スピリット/Spirit
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スピリット/Spiritは種族の一つ。様々な次元/Planeに棲息する。
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神河
神河/Kamigawaのスピリットは神/Kamiと呼ばれる精霊で、隠り世/Kakuriyoに住まう。万物に宿る多種多様な神々は、現し世/Utsushiyoの定命の者たちに崇められている。
詳細は神/Kamiを参照。
ラヴニカ
ラヴニカ/Ravnicaのスピリットは、主に死者の霊魂である。様々なギルド/Guildで利用されているが、特にオルゾフ組/The Orzhov Syndicateにとって重要な存在であり、多くの債務者の霊が契約に縛られ、死後も働かされている。また、長年オルゾフを率いていた議会オブゼダート/The Obzedatは、死後も霊となって富と権力を保持し続ける者たちの集まりである。
かつてラヴニカには、死者の霊魂が住まう幽霊街アギレム/Agyremがあったが、大修復/The Mendingの影響で失われた。
- 重要人物
- ベル・ボルカ/Bell Borca - ボロス軍/Boros Legionの新人捜査官。男性。アグルス・コス/Agrus Kosの相棒。自爆テロに遭って死亡するが、幽霊として蘇る。
- カルロフ/Karlov - オルゾフを統べるオブゼダートの一員。男性。テイサ・カルロフ/Teysa Karlovの祖父。
ゼンディカー
ゼンディカー/Zendikarのスピリットは死者の霊魂である。彼らは親族や共同体を守るため、あるいは聖地や重要な場所の番人となるために現世に留まることがある。これらの霊は危険な場合もあるが、通常悪意ある存在ではない。コー/Korとムル・ダヤの共同体/The Mul Daya Nationのエルフ/Elfはどちらも、死んだ親族の霊と交信し続け、知恵と守護を求める。
- 重要人物
- オブーン/Obuun - 遥か昔のムル・ダヤのエルフ。男性。現在は祖先の霊として、ムル・ダヤを統べるハザーン/Hazzanの助言者となっている。
イニストラード
イニストラード/Innistradのスピリットは現世に留まった死者の霊魂であり、霊/Geistと呼ばれる。かつては生者に危害を加える悪意の霊しかいなかったが、アヴァシン/Avacynの創造後は、生者を守護する善意の霊も生まれるようになった。
詳細は霊/Geistを参照。
- 重要人物
- ミレシント/Millicent - 消滅した町の町長/Mayor。女性。民衆の霊を率いて復讐のため彷徨う。
- トラフト/Traft - デーモン/Demonとの戦いを専門とするアヴァシン教会/The Church of Avacynの聖職者。男性。死後も霊となってデーモンと戦い続けている。
- カティルダ/Katilda - ドーンハルトの集会/The Dawnhart Covenの主導者。女性。霊ではないが、儀式の際に一時的に幽体離脱状態になったことがある。
テーロス
テーロス/Therosのスピリットは幻霊/Eidolonと呼ばれる。死の国/The Underworldから逃亡した死者は蘇りし者/The Returnedとなるが、この際に肉体から切り離された「自己」が幻霊となる。肉体を持たないその自己が働くことはない。
詳細は幻霊/Eidolonを参照。
フィオーラ
フィオーラ/Fioraのスピリットは死者の霊魂であり、高層都市パリアノ/Palianoでもその姿が見られる。
- 重要人物
- ブレイゴ/Brago - パリアノの初代の王。男性。パリアノを興して王座に就き、死後も幽霊となってパリアノを統治し続けていた。
タルキール
タルキール/Tarkirのスピリットは死者の霊魂であり、歴史改変前はアブザン家/The Abzan Housesにとって重要な存在であった。アブザンが家族の亡骸を埋葬する樹、族樹/Kin treeは祖先の霊と強く繋がった結節点である。精霊語り/Spirit speakersと呼ばれる者は祖先の霊と交信することができ、仲間を守るため、あるいは敵を害するために祖先の霊を呼び出すことさえある。
歴史改変後、かつてアブザンだったドロモカ氏族/The Dromoka clanでは、祖先の霊と交信する魔術は屍術/Necromancyの一種であるとして、ドロモカ/Dromokaに禁じられている。しかし精霊語り/Spirit speakersと呼ばれる背教者の小集団は、法に逆らって秘密裏にこの魔術に手を染めている。彼らはドロモカの領土内の森に隠された祖先の魂を保持する樹、族樹/Kin treeを世話し、崇拝している。
- 重要人物
- アナフェンザ/Anafenza - ドロモカ氏族の戦士兼指揮官。女性。族樹崇拝を行っていたため処刑されたが、死後も幽霊となって氏族とともに戦っている。
イクサラン
イクサラン/Ixalanのスピリットは死者の霊魂であり、亡霊/Revenantや残響/Echo(複数形:Echoes)と呼ばれている。
亡霊は闇そのもので出来たアンデッドの霊であり、薄暮の軍団/The Legion of Duskにより使役される。
残響は主にイクサランの地下で見られる霊である。中心核/The Coreに住まう民オルテカ/Oltecは彼らと交信し知恵を借りている。残響はコズミューム/Cosmiumの影響を受けやすく、また細かい破片になってしまうものもある。物品に繋ぎ止めれば安定化することもできるが、失敗すると怪物と化してしまうことがある。
- 重要人物
- アブエロ/Abuelo - オルテカの残響。男性。クイントリウス・カンド/Quintorius Kandにより呼び起こされた。
カルドハイム
カルドハイム/Kaldheimのスピリットは主に死者の霊魂であり、領界/Realmの一つ、イストフェル/Istfellに住まう。
とりわけ勇敢な、あるいは栄光ある形で死を迎えた人々は、戦乙女/Valkyrieの目に留まり、シュタルンハイム/Starnheimへと連れていかれる。イストフェルはそれ以外の全員のためのものだ。イストフェルの霊魂には、老衰や病気や事故で死んだ者、あるいは戦闘中に臆病さを見せた者が含まれる。これまでに生きてきたあらゆる動物や怪物の霊魂もイストフェルを自由に走り回っており、霧の中から巨大な狼やドラゴンの霊が姿を現すのは珍しいことではない。
イストフェルに住まう霊魂は人型種族も動物も生前の姿に似ているが、薄く透明で、色は灰か青っぽく、生きていた頃の温かい血色はなくなっている。霊魂として過ごした時間が長いほど、その者は絶え間ない霧に溶け込み、イストフェルの霧深い背景に溶け込んでいく。霊魂たちが集団で一緒になって移動するとき、彼らは風景を漂う大きな霧の雲の形を成し、絶え間ない霧と実質的に見分けがつかない。
多くの霊魂が生前の記憶を保持しているが、彼らはすべての情熱を失っており、それに伴って戦いや関係構築への意欲を失っている。むしろ、彼らは単に集団で目的もなく移動し、平原上や川沿いを霧のように漂っている。強力な魔法の助けがあれば、彼らを怒らせたり、戦いに向かわせたりすることも可能ではある。多くの霊魂が、死の神イーガン/Egonがこの地の支配者であることを漠然と受け入れているが、彼でさえも霊魂に仕事をさせたり戦わせたりするには、独自の神魔法を用いなければならない。
- 重要人物
- ラナール/Ranar - イストフェルの守護者を務める霊魂。男性。生前は子供たちを守り続け、死後はイストフェルの門/The Gates of Istfellを見張り続けている。
- ヴェイガ/Vega - スピリットのフクロウ。雌。イストフェルの神の間/The Gods' Hallに異常が起きないかを見張る神々の密偵。
アルケヴィオス
アルケヴィオス/Arcaviosのスピリットは死者の霊魂である。魔法学院ストリクスヘイヴン/Strixhavenではロアホールド大学/Lorehold Collegeの魔道士によって召喚される。彼らは古の霊魂を呼び出してその過去を聞き出すことで歴史の研究に役立てている。戦闘においても霊魂は活躍し、その魔力を利用したり、生前の姿を模した彫像に宿らせて頑丈な兵士にしたりする。
- 重要人物
- ラエリア/Laelia - 仲間に裏切られた戦士の霊魂。女性。決闘クラブを設立し、魔法の戦闘技術を生徒たちに教えている。
関連ページ
- ゼンディカー
- Plane Shift: Zendikar(Feature 2016年4月27日)
- タルキール
- Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1/プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1(Uncharted Realms 2014年9月3日 Magic Creative Team著)
- Planeswalker's Guide to Dragons of Tarkir, Part 2/プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内 その2(Uncharted Realms 2015年3月18日 Magic Creative Team著)
- カルドハイム
- Planeswalker's Guide to Kaldheim, Part 2/プレインズウォーカーのためのカルドハイム案内 その2(Feature 2021年1月14日 Ari Zirulnik and Jenna Helland著)
- アルケヴィオス
- Planeswalker's Guide to Strixhaven/プレインズウォーカーのためのストリクスヘイヴン案内(Feature 2021年4月1日 Doug Beyer and Ari Zirulnik著)