蒼ざめた月/Pale Moon
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 |
|||
23行: | 23行: | ||
*[[Ben Bleiweiss]]は自身のコラムで、このカードを[[Sorrow's Path]]を差し置いて「史上最弱のカード」と評している。 | *[[Ben Bleiweiss]]は自身のコラムで、このカードを[[Sorrow's Path]]を差し置いて「史上最弱のカード」と評している。 | ||
− | *[[エターナル]]の[[多色デッキ]]なら[[基本土地]]がないことも多いので、[[等時の王笏/Isochron Scepter]]に[[刻印]] | + | *[[エターナル]]の[[多色デッキ]]なら[[基本土地]]がないことも多いので、[[等時の王笏/Isochron Scepter]]に[[刻印]]してやればある程度の[[マナ拘束]]にはなる。[[対応して]]色マナを出されて[[インスタント]]が飛んでくる恐れはあるが、[[メイン・フェイズ]]以降の行動を抑制できるし、自分のターンには影響もない。 |
− | *[[産卵池/Spawning Pool]]が[[クリーチャー化]]するのに対応して唱え、「クリーチャー化→[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]→自分からマナを出して[[再生]] | + | **もっともこの[[環境]]には[[アーティファクト]]とその対策カードが非常に多いので、あっさり抜けられることも十分あり得る。そもそも等時の王笏を使って拘束するなら[[オアリムの詠唱/Orim's Chant]]を始めとしてより効果的なカードが存在するため、実用レベルにはほど遠い。 |
+ | *登場当時の利用手段としては[[産卵池/Spawning Pool]]が[[クリーチャー化]]するのに対応して唱え、「クリーチャー化→[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]→自分からマナを出して[[再生]]」というパターンを妨害するなどということが(半ば強引に)考えられていた。しかし、そんなのは[[土を食うもの/Terravore]]対策で[[泥穴/Mudhole]]を使うのと同レベルである。 | ||
*{{Gatherer|id=21302}}がそれなりに美しいのが唯一の救い。 | *{{Gatherer|id=21302}}がそれなりに美しいのが唯一の救い。 | ||
2013年2月7日 (木) 10:32時点における版
Pale Moon / 蒼ざめた月 (1)(青)
インスタント
インスタント
ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。
色マナ制限のカードなのだが、その範囲が狭すぎて、以下のようにさまざまな観点で使い物にならない。
- 妨害範囲が狭すぎる。
- 妨害の確実性が低い。
- カード・アドバンテージを失う。
また、対戦相手が色マナを出せる特殊地形をコントロールしていることが前提であるため、色マナの出る特殊地形を用いない単色デッキ相手では紙クズ同然。このカードが出た当時のスタンダードは単色全盛期であり、特にその弱点が際立っていた。
またレアであることも、これが嫌がられる大きな理由だろう。特にこのカードが収録されているネメシスは、同じマナ拘束カードでもトーナメントで活躍したほど強力なパララクスの潮流/Parallax Tideも収録されているなど比較的強力なエキスパンションだっただけに、このカードが出たときのショックは大きかった。
以上のように、本体の性能の悪さに加え、出た当時の環境、収録エキスパンションなど、あらゆる面でカスレアの名をほしいままにする状況がそろっていた。
- Ben Bleiweissは自身のコラムで、このカードをSorrow's Pathを差し置いて「史上最弱のカード」と評している。
- エターナルの多色デッキなら基本土地がないことも多いので、等時の王笏/Isochron Scepterに刻印してやればある程度のマナ拘束にはなる。対応して色マナを出されてインスタントが飛んでくる恐れはあるが、メイン・フェイズ以降の行動を抑制できるし、自分のターンには影響もない。
- もっともこの環境にはアーティファクトとその対策カードが非常に多いので、あっさり抜けられることも十分あり得る。そもそも等時の王笏を使って拘束するならオアリムの詠唱/Orim's Chantを始めとしてより効果的なカードが存在するため、実用レベルにはほど遠い。
- 登場当時の利用手段としては産卵池/Spawning Poolがクリーチャー化するのに対応して唱え、「クリーチャー化→ブロック→自分からマナを出して再生」というパターンを妨害するなどということが(半ば強引に)考えられていた。しかし、そんなのは土を食うもの/Terravore対策で泥穴/Mudholeを使うのと同レベルである。
- イラストがそれなりに美しいのが唯一の救い。
似たコンセプトの優良カード
- 血染めの月/Blood Moon、基本に帰れ/Back to Basics -- 特殊地形対策カード。効果が恒久的であり、またマナ能力以外の能力も封印できる。
- 枯渇/Mana Short -- 瞬間的にマナ拘束する点で、シンプルかつ安定性が高い。
- 1ターンだけの妨害という観点では、色は違うがオアリムの詠唱/Orim's Chantの方が軽くて確実。
参考
- 18,000 Words: The 100 Worst Magic Cards of All Time 第1位(Braingeyser)
- カスレア
- カード個別評価:ネメシス - レア