃の矢/Serrated Arrows
- 頭蓋骨絞め/Skullclamp
- 剣を鍬に/Swords to Plowshares
- 森の知恵/Sylvan Library
- 修繕/Tinker
- 不毛の大地/Wasteland
- 不可思議/Wonder
- 若き紅蓮術士/Young Pyromancer
参考
- Developing Uncommons(Internet Arcvhie)/アンコモンのデベロップ(Latest Development 2014年11月14日 Sam Stoddard著)
- Nuts & Bolts #16: Play Boosters/基本根本 #16:プレイ・ブースター(Making Magic 2024年3月4日 Mark Rosewater著)
- コモン
- レア
- 神話レア