Infernal Spawn of Evil
提供:MTG Wiki
Infernal Spawn of Evil (6)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー — ビースト(Beast)
クリーチャー — ビースト(Beast)
飛行、先制攻撃
(1)(黒),Infernal Spawn of Evilをあなたの手札から公開し、「It's coming!(来るぞ!)」と言う:対戦相手1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。Infernal Spawn of Evilはそれに1点のダメージを与える。あなたのアップキープの間にしかプレイできず、各アップキープに1回のみプレイできる。
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「プレイ」は「起動」と読み替えてください。
Infernal Spawn of Evil(邪悪なる地獄の落とし児)というカード名にふさわしい、凶悪なる性能とその存在の「気配」だけでライフを脅かす能力を持つデーモン(ではなくビースト)。その姿も見る者を恐怖に陥れるほどにおぞましい(と思いきやとてもかわいらしい)。
戦場では飛行と先制攻撃を持つ巨大クリーチャー。当時のデーモン(ではないのだけれどもそれに類する黒の大型枠)としては珍しく、ペナルティ能力のないシンプルなフレンチ・バニラ。重いが、いったん戦場に出てしまえば結構強力な、素直なカードである。銀枠的な意味で面白くはないことだけが欠点か。
肝はもうひとつの、存在をアピールしつつ決め台詞を言うことで、対戦相手かプレインズウォーカーに1点ダメージを飛ばす起動型能力。現在でこそ予見というほぼ同じ挙動をする能力が登場したが、当時としては掟破りのぶっ飛んだ能力。実用性としても、毎ターン1回しか使えないとはいえ、2マナ1点の繰り返し使える能力であり、もみ消し/Stifleなどで打ち消されてもカードは手札から無くならない、と扱いやすく強力。
- アーティストのRon Spencerが(別の黒枠セットで)とある邪悪な黒のクリーチャーのイラストを依頼された時に提出したスケッチが元ネタ。もちろんジョークでありすぐに真面目なスケッチが送られてきたのだが、これに大ウケしたMark Rosewaterが銀枠においてその邪悪な姿にふさわしいカードをデザインし、実際に印刷されることになってしまった[1][2]。
- クリーチャー・タイプが修整されているのは、当時のウィザーズ社の(宗教色が強いことから)デーモンを使わない方針を反映したジョークである[3]。
- オラクルでは長らくデーモンが削除されていなかったためルール上はデーモンとして扱われていたが、2017年12月のオラクル更新でこちらでも削除され、本当にデーモンではなくなってしまった。
- クリーチャー・タイプが修整されているのは、当時のウィザーズ社の(宗教色が強いことから)デーモンを使わない方針を反映したジョークである[3]。
- アンヒンジドではさらに邪悪な第二世代のInfernal Spawn of Infernal Spawn of Evilが登場。さらにUnsanctionedではそれに続く第三世代のInfernius Spawnington III, Esq.が登場したうえ、三世代揃い踏みでの収録を果たしている。
脚注
- ↑ Designing for Azorius(Making Magic 2012年10月29日 Mark Rosewater著)
- ↑ A Rivals Like No Other, Part 3/他ならぬ『相克』 その3(Making Magic 2018年1月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Get It?(News 2004年8月16日 Mark Rosewater著)