サルカンの封印破り/Sarkhan's Unsealing
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エンチャント
あなたが、パワーが4か5か6であるクリーチャー呪文を唱えるたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。サルカンの封印破りはそれに4点のダメージを与える。
あなたが、パワーが7以上であるクリーチャー呪文を唱えるたび、サルカンの封印破りは各対戦相手と対戦相手がコントロールしている各クリーチャーと各プレインズウォーカーにそれぞれ4点のダメージを与える。
唱えたクリーチャーのパワー次第で火力が誘発するエンチャント。伏魔殿/Pandemoniumの亜種の一つと言える。
過去のカードでは古霊の踏み行く処/Where Ancients Treadとよく似ており、誘発条件の下限がパワー4になっているほか打ち消しにも強くなり、マナ・コストも軽いとあって非常に使いやすくなっている。さらにパワー7以上を唱えたときの爆発力はすさまじく、生半可なクリーチャーやプレインズウォーカーを一掃してくれる。一方、弱点も他の伏魔殿系カードと同じく、これ単体では何もしないという点は無視できない。展開しきった後にトップデッキしたり、こればかり引いて肝心のクリーチャーを引けないと悲惨なので、デッキ構成には細心の注意を払いたい。
他の伏魔殿系カード同様、クリーチャー中心のデッキにおける追加のダメージソースとして運用していくことになるため、ミッドレンジやランプ系デッキでの採用が検討される。基本セット2019にはパワー4以上という同じ条件を持つカル・シスマの恐怖、殺し爪/Goreclaw, Terror of Qal Sismaや巨大な威厳/Colossal Majestyが収録されているため、デッキカラーが合うならセットで採用するのも一興。
登場時のスタンダードでは緑単ガルタをベースとしてこれを活かせるようにした構築「サルカン・グリーン」がMagic Onlineで見られるようになった[1]。
- スタック上のクリーチャー呪文のパワーを参照する。例えば飢餓ハイドラ/Hungering HydraをX=4以上で唱えてもそのパワーは0であるし、シッセイの後裔、シャナ/Shanna, Sisay's Legacyもその能力は戦場でしか機能しないのでパワーは0である。奇怪なドレイク/Enigma Drakeのような特性定義能力はスタック上でも機能するため、その結果パワーが4以上になるならサルカンの封印破りの能力は誘発する。
- 一度誘発した後でスタック上のクリーチャー呪文のパワーが変化しても、能力が効果を発揮しなくなったり、パワー4~6とパワー7以上の能力が切り替わったりはしない。
関連カード
サイクル
基本セット2019の、プレインズウォーカーに関する呪文のサイクル。各色のレアに1枚ずつ存在する。
- アジャニ最後の抵抗/Ajani's Last Stand(暴君への敵対者、アジャニ/Ajani, Adversary of Tyrants)
- 機械と共に/One with the Machine(工匠の達人、テゼレット/Tezzeret, Artifice Master)
- リリアナの契約/Liliana's Contract(死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death)
- サルカンの封印破り/Sarkhan's Unsealing(火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood)
- ビビアンの召致/Vivien's Invocation(ビビアン・リード/Vivien Reid)
ストーリー
このカードはゼンディカー・ブロックにおける、エルドラージ/Eldraziの封印に綻びが生じる場面を描いたものである(イラスト)。
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの命を受け、ゼンディカー/Zendikarにてウギンの目/Eye of Uginを守護する任務に就いていたサルカン/Sarkhanは、「目」を探してやってきたチャンドラ/Chandraと戦闘になる。戦いを優勢に進めるサルカンだったが、ジェイス/Jaceが「目」に辿り着き、チャンドラに不可視の炎を使うよう助言したことで敗れた。
サルカンはボーラスのもとに帰還し任務の失敗を報告したが、すべてはボーラスの計画通りだった――ウギン/Ugin・ナヒリ/Nahiri・ソリン/Sorinが作り上げたエルドラージの封印は、ウギンの目に「三人のプレインズウォーカー/Planeswalker」と「無色の炎」が揃ったときに開く仕組みになっていたのだ。
参考
- ↑ サルカン・グリーン(スタンダード) 岩SHOWの「デイリー・デッキ」(Daily MTG 2018.07.23)