スーサイドブラウン
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− | + | '''スーサイドブラウン'''(''Suicide Brown'')は、[[修繕/Tinker]]を使用した[[ティンカー]]系[[茶単]][[デッキ]]の1種。[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]による[[スーサイド]]的要素を持つため、こう呼ばれる。[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]による、取り返しのつかない[[ライブラリー]]損失も、[[スーサイド]]要因として見做されているかもしれない。 | |
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− | [[ウルザ・ブロック]]の優秀な[[マナ・アーティファクト]]をふんだんに利用し、[[修繕/Tinker]]から必要な[[アーティファクト]]を[[サーチ]]して戦う。 | + | [[ウルザ・ブロック]]の優秀な[[マナ・アーティファクト]]をふんだんに利用し、[[修繕/Tinker]]から必要な[[アーティファクト]]を[[サーチ]]して戦う。[[スタンダード]]・[[エクステンデッド]]両方に存在したが、[[エクステンデッド]]では途中で[[禁止カード]]連発によりその命を絶たれる事になった。 |
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− | + | 勝ち手段は主に[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]。序盤からコツコツと攻めてはこないことが分かっている相手の場合、2ターン目のファイレクシアの処理装置でいきなりペイ19ライフなどという事も普通にあり得る。ライフが危うくなるが、それを[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]で補助する。 | |
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+ | このデッキタイプそのものは[[ウルザズ・レガシー]]が登場した直後から存在していたのだが、[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]無しでの[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]ではどうにも安定感に欠け、メタの前線に出てくる事は無かった。[[エクステンデッド]]では当時まだ[[魔力の櫃/Mana Vault]]が現役だったため、その爆発力にものを言わせる事が出来たのだが、[[スタンダード]]では[[茶単]]と言えば[[赤茶単]]に譲らざるを得なかった。 | ||
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+ | 時は流れ[[メルカディアン・マスクス]]で[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]を手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、[[世界選手権00|2000年世界選手権]]である。当時は[[補充]]デッキと[[トリニティ]]系列のデッキが幅を利かせており、どのデッキも[[エンチャント]]対策はすれど[[アーティファクト]]対策は殆どしていなかったのだ。不利な相手はカウンター満載の[[カササギ・ブルー]]程度か?と言うくらい[[メタゲーム]]に恵まれ、2000年の[[世界選手権]]決勝は[[Jon Finkel]]と[[Bob Maher]]による[[ミラーマッチ]]になった。ミラーマッチを制して優勝した[[Jon Finkel]]の「全てはメタゲームさ」とのコメントが全てを物語っているようだ。 | ||
==サンプルレシピ== | ==サンプルレシピ== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=PTCHICAGO9900/welcome | + | **[[プロツアーシカゴ99]]ベスト8([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=PTCHICAGO9900/welcome 参考]) |
**使用者:[[Alan Comer]] | **使用者:[[Alan Comer]] | ||
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**[[エクステンデッド]]([[第5版]]、[[第6版]]、[[アイスエイジ・ブロック]]〜[[メルカディアン・マスクス]]+[[デュアルランド]]) | **[[エクステンデッド]]([[第5版]]、[[第6版]]、[[アイスエイジ・ブロック]]〜[[メルカディアン・マスクス]]+[[デュアルランド]]) | ||
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− | + | !colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ | |
+ | !colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード | ||
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− | + | !colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (6) | |
+ | |3||[[無効/Annul]] | ||
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− | |4||[[マスティコア/Masticore]] | + | |4||[[マスティコア/Masticore]]||2||[[基本に帰れ/Back to Basics]] |
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− | |2||[[ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus]] | + | |2||[[ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus]]||1||[[鉄びし/Caltrops]] |
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− | + | !colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (33) | |
+ | |1||[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]] | ||
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− | |1||[[Arcane Denial]] | + | |1||[[Arcane Denial]]||2||[[破裂の王笏/Disrupting Scepter]] |
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− | |3||[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]] | + | |3||[[崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary]]||1||[[マナ漏出/Mana Leak]] |
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− | |1||[[呪われた巻物/Cursed Scroll]] | + | |1||[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]||1||[[スランの鋳造所/Thran Foundry]] |
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− | |4||[[厳かなモノリス/Grim Monolith]] | + | |4||[[厳かなモノリス/Grim Monolith]]||3||[[無のブローチ/Null Brooch]] |
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− | |3||[[マナ漏出/Mana Leak]] | + | |3||[[マナ漏出/Mana Leak]]||1||[[ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace]] |
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− | |4||[[魔力の櫃/Mana Vault]] | + | |4||[[魔力の櫃/Mana Vault]]|||| |
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− | |1||[[無のブローチ/Null Brooch]] | + | |1||[[無のブローチ/Null Brooch]]|||| |
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− | |4||[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]] | + | |4||[[ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor]]|||| |
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− | |4||[[スランの発電機/Thran Dynamo]] | + | |4||[[スランの発電機/Thran Dynamo]]|||| |
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− | |4||[[修繕/Tinker]] | + | |4||[[修繕/Tinker]]|||| |
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− | |4||[[通電式キー/Voltaic Key]] | + | |4||[[通電式キー/Voltaic Key]]|||| |
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− | + | !colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (21) | |
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− | |3||[[古えの墳墓/Ancient Tomb]] | + | |3||[[古えの墳墓/Ancient Tomb]]|||| |
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− | |4||[[裏切り者の都/City of Traitors]] | + | |4||[[裏切り者の都/City of Traitors]]|||| |
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− | |12||[[島/Island]] | + | |12||[[島/Island]]|||| |
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− | |2||[[黄塵地帯/Dust Bowl]] | + | |2||[[黄塵地帯/Dust Bowl]]|||| |
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*[[World Championship Decks 2000]] | *[[World Championship Decks 2000]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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2008年9月3日 (水) 00:18時点における版
スーサイドブラウン(Suicide Brown)は、修繕/Tinkerを使用したティンカー系茶単デッキの1種。ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processorによるスーサイド的要素を持つため、こう呼ばれる。崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryによる、取り返しのつかないライブラリー損失も、スーサイド要因として見做されているかもしれない。
ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクト1つを生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、そのカードを戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
アーティファクト
ファイレクシアの処理装置が戦場に出るに際し、好きな点数のライフを支払う。
(4),(T):黒のX/Xのファイレクシアン(Phyrexian)・ミニオン(Minion)・クリーチャー・トークン1体を生成する。Xは、ファイレクシアの処理装置が戦場に出るに際し支払われたライフの点数に等しい。
概要
ウルザ・ブロックの優秀なマナ・アーティファクトをふんだんに利用し、修繕/Tinkerから必要なアーティファクトをサーチして戦う。スタンダード・エクステンデッド両方に存在したが、エクステンデッドでは途中で禁止カード連発によりその命を絶たれる事になった。
勝ち手段
勝ち手段は主にファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor。序盤からコツコツと攻めてはこないことが分かっている相手の場合、2ターン目のファイレクシアの処理装置でいきなりペイ19ライフなどという事も普通にあり得る。ライフが危うくなるが、それを崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryで補助する。
ファイレクシアの処理装置が封じられた時などの補助的な勝ち手段としてファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossusも使われる。さらに、崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryが場にある状態では、ある程度のダメージによるライブラリー削りから大盛り天才のひらめき/Stroke of Geniusに繋げてライブラリーアウトを狙う事もある。
スタンダードではからみつく鉄線/Tangle Wireやミシュラのらせん/Mishra's Helixによるコントロールを併用する。修繕/Tinkerによるシルバーバレット戦略も組み込まれており、とくに前述の崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryのおかげでダメージのデッキ全般に耐性がある。もっとも、崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryが無くても素で押し勝てるくらいに速いデッキなのだが。
デッキの変遷
このデッキタイプそのものはウルザズ・レガシーが登場した直後から存在していたのだが、崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary無しでのファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processorではどうにも安定感に欠け、メタの前線に出てくる事は無かった。エクステンデッドでは当時まだ魔力の櫃/Mana Vaultが現役だったため、その爆発力にものを言わせる事が出来たのだが、スタンダードでは茶単と言えば赤茶単に譲らざるを得なかった。
時は流れメルカディアン・マスクスで崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryを手に入れ安定度を増したが、実際に活躍したのはもっと後、2000年世界選手権である。当時は補充デッキとトリニティ系列のデッキが幅を利かせており、どのデッキもエンチャント対策はすれどアーティファクト対策は殆どしていなかったのだ。不利な相手はカウンター満載のカササギ・ブルー程度か?と言うくらいメタゲームに恵まれ、2000年の世界選手権決勝はJon FinkelとBob Maherによるミラーマッチになった。ミラーマッチを制して優勝したJon Finkelの「全てはメタゲームさ」とのコメントが全てを物語っているようだ。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーシカゴ99ベスト8(参考)
- 使用者:Alan Comer
- デザイン:Zvi Mowshowitz
- フォーマット
- サンプルレシピはエクステンデッドバージョン。スタンダードのものは、World Championship Decks 2000参照のこと。