血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
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クリーチャー — エルフ(Elf) 狂戦士(Berserker)
速攻
続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが追放されるまで追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。追放されたカードをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。)
続唱付きのヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker。
コストが割高なものが多い続唱カードの中で、4マナ3/2・速攻持ちとコスト・パフォーマンスが群を抜いて高い。特に、同じく4マナアンコモンのカターリの残影/Kathari Remnantとの差は歴然としている。マナ加速が得意な緑を含んでいることも強みで、3ターン目から一気に攻勢をかけることも珍しくない。
加えて赤緑を含むジャンド/Jundやナヤ/Nayaには、火力・除去・パンプアップ・クリーチャーなど、使用場面を選ばないカードが多いことも強力さに拍車をかけている。このカードと周辺メタゲームを意識してデッキを組めば、続唱を無駄にすることなく確実にアドバンテージを得られる。
テンポとアドバンテージの両面に優れたパワーカードであり、赤緑を含むデッキならばビートダウン・コントロールを問わず幅広く採用される。アラーラの断片ブロック構築やスタンダード、さらにはエクステンデッドやモダンでもジャンドを支え、メタの中心たらしめている。
- 3マナ以下のカードを1種類しか入れていなければ必ず唱えることができる。これを利用したのが続唱スワンと呼ばれるコンボデッキである。
- 続唱からクリーチャーにつながればこれ自身も合わせて復讐蔦/Vengevineの能力を誘発させることができる。ナヤビートダウンでも採用されるギミックである。
- 2010年4月のフライデー・ナイト・マジックでは新規イラストのプロモーション・カードが配布された。プレインチェイス2012に収録された際もこちらのイラストが使われている。
2013年2月1日より、ジャンドがメタゲームの中心に存在し続けていることを受けて、ジャンドで常に4枚採用され続ける(かつ他の上位デッキで採用されることの少ない)カードであるとして、モダンで禁止カードに指定された(参考/翻訳)。その後2018年2月19日(Magic Online では2018年2月14日)より禁止解除された。モダンにおいてミッドレンジデッキのバリエーションが増え、解禁してもかつてほどデッキの多様性に悪影響を及ぼさないと判断されたためである。また同時に解禁された精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorと互いに牽制しあう役割も期待されている(参考/翻訳)。
関連カード
サイクル
- 献身的な嘆願/Ardent Plea
- カターリの残影/Kathari Remnant
- 瀝青破/Bituminous Blast
- 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
- 徴兵されたワーム/Enlisted Wurm
開発秘話
このカードの当初のコンセプトは、故郷のナヤ/Nayaから遠く離れたジャンド/Jundに迷い込んだエルフの少女。ただ、あまりにシンプルで、既にコンフラックスで扱った分野であり、アラーラ再誕にそぐうものではなかった。頭を抱えていたDoug Beyerはジャンドを訪れエルフ少女Eleni(エレニ)に出会った夢を見たことから、このカードはエルフの迷い子から、髪を編み込んだ強く有能なエルフ戦士へとイメージが固められたという。(→A Different Kind of Origin Story参照)
ストーリー
別の断片同士が協力し、共通の敵に対抗するため団結する者たち、加入者(The Joiners)に分類されるカードの1つ。
血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elfは、ジャンド/Jundの戦士氏族(warrior-clans)に加わることを選択したナヤ/Naya出身のシーリアのエルフ/Cylian Elfで、ジャンド人のように髪を編み込んでいる(イラスト)。(→Choices in the New Alara、Reality Check参照)
掌編The Day a Vedalken Explodedでは、Keimon(ケイモン)が唱えた天候呪文は大渦/The Maelstromの影響で暴走し、謎のスフィンクス/Enigma Sphinxや徴兵されたワーム/Enlisted Wurmを出現させた後に、このエルフを呼び出した。そして暴走した呪文は終止/Terminateとなってケイモンの命を奪う。