弾ける力/Crackle with Power
提供:MTG Wiki
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤー合わせて最大X個を対象とする」は「最大X個を対象とする」に読み替えてください。
X=1で任意の対象に5マナで5点ダメージというだけでも十分有効。加えて支払うマナを3増やすごとに対象1つ追加可能&ダメージも+5という柔軟性も悪くない。Xを増やした場合かなり重量級の呪文となるが、「8マナで対象2つに10点」「11マナで対象3つに15点」「14マナで対象4つに20点」と、ゲームの決着をつけるだけの威力を見込める。1マナ1点以上のダメージ効率を持つプレイヤーX火力は中々貴重で、一撃で勝負を決める場合の必要マナは相手ブロッカーを排除出来る点も考慮すれば驚くほど軽い。
パーマネントを対象とする場合、5点で足りない大型クリーチャーでも10点あれば充分で15点以上の大ダメージは基本的にオーバーキルになり、通常11マナ以上もかけてやることではないので、緊急事態でもなければプレイヤーに撃ち込む前提で運用すべきだろう。ストリクスヘイヴンの青赤はランプ戦略を推奨しており、これと緑のマナ加速を組み合わせて膨大なマナから対戦相手を一撃で焼き尽くす戦略が考えられる。競合する切り離す一撃/Sundering Strokeと異なり、マナの色を問わずに大火力に変換できる点が旨味。
リミテッドではエンドカード。有利な盤面と2桁ライフに胡坐をかいていた対戦相手に一撃でトドメを刺すことも夢ではなく、唖然とさせられることだろう。実例指導/Teach by Exampleや気まぐれな芸術家、ルーサ/Rootha, Mercurial Artistとのコピーコンボは、計10マナ20点とかつての火による戦い/Fight with Fire+発展/Expansionを彷彿とさせる。
- 対象は「最大X個」なので、Xを大きくしても対象を増やす必要はない。選べる対象がいれば選ばない理由はあまりないだろうが、自分のクリーチャーや自分自身を対象に含めなければならなくなるようなリスクもなく、対戦相手本体だけを狙うような使い方ができる。
- 過去の「X個の対象にそれぞれXダメージを与える」呪文、炎の嵐/Firestormでは「威力を上げるために味方も対象に取る」ようなプレイングがあったが、それとは異なる、ということ。
- 対象を増やした場合、多くの対象変更する呪文への耐性ができるのも悪くない。
- アイレンクラッグの妙技/Irencrag Featと併用することでXを1増やすことができる。
ストーリー
エクスタス/Extusが召喚した血の化身/The Blood Avatarにウィル/Willを倒され、ローアン/Rowanは怒りに燃えた。彼女はエクスタスの魔力源、強大なマナのもつれであるストリクスヘイヴンの交錯/The Strixhaven Snarlから一筋の力を引き出した。凄まじい魔力がローアンに流れ込み、宙に浮いた彼女を全能感で満たした(イラスト)。ローアンは白熱の炎でエクスタスを吹き飛ばし――だがその魔力に肉体が耐え切れず、彼女は激しい苦痛とともに床へと落ちた[1]。
- 日本語版のフレイバー・テキストでは、「raw power」を「未開の力」と訳しているが、未開とは「文明がまだ十分に発達していない」「まだ開拓されていない」といった意味であり、適切な訳とは言えない。この直後の場面を描いている研究の集大成/Culmination of Studiesでは同じ「raw power」を「純粋な力」と訳しており、そちらに統一するべきだろう。
Will gasped as Rowan drew from the raw power of the Strixhaven Snarl. For a moment, she was luminous, transcendent, terrible.
ローアンがストリクスヘイヴンの交錯から未開の力を引き出すのを見て、ウィルは息をのんだ。その瞬間、彼女は光明で卓絶で恐怖だった。
脚注
- ↑ Episode 5: Final Exam/メインストーリー第5話:最終試験(Magic Story 2021年4月21日 Adana Washington著)