サボタージュ能力

提供:MTG Wiki

2019年7月16日 (火) 00:31時点における紙餅 (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索

サボタージュ能力Saboteur AbilityあるいはSaboteur)はクリーチャーが持つ能力の通称で、以下の2種類に分類される。

  1. クリーチャーが対戦相手ダメージ(特に戦闘ダメージ)を与えた時に誘発する能力
    Thieving Magpie / 泥棒カササギ (2)(青)(青)
    クリーチャー — 鳥(Bird)

    飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
    泥棒カササギが対戦相手1人にダメージを与えるたび、カードを1枚引く。

    1/3

  2. クリーチャーがブロックされなかったとき、戦闘ダメージを与えない代わりに何かをしてもよいという能力
    Ophidian / 知恵の蛇 (2)(青)
    クリーチャー — 蛇(Snake)

    知恵の蛇が攻撃してブロックされないたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。そうした場合、このターン知恵の蛇は戦闘ダメージを割り振らない。

    1/3

広義には上記2種両方を含むが、前者の意で用いられる場合が多い。本来は後者の能力のみを指していた通称だった(→#初期型)。広義の意味では、マジック最初のサボタージュ能力持ちは惑乱の死霊/Hypnotic Specterとなる。

この能力を持つカードは膨大な数に上り、効果もドロー手札破壊ライブラリー破壊パーマネント除去回復リアニメイト墓地対策などと多岐にわたる。

能力の特性上、ブロックされてもダメージが貫通するトランプルや、1度の攻撃で2回誘発できる二段攻撃、各種回避能力は特に相性が良い。

後者は戦闘ダメージを与えないという弱点がある反面、前者と違い即効性があり軽減に強いという利点がある。

サボタージュ能力であるキーワード能力として高名嚥下有毒がある。またサボタージュ能力そのものではないが、関連する能力として忍術暗号がある。

「サボタージュ(sabotage)」とは「破壊活動」とか「妨害工作」といった意味の言葉(破壊活動参照)。「Saboteur」で「サボタージュをするもの、破壊工作員」となり、「Saboteur Ability」は「破壊工作員能力」と直訳できる。また、マジックでは、「Saboteur」だけでもサボタージュ能力を意味するが、この能力を持つクリーチャー自体を指して「サボター(Saboteur)」と呼ぶこともある。

初期型

初期のサボタージュ能力は、クリーチャーがブロックされなかったとき、戦闘ダメージを与えない(または生け贄に捧げる)代わりに何か利点をもたらす、という能力のみを指していた。

この初期型の初出はレジェンドFloral Spuzzemで、ウェザーライトまで継続的に登場していたものの(フォールン・エンパイアでは特に複数のカードが制作される)、その後はほとんど見ることはなくなった。

初期型の代表格知恵の蛇/Ophidianはウェザーライト時代のものだが、カードを引くサボタージュ能力を持つ最初のクリーチャーである。その後、これから派生したカードが続々と登場し、それらの能力もサボタージュ能力と呼ばれるようになり、サボタージュ能力という言葉は現在の用法へと推移して行った。(→Card of the Day - Wednesday, September 8, 2004参照)

参考

QR Code.gif