太陽の指輪/Sol Ring
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マジックの黎明期に存在した、強大な力を持つマナ・アーティファクト。
1ターン目から出すことができ、無色マナ2点を何のリスクもなしに生み出すことができるので、様々なデッキで重宝する。
黎明期に存在する凶悪なマナ・アーティファクトの中でも、特に強力な一枚。序盤のマナ加速の爆発力としてはBlack Lotusに、色マナ供給の安定化にはMoxにそれぞれ劣るものの、中盤以降のマナ基盤の安定化においてはそれらに勝るとも劣らない力を発揮する。Zvi Mowshowitzは自身のコラム「The Top 50 Artifacts of All Time」でMoxより上位の2位に挙げた上で「このカードがパワー9でないのはレアでなくアンコモンだから」と(半ば冗談で)解説している。
何のペナルティもないこんなパワーカードが容認されるわけもなく、パワー9と共に早々に制限されることになる。
- 調整版として、4マナになったシッセイの指輪/Sisay's Ring(及びその同型再版であるウル=ゴーレムの目/Ur-Golem's Eye)、3マナだがタップインの摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone、待機専用でマナ・コストを持たない太陽のタリスマン/Sol Talismanなどが存在する。これらがいかなるフォーマットでも禁止・制限の指定をされてないことを考えると、このカードの1マナというマナ・コストがいかに壊れているかが分かる。
1994年1月25日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードに指定される。タイプ1.5では制定当初から禁止カードで、2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。
その他
- 通称は「イカリング」。リミテッド・エディションのイラストがイカのリングあげにそっくりであるため。
- アンコモンが故に再録禁止カードのリストには載っていないので、サプリメント・セットにおいて何度も再録されており、その凶悪さとは裏腹に比較的入手しやすい。
- 統率者戦では半ば必須カードのような扱いである。そのため統率者戦用セットでは全ての構築済みデッキにこのカードが封入されている。イラストはFrom the Vault:Relics版のものが使われている。
- ウォーハンマー40,000統率者デッキでは4種類のデッキそれぞれにイラストが異なるカードが用意された。
- 統率者戦では半ば必須カードのような扱いである。そのため統率者戦用セットでは全ての構築済みデッキにこのカードが封入されている。イラストはFrom the Vault:Relics版のものが使われている。
- 統率者の日本語版が発売されたことによって、日本語名が初めて与えられた。なお、MicroProse版マジック:ザ・ギャザリングでは「太陽のリング」と訳されていた。
- グランプリ千葉15で行われた結婚式では、指輪交換の代わりにこのカードの交換が行われた[1]
- マジックフェストラスベガス19の統率者戦イベントで、新規イラストのプロモーション・カードが配布された[2]。リミテッド・エディション版イラストを手掛けたMark Tedinが再び筆を振るっている。これらは2019年中の他のマジックフェストの統率者イベントでも配布された。
- 2022年、ウィザーズ公認店舗応援キャンペーンとしてフォイル旧枠仕様のプロモーション・カードがWPN加盟店舗に配布された。イラストはFrom the Vault:Relics版[3]。
イラスト
- 新規イラストが何度も与えられている。
- From the Vault:Relics版(イラスト)
- Kaladesh Inventions版(イラスト)
- 上述のマジックフェスト版
- Commander Collection: Green版(イラスト)
- Secret Lair Drop Series: Black is Magic版(イラスト)
- Commander Collection: Black版
- Secret Lair Drop Series: Pride Across the Multiverse版
- ウォーハンマー40,000統率者デッキ版(4種類)
- Kaladesh Inventions版は貪欲な侵入者/Ravenous Intruderに食べられている。詳細は貪欲な侵入者/Ravenous Intruderの項を参照。
- Pride Across the Multiverse版のイラストではLGBTQIA2S+のプライド・フラッグの11種類の色を反映した眼が描かれている。
- 統率者に収録された当時はリミテッド・エディション版イラストとFrom the Vault:Relics版イラストしか存在しなかったため、これらが指輪サイズであるという解釈ならば「太陽の指輪」という訳は特に問題のないものだった。しかし、後に宝捕り/Treasure Nabberのイラストに登場したFrom the Vault:Relics版イラストが指輪と言うには無理のある大きさであることが発覚したり、マジックフェスト版イラストでは更に巨大かつ不定形な炎の輪として描かれたり、Secret Lair Drop Series: Black is Magic版イラストでは完全に首飾りとして描かれていたりと、「指輪」という訳はかなり違和感のあるものになってしまった。こればかりは仕方のないことではあるが、「太陽の輪」のような解釈に余地のある訳のほうが適切だったと言えよう。
脚注
- ↑ グランプリ・千葉2015 写真小ネタ集(その3・結婚式編)(MTG日本公式 2015年5月31日 瀬尾亜沙子著)
- ↑ The Sol of Commander(Daily MTG 2019年7月30日)
- ↑ 『ダブルマスターズ2022』とともに「ウィザーズ公認店舗応援キャンペーン」が再びやってくる(News 2022年6月30日 Wizards of the Coast著)
参考
- 壁紙・待受(WotC)
- The Top 50 Artifacts of All Time 第2位 (WotC、文:Zvi Mowshowitz、英語)
- マナ能力を持つアーティファクト・カード
- カード個別評価:リバイズド・エディション - アンコモン
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - アンコモン
- カード個別評価:Vintage Masters - 神話レア
- カード個別評価:Masters Edition 4 - レア
- Commander Collection: Black
- Commander Collection: Green
- From the Vault:Relics
- Kaladesh Inventions
- Secret Lair Drop Series: Pride Across the Multiverse
- Secret Lair Drop Series: Black is Magic