塩まき/Sowing Salt
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ソーサリー
基本でない土地1つを対象とし、それを追放する。それのコントローラーの墓地と手札とライブラリーから、その土地と同じ名前を持つカードをすべて探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。
1種類の基本でない土地をあらゆる領域から追放する赤のソーサリー。
ウルザズ・デスティニーでの登場前後には強烈な基本でない土地が揃い踏みであったものの、あまり活躍することはなかった。例えば同じウルザ・ブロックのガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleなどの大量マナを生む土地の場合、出たターンにゲームが終わることすらあり得るため手遅れ感がある。またマスクス・ブロックのリシャーダの港/Rishadan Portの場合、それにマナを縛られている状態ではそもそも4マナのソーサリーなんて唱えられる可能性は低いし、また唱えられる状態ということは今更リシャーダの港を追放する必要がないということになる。
決して弱いカードなわけではなく、例えば多色土地を縛ることで多色デッキを妨害する、ミシュラランド対策など、有用性は高い。しかしウルザ・ブロック周辺は単色デッキが多く、同時に土地破壊カードとしてはなだれ乗り/Avalanche Ridersなどの強力なライバルも多かったため、活躍の機会はほとんどなかった。環境に恵まれなかったカードと言える。
神河謀叛での再録時はサイドボードでよく見られるようになった。ウルザトロンには特に効果絶大な上、それ以外でも隠れ石/Stalking Stonesやちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexusなどの基本でない土地が大半のデッキに投入されていたため。
モダンでもウルザトロンなどへの対策として、後述の塵への崩壊/Crumble to Dustが登場するまではしばしばサイドボードに採用されていた。
- 戦乱のゼンディカーではシングルシンボルになった上位互換の塵への崩壊/Crumble to Dustが登場。そちらは欠色も持っている。
- タイミングを考えないと、単に不要な土地を抜いてデッキ圧縮を手伝ってあげるだけになりかねないので注意。
- サイクル共通の欠点だが、戦場には干渉しないので、2枚以上同じ基本でない土地が出ていると根こそぎにし損ねる。
- 「塩まき」とは、征服した土地を破壊し尽くすことのたとえ。塩分濃度が高い土地では農作物がまともに育たないので、生活していくことができなくなる。ポエニ戦争で勝利したローマ帝国が「二度とこの地に作物が育たぬよう」にカルタゴの地に塩を撒いた例が有名。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
ウルザズ・デスティニーの、同名のカードを追放する呪文のサイクル。いずれも神河謀叛に再録された。
- 一掃/Scour
- 鎮圧/Quash
- 撲滅/Eradicate
- 塩まき/Sowing Salt
- 木っ端みじん/Splinter