パララクスの波/Parallax Wave
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パララクス・エンチャントの白版。消散カウンターを1個取り除くことで、一時的にクリーチャー1体を追放することができる。
パララクス補充の根幹をなすカードであり、邪魔なクリーチャーをピンポイントで除去しておくことができる。神の怒り/Wrath of Godとは違い全体除去ではないので、リベリオンなどのウィニーにも組み込まれた。非常に用途が広く、ブロッカー排除、除去からの保護、戦闘の回避(かつては当て逃げも)、トークン除去、187クリーチャー再利用など、枚挙に暇がない。
また、クリーチャーを追放するのに対応して自身を除去することで、最大5体のクリーチャーを永久的に追放することも可能である(戦場に戻す能力が先に解決してから追放するため)。一時は後述のパワーレベル・エラッタによって不可能だったが、パワーレベル・エラッタの解除に伴い使えるようになった。
- 理想主義の修道士/Monk Idealistやオーラ術師/Auramancerと組み合わせることで、使いまわすことが可能である。このギミックを使ったデッキとしてはブージャムなどがある。
- もみ消し/Stifleなどで「戦場を離れたとき」の誘発型能力を打ち消すことで、永久にクリーチャーを追放することが可能である(→テンポラリーソリューション)。
- 大抵のキッカー持ちクリーチャーの天敵。たとえキッカー・コストを支払って唱えたとしても、これで一時的にでも除去されると、戦場に戻るときにはそれはキッカー・コストが支払われていない状態で戦場に出たことになってしまう。例えば、カヴーのタイタン/Kavu Titanは単なる2/2になりさがり、スキジック/Skizzikは次の終了ステップに生け贄に捧げなければいけない。
- 変異クリーチャーも、これで一時的にでも除去されると、戦場に戻るときには表向きで戦場に戻るため、変異誘発型能力が使えなくなる。逆に言えば、変異コストを踏み倒して表向きにすることも1できる。
パワーレベル・エラッタ
「オブジェクトの追放に対応して自身を除去することで永久的に追放する」というテクニックは本来意図していない動作として、2000年2月にパララクス・エンチャント3種類に対するエラッタが出され、起動型能力は「自身が戦場に出ている場合」にしか効果を発揮しないようになっていた。
また、パララクスの波に関しては、戦場を離れた時の能力に「パララクスの波以外の」の一文が加えられていた。これはオパール色の輝き/Opalescenceとの相互作用を考慮しての修正。自身がクリーチャーになるため、自分自身を取り除くことができてしまい、その結果、またカウンターが5個乗った状態で戦場に戻ってくる。それに加えて上記のテクニックを使えば、クリーチャーをほぼ恒久的に除去したり、何度も戦場に出したりできるようになってしまっていた。エラッタにより先述のテキストが追加されたことで、こういうプレイングをすると他のクリーチャーを追放する部分を失敗し、自分自身も戻ってこなくなるため、不可能になっていた。
これらのパワーレベル・エラッタは、2009年10月のオラクル更新ですべて解除されたため、現在ではどちらのテクニックも再び利用できるようになった。
関連カード
サイクル
ネメシスのパララクス・エンチャント・サイクル。いずれも消散5を持ち、消散カウンターを取り除くことで、自身が戦場にいる間、特定のオブジェクト1つを追放できる。
- パララクスの波/Parallax Wave
- パララクスの潮流/Parallax Tide
- パララクスのきずな/Parallax Nexus
本来の意図と異なる動作を防止するため、2000年2月にパワーレベル・エラッタが出されていたが、2009年10月のオラクル更新ですべて解除された。詳細はパララクスの波/Parallax Wave#パワーレベル・エラッタを参照。
ストーリー
パララクスの波/Parallax Waveはラース/Rathのパララクス/Parallaxをカード化した1種(イラスト)。掌編ネメシスストーリーによるとパララクスは光と波となって周囲を飲み込み、その一帯ごとクリーチャーを消してしまう。