切削

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
28行: 28行:
 
#指示であるなら、可能な限りの枚数を切削する。
 
#指示であるなら、可能な限りの枚数を切削する。
 
#*例:[[屍体の攪拌/Corpse Churn]]はカードを3枚切削する指示を含む。ライブラリーが2枚以下なら、そのすべてを墓地に置く。上述の[[更なるチャンス/Another Chance]]との違いに注意。
 
#*例:[[屍体の攪拌/Corpse Churn]]はカードを3枚切削する指示を含む。ライブラリーが2枚以下なら、そのすべてを墓地に置く。上述の[[更なるチャンス/Another Chance]]との違いに注意。
*[[霧の用心/Heed the Mists]]などの「'''切削されたカード'''/''milled card''」を参照する効果は、切削されたカードが墓地以外の領域に置かれても、その[[領域]]が[[公開領域]]である限りそのカードを見つけることができる。
+
*'''切削されたカード'''/''milled card''」を参照する効果は、ライブラリーから移動した先の[[領域]]が[[公開領域]]であれば、その領域でそのカードを見ることができる。
**例:[[安らかなる眠り/Rest in Peace]]の影響下で[[荒涼たる収穫/Wasteful Harvest]]に切削されたカードは、墓地ではなく[[追放領域]]に移動する。この場合も安らかなる眠りが無い時と同様に、切削されたカードを[[手札]]に加えることができる。
+
**例:[[安らかなる眠り/Rest in Peace]]の影響下で[[荒涼たる収穫/Wasteful Harvest]]が解決された場合、切削されたカードは[[追放]]領域に置かれるが、あなたはそれらのカードから[[パーマネント・カード]]1枚を選んで[[手札]]に加えることができる。
 +
**例:安らかなる眠りの影響下で[[霧の用心/Heed the Mists]]が解決された場合、切削されたカードは追放領域に置かれるが、その[[マナ総量]]を参照してカードを[[引く]]ことが出来る。
 
*能力が切削された単一のカードの情報をチェックする場合、複数枚のカードが切削されていたら、その能力はその切削されたすべてのカードを参照する。その能力が切削されたカードの[[特性]]や[[マナ総量]]などの情報を参照する場合、複数の回答を得る。それらの回答が変数の値を定める場合、それらの回答の合計を用いる。能力が「そのカード/''the card''」に何らかの処理を行なう場合、その処理を切削されたすべてのカードに行なう。能力が「カード1枚/''a card''」に何らかの処理を行なう場合、その能力の[[コントローラー]]が影響を受けるカードを選ぶ。
 
*能力が切削された単一のカードの情報をチェックする場合、複数枚のカードが切削されていたら、その能力はその切削されたすべてのカードを参照する。その能力が切削されたカードの[[特性]]や[[マナ総量]]などの情報を参照する場合、複数の回答を得る。それらの回答が変数の値を定める場合、それらの回答の合計を用いる。能力が「そのカード/''the card''」に何らかの処理を行なう場合、その処理を切削されたすべてのカードに行なう。能力が「カード1枚/''a card''」に何らかの処理を行なう場合、その能力の[[コントローラー]]が影響を受けるカードを選ぶ。
 
**例:[[霧の用心/Heed the Mists]]は、1枚切削し、そのマナ総量に等しい枚数のカードを[[引く]]。[[対戦相手]]の[[文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquent]]によって2枚切削された場合、2枚のマナ総量の合計に等しい枚数のカードを引く。
 
**例:[[霧の用心/Heed the Mists]]は、1枚切削し、そのマナ総量に等しい枚数のカードを[[引く]]。[[対戦相手]]の[[文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquent]]によって2枚切削された場合、2枚のマナ総量の合計に等しい枚数のカードを引く。

2024年5月2日 (木) 00:01時点における版

切削(せっさく)/Millキーワード処理の1つ。


Excavated Wall / 発掘された壁 (1)
アーティファクト クリーチャー — 壁(Wall)

防衛
(1),(T):カード1枚を切削する。(あなたのライブラリーの一番上のカードをあなたの墓地に置く。)

0/4


Koma's Faithful / コーマの信者 (2)(黒)
クリーチャー — エルフ(Elf) クレリック(Cleric)

絆魂
コーマの信者が死亡したとき、各プレイヤーはそれぞれカード3枚を切削する。(カードを切削するとは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置くことである。)

3/1


Bruvac the Grandiloquent / 文飾衒才のブルバック (2)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)

対戦相手がカードを1枚以上切削するなら、そのプレイヤーは代わりにその数の2倍の枚数のカードを切削する。(カードを1枚切削するとは、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上からカードを1枚自分の墓地に置くことである。)

1/4

目次

[非表示]

定義

プレイヤーカードをN枚切削する/mill N cardsとは、「そのプレイヤーが、自分のライブラリー一番上からカードをN枚自分の墓地に置く。」を意味する。

解説

基本セット2021で新しく制定されたキーワード処理。それまで「ライブラリーの一番上からカードをN枚墓地に置く」と書かれていたものがキーワードとなった。基本セット2021発売に伴うオラクル更新によって、多数のカードが切削を用いたルール文章に変更された[1]死亡生成などと同様、書式が変わっただけで機能上の変化はない。ただし、切削することを参照する効果の影響を受けるようになる。

  • 切削を参照するカードとして文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquentが存在する。
  • 石臼/Millstoneから名前をとって、俗に「Mill」と呼ばれていたライブラリー破壊をキーワード処理化したもの。
    • 開発部は以前にこれをキーワード処理に置き換えることを検討したが、あまり直感的でないという理由から見送られていた[2]
      • その後この俗語は多くのプレイヤーに馴染み、他のゲームでさえも使われる程になったことをキーワード処理化の理由としている[1]
    • mill自体は「石臼で挽く」「製粉する」という意味。「工場(でものを作る)」という意味もあり、カードとしての石臼/Millstoneの存在を知らなければ確かに直感的ではないだろう。
    • 日本語では「削る」と呼ばれていたが、この俗称には複数の意味があったため(削るを参照)、「切削」という語が充てられた[3]
  • 制定に先立って、R&D Playtest cardsTruth or Dareで一足早く登場していた。

ルール

  • プレイヤーのライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削する場合、それが選択によるものか、指示されたものかで処理が異なる。
  1. コスト支払いなどで自分のライブラリーにあるカードの枚数よりも多い枚数のカードを切削するかどうかの選択を行う場合、そのプレイヤーは切削するという選択を行うことはできない。
  2. 指示であるなら、可能な限りの枚数を切削する。
  • 切削されたカード/milled card」を参照する効果は、ライブラリーから移動した先の領域公開領域であれば、その領域でそのカードを見ることができる。
  • 能力が切削された単一のカードの情報をチェックする場合、複数枚のカードが切削されていたら、その能力はその切削されたすべてのカードを参照する。その能力が切削されたカードの特性マナ総量などの情報を参照する場合、複数の回答を得る。それらの回答が変数の値を定める場合、それらの回答の合計を用いる。能力が「そのカード/the card」に何らかの処理を行なう場合、その処理を切削されたすべてのカードに行なう。能力が「カード1枚/a card」に何らかの処理を行なう場合、その能力のコントローラーが影響を受けるカードを選ぶ。

脚注

  1. 1.0 1.1 『基本セット2021』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)/Core Set 2021 Update Bulletin(News 2020年6月23日 Eli Shiffrin著)
  2. Say When/「いつ」の話Making Magic 2014年12月8日 Mark Rosewater著)
  3. Core Set 2021 and Jumpstart Release Notes/『基本セット2021』&『Jumpstart』リリースノート(Feature 2020年6月20日 Eli Shiffrin著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif