ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble
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アーティファクト
(T),ミシュラのガラクタを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを1枚見る。次のターンのアップキープの開始時にカードを1枚引く。
ウルザのガラクタ/Urza's Baubleの後を追いかけてやってきたミシュラ/Mishra版ガラクタ。基本的にウルザ/Urzaのそれと同じ使い方ができる1枚。
違いは見ることのできる箇所。兄がプレイヤーの手札、弟のこれはライブラリーの一番上を見る事ができる。ライブラリーの一番上を参照するカードは多いので、兄よりも多少コンボが期待できる。パッと思いつくところではブービートラップ/Booby Trapの横に添えておく、など。
タルキール覇王譚以後、有用な探査呪文が多数登場したことで価値が向上。0マナで1枚墓地を肥やせる、すなわち探査呪文にとっては1マナ分のマナ加速になるため、それらを主軸にしたデッキとの相性が抜群。元々はマイナーなカードだったが、Super Crazy Zooでそれらのシナジーを活かすために4枚搭載され、それ以降大幅に評価を上げた。それ以外にも果敢、昂揚、紛争など、相性が良いメカニズムは枚挙に暇がない。
イコリア:巨獣の棲処にて夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Denが登場した後は評価が急上昇した。ルールスで使い回すことでドローエンジンになり、あちらが生きているだけで毎ターンカードを引くことができる。モダンだけではなくレガシーやヴィンテージでも採用されるようになり、このカードだけでは足りずウルザのガラクタまでも投入する例も存在する。
また、自身のライブラリーの一番上を見た後、それが不要なカードであればフェッチランドを起動するなどしてライブラリーを切り直すことで占術のように使えるし、有用であればキャントリップ等ですぐに手札に引き込むことができる。0マナでこういった動きができるのはウルザのガラクタにない利点。
- 0マナのファスト・トリップはほぼデメリットなしでデッキ圧縮できることから、ライフロスなどのリスクを伴わない限りご法度になっている。これがウルザのガラクタと対になる形でデザインできたのは、アイスエイジを踏襲してスロー・トリップを採用したコールドスナップが最後の機会だったのかもしれない。
- 忘れられがちだが、能力の起動にはタップが必要である。とくにアーティファクトの魂込め/Ensoul Artifactなどでクリーチャー化して攻撃している状態では、なんらかの手段でアンタップしないかぎり能力を起動して除去に対応することができない。
- 「Bauble」には「安物の装身具」という意味もある。イラストやフレイバー・テキストからもうかがえる。
アーカムなど愚かな子供に過ぎん!ファイレクシアの技術こそ我らの最高の祝福。例えば、この愉快な装具を見るがよい……。
- フレイバー・テキストから読み取れるとおり、ミシュラがファイレクシアの影響を受けて以降の作品であると思われる。全体的に刺々しい装飾で、中央部には、ヨーグモス/Yawgmothのシンボルである「苦痛の仮面/Mask of Pain」が描かれている。
参考
- 0マナカード
- ミシュラ/Mishra(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:コールドスナップ - アンコモン
- カード個別評価:ダブルマスターズ - アンコモン
- カード個別評価:アイコニックマスターズ - アンコモン