霊気の薬瓶/Aether Vial
提供:MTG Wiki
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
強力な擬似マナ加速カード。実際に使えるマナが増えるわけではないが、1マナの元手で大量のクリーチャーをコストを支払わずに出せる様になる。
これ自身は1ターン目にカウンターをすり抜けて戦場に出すことができ、また能力でクリーチャーを対戦相手の終了ステップに出せるため、コントロールデッキ全般に強い。また、CIP能力をインスタント・タイミングで使用できるようになるため187クリーチャーとの相性もよい(→ヴィリジアン・ラッツ)。マナを使わずにフィニッシャーを出せるため、一部ではパーミッション系デッキに採用されることも。
点数で見たマナ・コストが揃ったクリーチャーを大量に使うデッキ、例えば執拗なネズミ/Relentless Ratsデッキやずべらデッキなどで特に有効。スタンダードやエクステンデッドでは、主にゴブリンや親和(薬瓶親和)に投入された。特に親和デッキでは、アーティファクトであるため親和のタネになり、アーティファクト・土地を多数採用するが故の色事故の緩和に役立ち、不要な薬瓶は電結の荒廃者/Arcbound Ravagerのエサにでき、と相性抜群。
現在の主戦場はレガシーであり、ゴブリンやマーフォーク、カウンタースリヴァーなどの部族デッキ、フィッシュやDeath & Taxesなどのウィニーで幅広く使用されている。
モダンではフォーマット設立当初はあまり注目されていなかったが、ヤソコンで有効活用された他、マーフォークやヘイトベアーでも使用されている。
- クリーチャーを直接戦場に出すだけであり、唱えるわけではないことに注意。
- どのクリーチャーを戦場に出すか(または出さないか)を決定するタイミングは能力の解決時。起動時に何を出すかを公開するなど、その様な事をする必要はない。
- 例えば対応して対戦相手が封じ込める僧侶/Containment Priestを唱えて場に出た場合、霊気の薬瓶の解決時に何も出さないことは適正である。
- 手札に適正なクリーチャーがない状況でもブラフとして起動することができる。
- クリーチャーを利用したコンボデッキでも優秀なカード。上述の通り擬似的なマナ加速になり、カウンターにも強いため。→セファリッド・ブレックファースト
- ひどいカード(弱すぎ)だったメルカディアの昇降機/Mercadian Lift、三畳紀の卵/Triassic Eggの調整版ではあるが、逆の意味でひどいカードになってしまった気も。
- From the Vault:Relicsに新規イラストで収録された。このイラストはModern Mastersに再録された際にも使用されている。
- ダークスティール初出時にはアンコモンだったが、Modern Masters再録時にレアに変更された。
2005年9月20日よりエクステンデッドで禁止カードに指定される。さらに2006年3月20日よりミラディン・ブロック構築で禁止。
参考
- The Top 50 Artifacts of All Time第19位(WotC、文:Zvi Mowshowitz、英語)
- 霊気/Æther(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ダークスティール - アンコモン
- カード個別評価:Modern Masters - レア
- From the Vault:Relics