シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)
あなたは毒(poison)カウンターを得られない。
あなたがコントロールするクリーチャーは、その上に-1/-1カウンターを置くことができない。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは感染を失う。
ファイレクシア/Phyrexia陣営のシステムを三重に無力化する伝説のクリーチャー。あなたやあなたのコントロールするクリーチャーが毒カウンターと-1/-1カウンターを得られなくなる他、対戦相手の感染持ちクリーチャーから感染を失わせる。
一番の役割は感染対策だろう。感染クリーチャーはパワーが控えめに抑えられる傾向があるので、通常のダメージを与える様にすることで実質的な弱体化に繋がる。残り2つの能力は感染クリーチャーに対しては結果的に何も影響しなくなるものの、伝染病の留め金/Contagion Claspなどの-1/-1カウンターを用いた除去や、ピスタスの一撃/Pistus Strikeなどの直接毒カウンターを与える呪文に対しては効果的。
また、「味方に-1/-1カウンター/毒カウンターを置いてしまうリスク」を無効化できる、という見方をすれば、黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenithで対戦相手のクリーチャーだけを一方的に虐殺できたり、ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmotherと胆液の鼠/Ichor Ratsの毒カウンターを得るリスクを無効化できたり、ファイレクシアのハイドラ/Phyrexian Hydraのサイズ縮小も回避することが出来る。それでいて自分がコントロールする感染クリーチャーに全くデメリットを与えないので、感染デッキ側がお守り的にデッキに忍ばせておく可能性も考えられる。その際、対戦相手が使ってくるメリーラをレジェンド・ルールで対消滅させる効果も期待できる。
若干用途が限られたクリーチャーではあるが、とりあえずは2マナ2/2と熊相当であるため、完全に腐ることはない。とはいえ能力が機能しない場合には伝説なうえにバニラな熊に過ぎないため、やはり能力が生かせる状況でこそ使いたい。
- -1/-1カウンターを置かれた状態で戦場に出るクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出る場合、それが配置されることなく戦場に出る。
- シャドウムーア・ブロックの頑強との相性がよく、両者を戦場に置くだけでお手軽に無限頑強コンボが成立。モダン環境で一大勢力を築いている。
- 頑強とは逆に、傷鱗の儀式/Scarscale Ritualとの相性は最悪。追加コストを払えなくなるので実質唱えられない。
- メリーラが戦場に出る以前から置かれていた毒カウンターや-1/-1カウンターは取り除かれない。
- 萎縮は失わせないため、萎縮を持つクリーチャーがあなたのコントロールするクリーチャーにダメージを与えても何も起こらなくなる。
- ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlifeとともにコントロールしていると、ダメージでは死ななくなる。
- ストーリーではミラディン/Mirrodinの希望の光であり、実際ファイレクシア対策となる能力としてデザインされているが、同時にファイレクシア陣営のカードとも多くのシナジーを形成している。ストーリーとは違った形ではあるが、皮肉な運命を抱えたクリーチャーである。
- 特にシナジーを形成しているわけでもないにも関わらず、イベントデッキの『内からの腐敗/Rot from Within』に組み込まれている。ミラディンの希望であるはずの彼女が何故ファイレクシア色の強い構築済みデッキに採用されているのだろうか…?
ストーリー
詳細はメリーラ/Meliraを参照。
参考
- 壁紙 (WotC,十段目)
- カード個別評価:新たなるファイレクシア / ミラディン陣営 - レア