消去/Erase
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対象が狭すぎるため、もっぱらサイドボード向けのカード。解呪/Disenchantに汎用性では劣るが、1マナのインスタントという取り回しのよさと、破壊では対処できないものに直接対処できる確実性を兼ね備えるため、メタゲームが絞り込めている場合にはより強力な手段となる。
初出のウルザ・ブロックはエターナルエンチャントやクリーチャー化するエンチャント、あるいはコンボパーツとして非常に強力なエンチャントが粒ぞろいであり、しかも補充/Replenishなどの墓地からの再利用手段まで充実していたため、手軽な対策手段として重宝された。ただし同時にアーティファクトにも危険なカードが多かったことから、解呪とどちらを優先するかが悩みどころであった。
基本セット2013で再録。解呪がスタンダード落ちしているので評価はより上がる。同時に怨恨/Rancorも再録されているため、その対策として出番は多くなるだろう。
タルキール覇王譚で再び再録。スタンダードでエンチャントがテーマのテーロス・ブロックと共存しているため活躍の機会が多く、クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixを始めとする各種クリーチャー・エンチャントや優秀な除去である払拭の光/Banishing Light、エレボスの鞭/Whip of Erebosやジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancyといった厄介なエンチャントが様々なデッキで採用されているため、白絡みの各種デッキでサイドボードの常連となっている。エンチャントに対処するカードとしては他にも存在の破棄/Revoke Existenceや神討ち/Deicideといったカードが存在するが、1マナと軽いことや神を採用するデッキがメタ上に少ないことが評価されてこちらが優先されることが多い。
- 後に登場した啓蒙/Demystifyの上位互換にあたる。
- アンヒンジドにこのカードのパロディであるErase (Not the Urza's Legacy One)がある。
ストーリー
かつては永遠の夜明けに包まれた楽園のセラの領土/Serra's Realmに闇とほころびが広がっていく、このカードにはひび割れた建物の姿や暗闇を消去/Eraseするセラの天使/Serra Angelが描かれている(イラスト)。フレイバー・テキストにもあるように、世界の崩壊という真実は認識よりも苛酷であり、真実の姿をいくら消し去っても早晩、世界は崩壊する運命にあった。
感知は真実よりも快い。