オブーン/Obuun

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オブーン/Obuunゼンディカー・ブロックおよびゼンディカーの夜明けのキャラクター。カードとしてはゼンディカーの夜明け統率者デッキムル・ダヤの祖、オブーン/Obuun, Mul Daya Ancestorが初出。

目次

[編集] 解説

ゼンディカー/Zendikarムル・ダヤの共同体/The Mul Daya Nationを導くエルフ/Elf。男性(イラスト)。

ムル・ダヤのエルフにとって、精霊の世界と定命の世界は等しく重要で、等しく現実で、等しく日常生活に存在している。死者の霊はれっきとしたムル・ダヤの構成員であり、オブーンはその筆頭だ。

何世紀も前、生前のオブーンはエルフたちを率いてコー/Korの帝国の支配に反逆し、バーラ・ゲド/Bala Ged大陸のスカイクレイブ/Skyclaveを打ち倒した。死後、彼はムル・ダヤを率いる語り部ハザーン/Hazzanの重要な助言者となっている。死して久しいにもかかわらず、オブーンの影響力は全く衰えていない。それどころかこの古代のエルフの霊は、精霊の世界と自然の力の両方に対して比類なき支配を有している。オブーンとの親しい関係により、ハザーンは大きな影響力を持っている。だが、もし仮にハザーンがオブーンに異議を唱えたり、命令に背いたりしたなら、彼はその栄誉ある地位を失うことになるだろう。

[編集] 経歴

[編集] リバールートの下に/Beneath Riverroot Tree

遥か昔。リバールートの村/Riverroot Villageに生まれたオブーンは、サラカー/Surrakarに両親を殺された。彼は叔父ダイカー/Dykaarに引き取られ、コーが支配するバーラ・ゲドのスカイクレイブで長い間暮らしていたが、ムル・ダヤが持つ祖先との繋がりへの想いを捨て去ることはできなかった。彼は生きている唯一の家族のもとを離れ、故郷の村へと戻ってきたのだった。

リバールートは自分を余所者と見なし、信用していないとオブーンは感じていた。だがサラカーを殺せば、両親の仇を取り、彼らに実力を証明することにもなるだろう。そう考えたオブーンは、こっそり村を抜け出し、単身グウム荒野/The Guum Wildsへと向かった。

オブーンは一体のサラカーを尾行し、その棲処の洞窟で戦ったが、サラカーの力は彼の想像以上に強く、結局逃げ出さざるを得なかった。彼は洞窟内を彷徨い、そこがリバールートの真下であることに気づき、奥深くで無数の骨を発見した。そしてその中には母の骨があった。だが記憶に浸る間もなく、サラカーが追いついた。オブーンは母の亡骸から剣を拾い、いくらかの攻防の末、サラカーの毒牙に咬みつかれながら、突き刺さった剣をねじ込んだ。朦朧とするオブーンは、声のする方へ振り向き――そこにいたのは、他ならぬ母エイヤ/Ayyaだった。

オブーンは母にありのままを告白した。村に実力を示さなければならないのに、一体のサラカーすら殺せなかったと。母は答えた。あなたがリバールートを受け入れれば、リバールートもあなたを受け入れるだろうと。オブーンはゆっくりと悟った――リバールートが自分を拒んでいたのではなく、自分がリバールートを拒んでいたのだ。母は姿を消した。

オブーンは地底湖を見つけ、そこへ注ぐ滝の上へと登った。追いついたサラカーの体から、母の形見の剣を引き抜きたいという激しい衝動が彼を襲った。だがオブーンはそれに抗い、全力でサラカーを蹴った。それは滝壺へと落下し、もう追ってくることはなかった。

それから数日間、村は総出で洞窟から骨を回収し、村への通路を塞ぎ、最後に火葬を行った。母の顔が煙に浮かんでは消え、洞窟から取り戻した剣をなぞるオブーンに微笑みかけていた。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] 登場作品・登場記事

[編集] 参考

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