嵐の走者、ナジャル/Najal, the Storm Runner
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — イフリート(Efreet) ウィザード(Wizard)
あなたはソーサリー呪文を、それが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
嵐の走者、ナジャルが攻撃するたび、あなたは(2)を支払ってもよい。そうしたなら、このターン、次にあなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えたとき、その呪文をコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
ソーサリーのインスタントプレイを可能にし、攻撃時に次に唱えるインスタント・ソーサリーをコピーできる伝説のイフリート・ウィザード。
単に呪文のコピーをしたいだけなら感電の反復/Galvanic Iterationあたりを使ったほうが手軽なので、パワー5で殴れる肉体を持つことを活かしたい。回避能力を持たないので、稲妻の一撃/Lightning Strikeやトレイリアの噴出/Tolarian Geyserをコピーしてブロッカーを排除してやると効果的。後者のようなキャントリップを利用すれば手札も増やせる。
ただし、団結のドミナリアリミテッドの赤青といえば、軽量呪文を詰め込んで静電式歩兵/Electrostatic Infantryやトレイリアの恐怖/Tolarian Terrorで殴り切るテンポ戦略が王道であり、5マナと重い上に回避能力も除去耐性も即効性もないナジャルはやや浮いている。同デッキがクリーチャーの枚数を絞ることもあって、理想的なテンポデッキが組めると40枚から抜けてしまう可能性すらある。どちらかというと、テンポに寄せきれずミッドレンジかコントロール戦略とのハイブリッド気味になってしまった場合に真価を発揮する。
構築ではゲームが高速化し除去も増えるため、重い・遅い・脆いの三重の壁を乗り越える工夫を施さなければ、性能を発揮する前に退場するかゲームが終わってしまうだろう。ソーサリーをインスタントプレイできる能力はスタンダードではユニークだったが、歪んだ日食、ヘリオッド/Heliod, the Warped Eclipseの登場でその唯一性も薄れることになった。
関連カード
サイクル
団結のドミナリアの、異なる色の色マナ1点と2点の組み合わせをマナ・コストに含む多色の伝説のクリーチャーサイクル。稀少度はアンコモン。
- 空騎士、トゥーラ・ケネルッド/Tura Kennerud, Skyknight(白青)
- ベナリアの堕落者、アロン/Aron, Benalia's Ruin(白黒)
- シェオルドレッドの心酔者、ローナ/Rona, Sheoldred's Faithful(青黒)
- 嵐の走者、ナジャル/Najal, the Storm Runner(青赤)
- ケルドの血拳、ガルナ/Garna, Bloodfist of Keld(黒赤)
- トゥーグの落とし子、ウゥーグ/Uurg, Spawn of Turg(黒緑)
- 巣穴の長、ルリク・モンス/Rulik Mons, Warren Chief(赤緑)
- 憤怒の乗り手、アヴナントのトーリ/Tori D'Avenant, Fury Rider(赤白)
- ルアダッハの女王オーリナル/Queen Allenal of Ruadach(緑白)
- 潮に仕えるもの、タトヨヴァ/Tatyova, Steward of Tides(緑青)
友好色は色の組み合わせ表記の後ろ側、対抗色は前側のマナ・シンボルが2点になっている。
ストーリー
ナジャル/Najalはドミナリア/Dominaria在住のイフリート。女性(イラスト)。
ナジャルはラバイア/Rabiahの出身である。遥か昔から、彼女は故郷の無限の広野で最速のイフリートであると主張してきた。ある時同じ部族のイフリートから勝負を挑まれ、彼女は限界を突破した。すると突然、彼女はドミナリアのティヴァン砂漠/Tivan Desertに放り出され、途方に暮れてしまった。ナジャルはプレインズウォーカー/Planeswalkerではなく、この偉業を再現できるかはわからない。だが、一度とはいえ次元/Planeの壁を突き破るほどの速さで駆け抜けられたということは、今のところ十分な自慢となっている。