マナ能力
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マナ能力/Mana Abilityは、特殊なルールが与えられた能力の分類であり、以下の2種類の能力を指す。
解説
マナ能力はスタックに乗らず、直ちに解決される。そのため打ち消すことはできない。そのマナ能力がマナを生み出す以外のこと(カードを引くなど)をする場合、それもマナ能力の一部として、スタックに乗らずに直ちに処理される。
また、優先権ルールの例外として、呪文を唱えたり能力を起動したりしている間や解決中にマナの支払いを求められた時にもマナ能力を起動できる。
- 暗黒の儀式/Dark Ritualや煮えたぎる歌/Seething Songなどの、マナを生み出す「呪文」はマナ能力ではない。
- マナを生み出す誘発型能力であっても、起動型マナ能力が誘発条件でないなら、それはマナ能力ではない。そのような能力は通常通りスタックに乗り、解決を待つ。例としてはエラダムリーのぶどう園/Eladamri's Vineyardなどが挙げられる。上の花盛りの春/Vernal Bloomとの違いに注目。
- 陰極器/Cathodionとクラーク族の火焚き/Krark-Clan Stokerの組み合わせなど、ややこしい状況が発生する時もある。現在では、陰極器/Cathodionの誘発型能力はマナ能力を誘発条件として指定されていないため、誘発型マナ能力の定義には当てはまらない、とされている。
- 非常に多い間違いであるが、「コストにマナが必要な能力」のことではない。これはタップ能力と同様に考えてしまっているためであると思われる。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 605 マナ能力
- 605.1 起動型能力の一部と誘発型能力の一部はマナ能力であり、特別なルールに従う。以下の2種類のどちらかに分類されるものだけがマナ能力である。他の効果を伴うかどうか、あるいはタイミングの限定がどうか(「起動はインスタントとしてのみ行う。/Activate only as an instant.」)は関係しない。
- 605.2 マナ能力は、ゲームの状況によってマナを生み出せない場合でもマナ能力である。
- 605.3 起動型マナ能力を起動することは、以下の例外を除いて、他の起動型能力を起動することに関するルール(rule 602.2 参照)に従う。
- 605.4 誘発型マナ能力は、以下の例外を除いて、他の誘発型能力に関するルール(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)に従う。
- 605.5 rule 605.1a から rule 605.1b の分類に当てはまらない能力は、マナ能力ではない。
- 605.5a 対象を取る能力は、解決時にマナをそのプレイヤーのマナ・プールに入れるものであっても、マナ能力ではない。同様に、起動型マナ能力以外で誘発する、解決時にマナをそのプレイヤーのマナ・プールに入れる誘発型能力や、起動型マナ能力で誘発する、解決時にマナをそのプレイヤーのマナ・プールに入れない誘発型能力は、マナ能力ではない。それらは通常の起動型能力または誘発型能力のルールに従う。
- 605.5b マナをプレイヤーのマナ・プールに加える呪文はマナ能力ではない。これらは他の呪文と同じように唱えられ、解決される。カード・タイプが「マナ・ソース/mana source」となっている古いカードが存在するが、それらのカードはオラクルで訂正され、インスタント になっている。
- 605 マナ能力