最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer
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2022年9月5日 (月) 00:10時点における版
モダンホライゾンでカード化されたウルザ/Urza。過去には別の姿や銀枠での姿でカード化されているが、「ウルザ」の名前を持つ黒枠のカードとしてはこれが初。過去に登場した、ウルザと関わりのあるカードを組み合わせたような性能をしている。
1つ目の能力はETBでの構築物トークンの生成。トークンの性能はウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urzaの-2能力で生成されるものと同一。カーンと異なり連続で生成してサイズを上げていくことはできないが、ウルザ本人と合わせた合計P/Tは2/5と1枚でもそれなりに硬い。もちろんあらかじめアーティファクトを並べておけばより強力。
2つ目の能力はアーティファクトから青マナを引き出す能力。差異はあるが、アーティファクトの数だけ青マナが出るというのはウルザ自身が創始者であるトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyを彷彿とさせる。自身のETB能力で生成したトークンを当てることもできるため、青マナが1点戻ってきて実質的に3マナで唱えられる場面があるのも魅力。軽量アーティファクトを並べての大量マナを狙いたい。また様々な無限コンボが考え得る。
3つ目の能力は束の間の開口/Temporal Apertureの起動型能力とほぼ同一。必要なマナはそのままでタップが不要になっているので、マナを確保できれば1ターンに複数回起動することができる。2つ目の能力でウルザ自身がマナを出せるため、複数回の起動も狙いやすいだろう。無限マナ下ならライブラリーの呪文を全て唱えることが可能。
登場以後、モダン以下でしか使えないにも関わらずリーガルフォーマットのほとんどで一定以上の存在感を持つ。その重さながら勝ち筋を複数備えており潰しが効きやすいのが魅力。
モダンでは、ソプターコンボに投入されてその完成度を上げた。飛行機械トークンと弱者の剣/Sword of the Meekから計2マナ出せるので、そのうち1マナを飛行機械の鋳造所/Thopter Foundryの起動コストにあてれば無限ライフ・無限トークン・青の無限マナとなり、ウルザの3つめの能力の無限詠唱にも繋がる。発明品の唸り/Whir of Inventionとの併用が基本である事から"Whirza"の名が著名。また登場直後のエルドレインの王権発売以降は、自身を中核としたウルザ系デッキを成立させてモダン環境を席捲。環境屈指のパワーカードであった王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsとタッグを組んだ「ウルザフード」はとりわけ支配的であり、オーコとオパールのモックス/Mox Opalが禁止カードに指定されるに至った。
エターナルでは親和、永劫のこだま/Echo of Eons、逆説的な結果/Paradoxical Outcomeといったマナ・アーティファクト軸で足の速いデッキのマストカウンター、プランBとしての採用が見られる。
統率者戦では青を代表するアーティファクトシナジー統率者。デッキパワーレベルの高いものを組みやすい。
関連カード
- 最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer
- パワーストーンの神童、ウルザ/Urza, Powerstone Prodigy
- クルーグ公、ウルザ/Urza, Prince of Kroog
- 護国卿、ウルザ/Urza, Lord Protector - プレインズウォーカー、ウルザ/Urza, Planeswalker
- 工匠の主任、ウルザ/Urza, Chief Artificer
- アカデミーの頭、ウルザ/Urza, Academy Headmaster(アン・カード)
サイクル
モダンホライゾンの単色の伝説のクリーチャーサイクル。稀少度はレアか神話レア。
- ウェザーライトの艦長、シッセイ/Sisay, Weatherlight Captain
- 最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer
- スランの医師、ヨーグモス/Yawgmoth, Thran Physician
- パシャリク・モンス/Pashalik Mons
- 熊の女王、アイユーラ/Ayula, Queen Among Bears
ストーリー
プレインズウォーカー/Planeswalkerではない、青空の下で機械の軍団を率いている、両目がパワーストーン/Powerstoneではない(輝いていない)ことなどから、兄弟戦争/Brothers' War期のウルザを描いたものと思われる。
詳細はウルザ/Urzaを参照。
参考
- カード個別評価:モダンホライゾン - 神話レア
- カード個別評価:モダンホライゾン2 - 神話レア(再録旧枠加工カード)