固有色
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固有色/Color Identityは、統率者戦(EDH)にのみ用いられる概念。カードの固有色はそのカード自身の色(色指標や特性定義能力によって定義されたものも含む)に、そのカードのマナ・コストおよびルール文章に含まれるマナ・シンボルの色を加えたものである。
統率者戦では、統率者の固有色の一部でない固有色を持つカードをデッキに入れることはできない。
- 無色であったとしても、CR:305.6により、基本土地タイプを持つカードは対応する色のマナ・シンボルを含む能力を持っていることに注意。
- 両面カードの場合、両方の面を参照することに注意(CR:903.4c)。これはCR:711.4aの例外である。
- 注釈文にマナ・シンボルが書かれていたとしても、その色は固有色に含められない(例:魔力を持つペンダント/Charmed Pendant、三なる宝球/Trinisphere、強請)。
- 固有色はゲーム開始時に決定され、以降ゲーム中には変化しない。
固有色の例
- メムナーク/Memnarchは無色だが、ルール文章に青のマナ・シンボルを含むので、固有色は青である。
- 放浪者ライズ/Rhys the Exiledは緑であり、ルール文章に黒のマナ・シンボルを含むので、固有色は黒と緑である。
- 幽霊火/Ghostfireは特性定義能力で無色と定義されているが、マナ・コストに赤のマナ・シンボルを含むので、固有色は赤である。
- ギルド渡りの急使/Transguild Courierはマナ・コストにもルール文章にも色マナ・シンボルを含まないが、色指標によってすべての色であると定義されているので、固有色は白と青と黒と赤と緑である。
- 礼儀正しい識者/Civilized Scholarの昼の面は青だが、夜の面が赤なので、固有色は青と赤である。
- 皮剥ぎの鞘/Flayer Huskは無色であり、生体武器の能力により黒の細菌トークンを戦場に出すが、ルール文章に黒のマナ・シンボルを含まず、皮剥ぎの鞘自体を黒と定義しているわけでもないので、固有色は無色である。
過去のルール
固有色は2010年12月20日の統率者戦ルール改正で設けられた概念であり、改正前は「統率者のマナ・コストに含まれないマナ・シンボルを持つカードを入れることができない」というルールであった。
旧ルールでは、自身の色と異なる色のマナ・シンボルを含む伝説のクリーチャー(Daughter of Autumn、ヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwood、鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem、メムナーク/Memnarch、放浪者ライズ/Rhys the Exiled)を統率者に指定すると、その統率者のマナ・シンボル制限によって統率者自身が不正なカードとなってしまう問題があった。ルールを厳密に解釈すると統率者に指定できないことになるが、グループによっては特別にこれらのカードを統率者に指定したり、その異なる色のマナ・シンボルを含むカードをデッキに入れたりすることを許可されることも少なくなかった。
参考
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |