Old School Magic
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オールド・スクールマジック(Old school magic,Old school mtg)は、主にアメリカ西部や欧州で盛んな非公式フォーマットの一つ。ヴィンテージを基礎にオールドエキスパンションに範囲を狭めたフォーマットで、その使用制限のイメージから「貴族の遊び」と揶揄されることも。
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解説
リミテッドエディション~オールドエキスパンション[1]限定構築で制限カード、禁止カード等はヴィンテージに準拠しているが一部使用可能カードも存在している(2017現在Chaos Orb等)。
発足当初「基本セットはリミテッドエディション(アルファ、ベータ)のみ使用可能。プロキシとしてアンリミテッド・エディションを使用可能。言語は英語のみ」とされており、敷居の高さに拍車を掛けていた。実際にはアンリミテッド・エディションや他言語のカードを認める主催者が多くなっている。
傾向
ヴィンテージの限定構築というイメージから壊れた環境であるという印象を持たれるが、実際は非常に落ち着いており1ゲームが長くなる傾向にある。
要因として渦まく知識/Brainstormをはじめとした優良ドロー呪文がほぼ無い点、ドローエンジンはそれなりのコストが必要(ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome、強欲/Greed、森の知恵/Sylvan Library他)である点がある。高速デッキでは手札がすぐに枯渇してしまい、コントロールデッキ相手に苦戦することもしばしば。 まともなドロー補助が無い環境であるが故にMoxen等も必ずしも凶悪といえない場面が多い。
無限・瞬殺コンボ等もほとんど存在しないのも環境を落ち着かせている一因となっている。
環境の特色
マナ基盤が弱くデュアルランドの重要度が増しているのが特色。不毛の大地/Wastelandが存在しないためデュアルランドを大量に積むデッキが多いが、フェッチランドも無いのでデュアルランドに頼ってもなお色事故があり、血染めの月/Blood Moonは言わずもがな、陥没孔/Sinkhole、石の雨/Stone Rain、Ice Storm等で少しマナ基盤を攻められるだけで機能不全となるケースも。
カードプールが第4版+クロニクルに近いため第4版当時を知るプレイヤーはとても馴染み深いデッキが数多く活躍している。
ルール
地域、主催者毎で使用可能カードが決められており、魔力の櫃/Mana Vaultの制限やMishra's Workshop,マナ吸収/Mana Drainの制限解除等違いがある。 また、ルールにおいても旧マリガン(パリ・マリガン)ルールやマナ・バーンルールが適用される事が多い。
使用可能カードセット
地域、主催者で使用可能カードは異なるが下記5種においては確定されている。
- リミテッド・エディション(Limited Edition)
- アラビアンナイト(Arabian Nights)
- アンティキティー(Antiquities)
- レジェンド(Legends)
- ザ・ダーク(The Dark)
上記に加え、
- アンリミテッド・エディション(Unlimited Edition)
- フォールン・エンパイア(Fallen Empires)
を可能とする主催者もある。(参考:Bazaar Of Moxen,ChannelFireball,Eternal Weekend)
又、要スリーブではあるが コレクターズ・エディションCollector's Edition)やインターナショナル・エディション(International Edition) (CE/IE)を使用可能とする主催者もいる。
制限カード
マナ吸収,魔力の櫃,Mishra's Workshop,露天鉱床は地域、主催者の見解の相違が強く、制限、非制限を特記する大会が多い。マナ吸収,Mishra's Workshopが制限解除される大会では常としてマナ・バーンルールが適用されている。 イス卿の迷路/Maze of Ithが制限になることもある。
- Ancestral Recall
- 天秤/Balance
- Black Lotus
- Braingeyser
- チャネル/Channel
- Chaos Orb
- Contract from Below[2]
- Darkpact[2]
- Demonic Tutor
- Library of Alexandria
- マナ吸収/Mana Drain
- 精神錯乱/Mind Twist
- Mishra's Workshop
- Mox Emerald
- Mox Jet
- Mox Pearl
- Mox Ruby
- Mox Sapphire
- 回想/Recall
- 新たな芽吹き/Regrowth
- Shahrazad
- 太陽の指輪/Sol Ring
- 露天鉱床/Strip Mine
- Time Vault
- Time Walk
- Timetwister
- Wheel of Fortune
禁止カード
Chaos Orbのエラッタについて
アーティファクト
(1),(T):Chaos Orbが戦場に出ている場合、Chaos Orbをプレイしている場所から少なくとも1フィート高い場所からはじく。Chaos Orbが水平に1回転以上した場合、それが触れているすべてのトークンでないパーマネントを破壊する。その後Chaos Orbを破壊する。
エラッタ(Errata):
Chaos Orb (2) Artifact 1, Tap: Choose a nontoken permanent on the battlefield. If Chaos Orb is on the battlefield, flip Chaos Orb onto the battlefield from a height of at least one foot. If Chaos Orb turns over completely at least once during the flip, and touches the chosen permanent, destroy that permanent. Then destroy Chaos Orb.
Chaos Orbを実際に起動する場合、画鋲で壁に貼り付けるといった都市伝説すら存在するが、通常運用する場合においてもパーマネントカードの間隔を広く取り1枚以上当たらない様に並び替えを行うプレイングが目立った。
ルール上どちらも反則には当たらないがカードデザイン本来の効果とゲームの進行、公平性を保つためにパーマネントを選択し、解決させる事で一応の決着を図った。(壁に貼り付ける回避方法に対する解答にはなっていないが。)
脚注
- ↑ オールドエキスパンションは通常ホームランド(Homelands)までを指すがオールドスクールではアラビアンナイト~ザ・ダークまでを範囲としている。 発足時にはフォールンエンパイアを除いた93年~94年発売の黒枠セットが範囲という事もあり、後にはフォールンエンパイアまでを範囲とする動きもある。ホームランドは95年発売かつ、当初はアイスエイジ・ブロックとして扱われていた経歴をもつため、オールドスクールの理念からは外れている。
- ↑ 2.0 2.1 アンティ/フェイクアンティが認められない大会の場合禁止指定