爆片破/Shrapnel Blast
提供:MTG Wiki
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクト1つを生け贄に捧げる。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。爆片破はそれに5点のダメージを与える。
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。
追加コストとしてアーティファクト1つの生け贄を要求する、2マナ5点の汎用インスタント火力。
ミラディン・ブロック期における基本火力の1つであり、大焼炉/Great Furnaceから手軽に唱えることができた。アドバンテージを失うものの、接合持ちやアーティファクト・土地など生け贄に捧げるのに向いたカードが環境中に多く存在し、デメリットは見た目ほど大きくなかった。アーティファクト除去に対応してこれを唱えるのも有効。
相手が赤である場合のライフ10点が突然死の危険性のあるラインとなり、またタフネス5のクリーチャーですら安心できない、という緊張感の高い環境を作り出した張本人である。特に、当時赤の天敵ともいえた賛美されし天使/Exalted Angelを一発で焼き殺せるのは心強かった。また、親和デッキの3色目に赤が好まれた理由の1つでもあり、大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultとともに、戦線膠着時の切り札として活躍した。
ただ、構築段階で気を遣ってやる必要がある点は無視できない短所となる。エサとして十分な数のアーティファクトを準備する過程で、デッキのバランスが歪んでしまうこともしばしば。
基本セット2015で再録されたことで再びスタンダード環境で使用可能となり、話題を呼んだ。登場時の環境は優良なアーティファクトに恵まれているとは言えず、目立った活躍はできずにいたが、ローテーションによる退場間際のマジック・オリジン参入でカラデシュ/Kaladesh産の優良アーティファクト群が手に入ると、その高いポテンシャルを発揮して青赤アーティファクトを成立させた。
モダンの親和デッキでも使われていたが、環境の変化やカードプール拡大に伴って採用しないタイプが主流となっている。
- ある意味、調整されたゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenadeであり命知らず/Reckless Abandon。これらの先輩と違いインスタントであるという事は大幅な強化点と言える。
- 後に、追加コストがなくなったシンプルな爆発の衝撃/Explosive Impactが登場した。そちらはマナ総量が3倍になっている。
- ミラディン・ブロック期スタンダードでは、アーティファクト・土地をはじめとする禁止カードの連発で幾分使いにくくなってしまった。代わりに、金属モックス/Chrome Mox、ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus、黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbombなどがコスト用に採用される機会が増えた。
- カード名は、「爆片破(ばくへんは)」。「爆破片(ばくはへん)」などと誤読しないようにしたい。
- 高村英彰による新規イラストのプロモーション・カードがフライデー・ナイト・マジックで配布された。後のModern Mastersや基本セット2015で再録された際にもこちらのイラストが使用されている。
関連カード
- 石弾化/Artillerize - 追加コストの生け贄にクリーチャーも選ぶことができる。4マナ。
それ以外の追加コストとして何かを生け贄に捧げる単体火力は、ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenadeを参照。
参考
- カード個別評価:ミラディン - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2015 - アンコモン
- カード個別評価:Modern Masters - アンコモン
- カード個別評価:エクスプローラー・アンソロジー3 - アンコモン