信仰無き物あさり/Faithless Looting
提供:MTG Wiki
ソーサリー
カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。
フラッシュバック(2)(赤)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
赤くなってフラッシュバックの付いた入念な研究/Careful Study。赤単色の手札交換で「すべて捨てる」でも「無作為に捨てる」でもなく、選んで捨てられるものはこれが初。
マナ・コスト、フラッシュバック・コストともに軽く、墓地利用デッキではかなり強力。このカード自身が墓地に落とされても機能するのも嬉しい。
また1枚でライブラリーを4枚も掘り下げられるカードはそれだけで赤には貴重。カード・アドバンテージを失うため無条件で採用できるわけではないが、コンボデッキなどキーカードの比重が大きいデッキであれば、墓地依存でなくとも採用を検討できる。
スタンダードおよびイニストラード・ブロック構築では、赤を含むリアニメイトデッキ(Frites、人間リアニメイトなど)で活躍した。
モダンでも、ドレッジ、ホロウ・ワン、ブリッジ・ヴァイン、青赤フェニックス、マルドゥ・パイロマンサーなど、様々な墓地利用デッキで活躍し続けた。
その後ホガーク・ヴァインでも当然のように使われたが、最終的には下記の通り禁止カードに指定された。
- 2019年8月30日(Magic Onlineでは8月26日)より、モダンで禁止カードに指定される[1]。事実上の「信仰無き物あさりデッキ」である墓地利用デッキが長期にわたって活躍し、メインデッキから墓地対策を採用させるなど、メタゲームに悪影響を及ぼしていることが問題視された。
- Magic: The Gathering 1にコミックブックカードとして先行収録された[2]。イラストに描かれているのはダク・フェイデン。
- このイラストは、その後統率者2019に収録された際に使用された。
開発秘話
このカードはThe Great Designer Search 2で得られたアイディアが元になっている。1次予選における「能力1つをある色から他の色に移すとしたら何がよいか」という問題に対し、「カードの濾過/card filtering・ルーター能力/looting(カードを引き、カードを捨てること)を青から赤に移す」という回答が複数寄せられた[3]。
開発部はこのアイディアを気に入り、青からルーター能力を取り除くことはしないが、赤に追加することを決定した。後に赤のルーター能力は「捨ててから引く」ようになったが、このカードは青と同じ「引いてから捨てる」ものとして世に出ることになった[4]。
脚注
- ↑ August 26, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年8月26日 禁止制限告知
- ↑ Faithless Looting(Arcana 2011年11月22日 Monty Ashley著)
- ↑ Essay What/論述問題(Making Magic 2010年11月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Dark Shadows, Part 1/暗き影 その1(Making Magic 2012年1月23日 Mark Rosewater著)