誤った指図/Misdirection
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あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある青のカード1枚を追放することを選んでもよい。
単一の対象を取る呪文1つを対象とし、その対象を変更する。
メルカディアン・マスクスの青のピッチスペルは偏向/Deflection。
対戦相手の打ち消し呪文を、誤った指図自身を対象にすることで打ち消せる(対象を変更するのは呪文の解決中。解決中には誤った指図はスタック上にあるので、問題なく誤った指図に対象を変更できる)。
使えるのが「対象をとる呪文」に限定されるとはいえ、打ち消し呪文を打ち消す場合、火力を跳ね返す場合、巨大化/Giant Growthなどのコンバット・トリックを奪い取る場合、自分のクリーチャーに唱えられた単体除去を対戦相手のクリーチャーへ、など使いようによってはForce of Willよりも有効に働く。そのため、青を含むクリーチャーデッキにおいてはなかなか使い勝手が良い。上手くハマればテンポを取った上にカード・アドバンテージも失わないというのがポイント。
今までの先輩カードと違って、ピッチスペルであることによって、フルタップしている隙を突かれても対応できるという点が非常に大きい。特にX火力や大量手札破壊等の一撃で致命傷になるような呪文は大抵重く、普通に撃てば簡単に打ち消されてしまうので、可能な限りそういう隙を突いてこようとするからだ。
打ち消されない呪文も対象を変えることはできる。特に当時のスタンダードでは、ウルザの激怒/Urza's Rageに対する青系デッキの解答のひとつであった。
また、Ancestral Recallのドローを奪ったり、Force of Willを打ち消したりと、ヴィンテージでは無駄になりにくいため、メインデッキからの採用率もなかなか高い。
- 先攻1ターン目の無限マナからの天才のひらめき/Stroke of Geniusを跳ね返すと気分爽快。直前までポーカーフェイスを心がけよう。
- 狡猾な願い/Cunning Wishからのシルバーバレット要員としても優秀。奇襲性は損なわれるが、牽制として効果的。
- これの存在により、ドローや火力、手札破壊などの呪文が、プレイヤー1人を対象とするのか、対戦相手1人を対象とするのかがチェックされる。高速化したヴィンテージ環境では特に顕著。
- 代替コストでのプレイが便利だからと言って、5マナ支払って普通に唱えられることも忘れないようにしよう。(→参考)
- 俗称「ミスディレ」。
関連カード
サイクル
メルカディアン・マスクスの、同じ色のカードを手札から追放する代替コストを持つピッチスペルのサイクル。
- 恭しきマントラ/Reverent Mantra
- 誤った指図/Misdirection
- 暴露/Unmask
- 落盤/Cave-In
- ぶどうのドライアド/Vine Dryad