プレインズウォーカーの唯一性ルール
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プレインズウォーカーの唯一性ルール/Planeswalker Uniqueness Ruleは、かつて存在した、状況起因処理のうちプレインズウォーカーに関する処理の呼称。現在は廃語である。
定義(廃止直前のルール)
プレイヤーが1つのプレインズウォーカー・タイプを共有する2体以上のプレインズウォーカーをコントロールしている場合、そのプレイヤーはその中から1つを選び、残りはそのオーナーの墓地に置かれる。
解説
レジェンド・ルールと似たルールであるが、パーマネントのカード名ではなくプレインズウォーカー・タイプを参照するのが最大の違いとなっている。そのため、レジェンド・ルールが抱えていた「同一人物を表すカードでも、カード名が違えば複数同時にコントロールできる」(例:熟達の魔術師アーテイ/Ertai, Wizard Adeptと堕落した者アーテイ/Ertai, the Corrupted)というフレイバー的な違和感が払拭されている。
イクサラン発売に合わせたルール改定でこのルールは廃止となり、すべてのプレインズウォーカーはオラクル更新によって特殊タイプ「伝説の」が与えられ、レジェンド・ルールの適用を受けることになった[1]。
現在のルールに関してはレジェンド・ルールの項を参照のこと。
過去のルール
基本セット2014より前のルール
基本セット2014発売に伴う2013年7月13日の総合ルール更新より前のルールでは、同じプレインズウォーカー・タイプのプレインズウォーカーはコントローラーに関係なく1体しか戦場に存在することができなかった。また、同じプレインズウォーカー・タイプのプレインズウォーカーが2体以上同時に戦場に出た場合、1つも残せず、すべて墓地に置く必要があった。
変更の経緯については、公式記事「Legendary Rule Change/「レジェンド・ルール」の変更」および、同様の変更が加えられたレジェンド・ルールを参照。
- 旧ルールにおいてのみ評価される点、および有効となるプレイングも存在した。
- 旧ルールでは、「マイナス忠誠度能力で忠誠度をちょうど使い切れる」ことが利点となる場合があった。それらのカードは手札に2枚以上来てしまった時でも1枚目を使い捨てて2枚目を出せたため、腐りづらかった。-Xの忠誠度能力を持つ求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerなどは特に顕著で、手札の2枚目をすぐに使うためにXの値を必要以上に大きくして墓地送りにするプレイングも有効だった。変更後のルールでは忠誠度が残っていても「張り替え」ができるため、忠誠度を使い切れるか否かが気にされることはなくなった。
- 逆の例として、対戦相手のプレインズウォーカーの2枚目を擬似的に封じるプレイングも存在した。例えば、対戦相手のコントロールする思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thoughtに対し、クリーチャーの攻撃により忠誠度を0にできる状況であっても、あえて忠誠度が1残るように攻撃する、というもの。被害の軽微な+1忠誠度能力は毎ターン甘受し、代わりに「手札から2枚目のジェイスを出され、アドバンテージに直結する-2忠誠度能力を即座に起動される」という事態を未然に防ぐプレイングである。こちらの例もまた、現在では「張り替え」ができるようになっているため、特別な事情がない限りはこのようなプレイングが行われることはなくなった。
脚注
- ↑ Ixalan Update Bulletin(Internet Archive)(News 2017年9月28日 Eli Shiffrin著)