吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage
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クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) シャーマン(Shaman)
先制攻撃
吸血鬼の呪詛術士を生け贄に捧げる:パーマネント1つを対象とする。それの上に置かれているすべてのカウンターを取り除く。
先制攻撃を持つクリーチャー。生け贄に捧げることでパーマネント1つに置かれているカウンターを全て取り除くことができる。
2マナ2/1先制攻撃と優秀なウィニーであり、序盤は攻防に渡って活躍できる性能。起動型能力も使いどころが多く、+1/+1カウンターが置かれたクリーチャーを弱体化させたり、探索エンチャントを妨害したり、プレインズウォーカーを除去したりできる(忠誠カウンターが置かれていないプレインズウォーカーは状況起因処理で墓地に置かれる)。
通常は取り除くために計30マナ必要な暗黒の深部/Dark Depthsの氷カウンターをわずか2マナと1枚で一気に取り除ける点も魅力であり、エクステンデッドやレガシーではこのコンボを利用したデッキが登場している(→ヘックスメイジ・デプス)。
後に登場した包囲戦は、変身のために自分でカウンターを取り除いてやる必要があるので相性が良い。特にイコリアへの侵攻/Invasion of Ikoriaはこれをサーチまたはリアニメイトできるため、計4マナの消費で8/8到達・スーパートランプルを出せることになる。
- 同じくカウンターを取り除く能力を持つクリーチャーに脊髄寄生虫/Spinal Parasiteがある。
- カウンターを1個しか取り除けない薬の走り手/Medicine Runnerが過去に存在する。これは下記の開発秘話にあるこのカードの原型にあたるだろう。
- コラム「Planechasing Your Dream(Internet Archive)」でゼンディカーの事前情報として与えられていた、「自身を生け贄に捧げることでプレインズウォーカーを墓地に送れるクリーチャー」とは、このカードのことである。
開発秘話
このカードはプレインズウォーカーへの低稀少度での解答をより多くするために作られた[1]。(ゼンディカー時点ではルール文章でプレインズウォーカーに言及したカードがまだ一般的でなかった)
最初は「対象のパーマネント1つからすべてのカウンターを取り除く」ETB能力を持つ(3)(黒)(黒)の3/3クリーチャーであったが、(開発中の)黒のアンコモンに(4)(黒)の3/3が多すぎることから、(黒)(黒)の2/2クリーチャーへとサイズ調整が行われた。
しかし、ETB能力では、プレインズウォーカーを除去するために、2ターン目を過ぎてもずっと2マナクリーチャーを手札に抱えることを余儀なくさせてしまう問題があった。その後、ETB能力は「生け贄に捧げる」ことで発揮する能力に変更され、構築で十分強力なカードになるには何らかの追加能力が必要であると開発チームが感じたことから、先制攻撃が追加された[2]。
参考
- ↑ Care for a Bite?(Making Magic 2009年10月19日 Mark Rosewater著)
- ↑ Vampire Weekend(Internet Archive)(Daily MTG 2009年10月23日 Tom LaPille著)
- カード個別評価:ゼンディカー - アンコモン
- カード個別評価:コンスピラシー - アンコモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- カード個別評価:ダブルマスターズ - アンコモン