デッキオークション
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'''デッキオークション'''は、[[インビテーショナル]]で用いられる特殊な[[フォーマット]]の一つ。 | '''デッキオークション'''は、[[インビテーショナル]]で用いられる特殊な[[フォーマット]]の一つ。 | ||
− | [[構築]]済みの[[デッキ]] | + | [[構築]]済みの[[デッキ]]を[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]と[[初期手札枚数]]で競り落とし、それを使用して対戦を行う。デッキは、2006年はプロの[[デッキビルダー]]が作成したもの、2000年秋は過去の[[世界選手権]]や[[プロツアー]]の優勝デッキ、それ以外は一般応募。そのため2006年は「Auction of the Geniuses」、2000年秋は「Auction of Champions」、それ以外は「Auction of the People」と言う。 |
− | ライフは25点、手札は8枚が上限。[[ | + | ライフは25点、手札は8枚が上限。[[Avatar]]([[Magic Online Vanguard]])が設定されている場合は、それに[[手札補正子]]と[[ライフ補正子]]を加味した値が上限となる。それに対して各[[プレイヤー]]が、より低いライフ・手札の値を入札していく。手札減少のビッドはつねにライフ減少のビッドに優先する。 |
最後に入札したプレイヤー以外が入札を放棄した時、そのプレイヤーが自分が付けた値で落札したことになる。これを繰り返して各プレイヤーの使用デッキを決定していく。 | 最後に入札したプレイヤー以外が入札を放棄した時、そのプレイヤーが自分が付けた値で落札したことになる。これを繰り返して各プレイヤーの使用デッキを決定していく。 | ||
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+ | [[インビテーショナル06]]及び[[インビテーショナル00秋]]以外では、毎回テーマに沿ったデッキを一般公募し、選ばれたデッキで競りが行われた。テーマとデッキリストは以下の通り。 | ||
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+ | *[[インビテーショナル01]] - [[タイプ的デッキ]]、[http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=sb20010924d デッキリスト] | ||
+ | *[[インビテーショナル02]] - 特定のアルファベッドから始まる単語を含む[[カード名]]のカードを集めたデッキ、[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/feature/20021009a デッキリスト] | ||
+ | *[[インビテーショナル04]] - 特定の[[アーティスト]]が[[絵]]を描いたカードを集めたデッキ、[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/auction-people-decks-2004-05-04 デッキリスト] | ||
+ | *[[インビテーショナル05]] - 特定の単語を[[文章欄]]に含むカードを集めたデッキ、[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/auction-2005-04-19 デッキリスト] | ||
+ | *[[インビテーショナル07]] - AからZの各アルファベッドで[[カード名]]が始まるカードを最低1枚ずつ入れたデッキ、[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/event-coverage/auction-people-decklists-2007-10-18 デッキリスト] | ||
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+ | ==Auction of the Geniuses== | ||
+ | [[インビテーショナル06]]では、プロのデッキビルダーが制作した[[Magic Online Vanguard]]の[[Avatar]]を用いた[[クラシック]]のデッキで競りが行われた。デッキの作成者と用いたAvatarは以下の通り、[[デッキリスト]]は[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/event-coverage/2006-magic-invitational-auction-geniuses-2006-04-27 こちら]。 | ||
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+ | *[[Jamie Wakefield]] - [[Akroma, Angel of Wrath Avatar]] | ||
+ | *[[浅原晃]] - [[Loxodon Hierarch Avatar]] | ||
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+ | **作成者の中には、Mike Floresや藤田剛史、Olivier Ruelといった自身もインビテーショナル06に出場した[[プレイヤー]]もいる。 | ||
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+ | [[インビテーショナル00秋]]では、過去の[[世界選手権]]や[[プロツアー]]の優勝デッキで競りが行われた。デッキの名前と大会、優勝者は以下の通り、[[デッキリスト]]は[https://archive.wizards.com/sideboard/article.asp?x=MI00\990auctiondecks こちら]。 | ||
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+ | *[[宝石箱]] - [[世界選手権94]]、[[Zak Dolan]] | ||
+ | *[[黒き拷問台]] - [[世界選手権95]]、[[Alexander Blumke]] | ||
+ | *[[青白コントロール/スタンダード/黎明期|青白コントロール]] - [[プロツアーニューヨーク96]]、[[Michael Loconto]] | ||
+ | *[[バグバインド]] - [[プロツアーコロンバス96]]、[[Olle Råde]] | ||
+ | *[[12Knights]] - [[世界選手権96]]、[[Tom Chanpheng]] | ||
+ | *[[ネクロディスク]] - [[プロツアーダラス96]]、[[Paul McCabe]] | ||
+ | *[[プロスブルーム]] - [[プロツアーパリ97]]、[[Mike Long]] | ||
+ | *[[5CB]] - [[世界選手権97]]、[[Jakub Slemr]] | ||
+ | *[[ストームネクロ]] - [[プロツアーシカゴ97]]、[[Randy Buehler]] | ||
+ | *[[デッドガイレッド]] - [[プロツアーロサンゼルス98]]、[[David Price]] | ||
+ | *[[ナイトメア・サバイバル]] - [[世界選手権98]]、[[Brian Selden]] | ||
+ | *[[MoMa]] - [[プロツアーローマ98]]、[[Tommi Hovi]] | ||
+ | *[[ティンカー・ワイルドファイア]] - [[プロツアーニューヨーク99]]、[[Casey McCarrel]] | ||
+ | *[[赤茶単]] - [[世界選手権99]]、[[Kai Budde]] | ||
+ | *[[メイヤーオース]] - [[プロツアーシカゴ99]]、[[Bob Maher]] | ||
+ | *[[ライジングウォーター]] - [[プロツアーニューヨーク00春]]、[[Eskeland Sigurd]] | ||
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+ | [[Jon Finkel]]はこのフォーマットに充分な準備をし、前評判の低かった[[宝石箱]]の強さに気付き格安で落札した。結果、Jon Finkelはこのフォーマットを3勝0敗で終え、さらに[[Ben Rubin]]との決勝でもこのフォーマットを勝利しそのまま優勝した。 | ||
+ | *決勝でJon Finkelは第1[[ゲーム]]、第1[[ターン]]に[[Mox Emerald]]と[[ブラック・ロータス/Black Lotus]]を使って[[セラの天使/Serra Angel]]を[[プレイ]]し、[[大型クリーチャー]]の[[除去]]が困難な[[デッドガイレッド]]を落札したBen Rubinを圧倒した。→([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/six-continents-six-stories-2015-05-25 参考]/[https://magic.wizards.com/ja/ja_mm_20150525 日本語訳]) | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[トーナメント用語]] | *[[トーナメント用語]] |
2024年6月18日 (火) 09:40時点における最新版
デッキオークションは、インビテーショナルで用いられる特殊なフォーマットの一つ。
構築済みのデッキを初期ライフと初期手札枚数で競り落とし、それを使用して対戦を行う。デッキは、2006年はプロのデッキビルダーが作成したもの、2000年秋は過去の世界選手権やプロツアーの優勝デッキ、それ以外は一般応募。そのため2006年は「Auction of the Geniuses」、2000年秋は「Auction of Champions」、それ以外は「Auction of the People」と言う。
ライフは25点、手札は8枚が上限。Avatar(Magic Online Vanguard)が設定されている場合は、それに手札補正子とライフ補正子を加味した値が上限となる。それに対して各プレイヤーが、より低いライフ・手札の値を入札していく。手札減少のビッドはつねにライフ減少のビッドに優先する。
最後に入札したプレイヤー以外が入札を放棄した時、そのプレイヤーが自分が付けた値で落札したことになる。これを繰り返して各プレイヤーの使用デッキを決定していく。
目次 |
[編集] Auction of the People
インビテーショナル06及びインビテーショナル00秋以外では、毎回テーマに沿ったデッキを一般公募し、選ばれたデッキで競りが行われた。テーマとデッキリストは以下の通り。
- インビテーショナル01 - タイプ的デッキ、デッキリスト
- インビテーショナル02 - 特定のアルファベッドから始まる単語を含むカード名のカードを集めたデッキ、デッキリスト
- インビテーショナル04 - 特定のアーティストが絵を描いたカードを集めたデッキ、デッキリスト
- インビテーショナル05 - 特定の単語を文章欄に含むカードを集めたデッキ、デッキリスト
- インビテーショナル07 - AからZの各アルファベッドでカード名が始まるカードを最低1枚ずつ入れたデッキ、デッキリスト
[編集] Auction of the Geniuses
インビテーショナル06では、プロのデッキビルダーが制作したMagic Online VanguardのAvatarを用いたクラシックのデッキで競りが行われた。デッキの作成者と用いたAvatarは以下の通り、デッキリストはこちら。
- Jamie Wakefield - Akroma, Angel of Wrath Avatar
- 浅原晃 - Loxodon Hierarch Avatar
- Alan Comer - Flametongue Kavu Avatar
- Andrew Cuneo - Serra Angel Avatar
- Mike Flores - Hell's Caretaker Avatar
- 藤田剛史 - Teysa, Orzhov Scion Avatar
- Mark Gottlieb - Seshiro the Anointed Avatar
- 石田格 - Frenetic Efreet Avatar
- Jay Moldenhauer-Salazar - Maro Avatar
- Frank Karsten - Bosh, Iron Golem Avatar
- 黒田正城 - Etched Oracle Avatar
- Stephen Menendian - Eight-and-a-Half-Tails Avatar
- Chris Millar - Stalking Tiger Avatar
- Olivier Ruel - Arcbound Overseer Avatar
- Dan Paskins - Goblin Warchief Avatar
- Chris Pikula - Ink-Eyes, Servant of Oni Avatar
- John Rizzo - Fallen Angel Avatar
- Adrian Sullivan - Birds of Paradise Avatar
- 作成者の中には、Mike Floresや藤田剛史、Olivier Ruelといった自身もインビテーショナル06に出場したプレイヤーもいる。
[編集] Auction of Champions
インビテーショナル00秋では、過去の世界選手権やプロツアーの優勝デッキで競りが行われた。デッキの名前と大会、優勝者は以下の通り、デッキリストはこちら。
- 宝石箱 - 世界選手権94、Zak Dolan
- 黒き拷問台 - 世界選手権95、Alexander Blumke
- 青白コントロール - プロツアーニューヨーク96、Michael Loconto
- バグバインド - プロツアーコロンバス96、Olle Råde
- 12Knights - 世界選手権96、Tom Chanpheng
- ネクロディスク - プロツアーダラス96、Paul McCabe
- プロスブルーム - プロツアーパリ97、Mike Long
- 5CB - 世界選手権97、Jakub Slemr
- ストームネクロ - プロツアーシカゴ97、Randy Buehler
- デッドガイレッド - プロツアーロサンゼルス98、David Price
- ナイトメア・サバイバル - 世界選手権98、Brian Selden
- MoMa - プロツアーローマ98、Tommi Hovi
- ティンカー・ワイルドファイア - プロツアーニューヨーク99、Casey McCarrel
- 赤茶単 - 世界選手権99、Kai Budde
- メイヤーオース - プロツアーシカゴ99、Bob Maher
- ライジングウォーター - プロツアーニューヨーク00春、Eskeland Sigurd
- スーサイドブラウン - 世界選手権00、Jon Finkel
Jon Finkelはこのフォーマットに充分な準備をし、前評判の低かった宝石箱の強さに気付き格安で落札した。結果、Jon Finkelはこのフォーマットを3勝0敗で終え、さらにBen Rubinとの決勝でもこのフォーマットを勝利しそのまま優勝した。
- 決勝でJon Finkelは第1ゲーム、第1ターンにMox Emeraldとブラック・ロータス/Black Lotusを使ってセラの天使/Serra Angelをプレイし、大型クリーチャーの除去が困難なデッドガイレッドを落札したBen Rubinを圧倒した。→(参考/日本語訳)