魂の絆能力
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魂の絆能力(Spirit Link Ability)とは、「ダメージを与えるたび、その点数と同じ値のライフを得る」という誘発型能力の呼称。この能力を与える代表的なカードの魂の絆/Spirit Linkにちなむ(厳密には「与える」ではないが、本項では便宜上「与える」と表記する)。
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解説
魂の絆能力が最初に登場したのはアラビアンナイトで、黒のエル・ハジャジ/El-Hajjajであった(当初はライフ回復に少しの制限があったが、2006年4月のオラクル更新で制限が取り除かれた)。その後、この能力を与える白のオーラの魂の絆/Spirit Linkが登場し、白の能力と確定されることになる。次元の混乱では、生命吸収/Drain Lifeなどにある「ライフ吸収」として黒の役割となっている。
魂の絆能力を持つクリーチャーは戦闘を行いながらライフ回復も行えるため、ダメージレースをより有利に進めることができる。また、魂の絆などの一部のオーラは、そのオーラのコントローラーがライフを得るため、対戦相手のクリーチャーにつけることで攻撃を無力化させることもできる(ただし、回復前にライフが0になると状況起因処理によって敗北する)。
この能力を与えるだけの魂の絆自身の評価はあまり高くないが、能力自体は強力であるため、強化とトランプル付加を併せ持ったアルマジロの外套/Armadillo Cloakや、これを持つ賛美されし天使/Exalted Angelなどは高い評価を受け、トーナメントでもしばしば使用されている。
- 未来予知で制定された絆魂は、当初、魂の絆能力と同じ機能の能力であり、魂の絆能力を持つ(与える)多くのカードが絆魂に変更された(しかし、ダメージを与えたクリーチャーのコントローラー以外が回復する可能性があるカード(魂の絆など)に関しては変更されていない)。そのとき絆魂に変更されたカードは、基本セット2010で絆魂の挙動が変わることに伴い、2009年7月11日のオラクル更新でキーワード能力を用いない能力に戻された。しかし、ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammerに関しては、ミラディン版は魂の絆能力であったが、第10版で絆魂として印刷されたため、絆魂のまま戻されていない。
ルール
- ダメージは戦闘ダメージに限らない。
- 現在の絆魂とは違い、複数の魂の絆能力を持つ場合、ダメージを与えるたびにそれぞれの魂の絆能力が誘発する。
- 魂の絆能力を持つクリーチャーがダメージを与えた時点で戦場を離れている場合には、その魂の絆能力は誘発しない。
カード一覧
クリーチャー
- エル・ハジャジ/El-Hajjaj
- 一角ゼブラ/Zebra Unicorn
- 戦天使/Warrior Angel
- 有角チータ/Horned Cheetah
- ネクラボルバー/Necravolver ((白)のキッカー・コストを支払った場合のみ)
- ラッカボルバー/Rakavolver ((1)(白)のキッカー・コストを支払った場合のみ)
- 幻影のニショーバ/Phantom Nishoba
- 疑念無き者/Doubtless One
- 賛美されし天使/Exalted Angel
- 精油スリヴァー/Essence Sliver (すべてのスリヴァーの与えるダメージに対して誘発する)
- 哀悼のスラル/Mourning Thrull
- プラーフの聖騎士/Paladin of Prahv
- キイェルドーのガーゴイル/Kjeldoran Gargoyle
その他カード・タイプ
特筆のない限り、エンチャントされたクリーチャーのダメージに対して誘発するオーラである。
- 魂の絆/Spirit Link
- アルマジロの外套/Armadillo Cloak
- 魂の結合/Soul Link
- 一族の奮起/Stir the Pride (自分のクリーチャー全体に魂の絆能力を与えるモードを含むインスタント)
- 野の源獣/Genju of the Fields (魂の絆能力付きのクリーチャー化能力を持つ土地)
- 魂の因縁/Spirit Loop
- 吸血の絆/Vampiric Link
備考
未来予知からアラーラ再誕までのカードセットに登場した絆魂を持つ(与える)カードは、基本セット2010で絆魂のルールが変わる前は、魂の絆能力を持つ(与える)カードであった。