名誉回復/Vindicate
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2色以上で構成された多色カードが多数存在するインベイジョン・ブロック中で、対抗色が露骨に強いアポカリプスのカードの1つ。
3マナで砂漠の竜巻/Desert Twisterが撃てるというのは、いくら対抗色でもやりすぎではないかというくらいに強い。土地破壊やギミック破壊でパーミッションにも効果を発揮、邪魔なブロッカーも排除できるのでビートダウンへの採用も考慮できる、強力なプレインズウォーカーも対象に取ることができる…と、およそどんなデッキを相手取ってもムダになる事がないという万能カード。
あえて欠点を探せば、再生を許すので魂売り/Spiritmongerなどには対応しきれない、多色呪文なのでプロテクションに多少引っかかりやすい、ソーサリーなので対応撃ちができない、などといくつか見つけることはできる。しかしどれもプレイングで十分補える範囲であり、この破格のマナ・コストと汎用性を思えば些細な欠点と言ってもいいぐらいである。
- 解呪/Disenchantを擁する白と汚れ/Befoulのようにクリーチャーと土地を破壊できる黒が合わさったカードと見ることができるだろう。
- 解呪が帰化/Naturalizeへと移行したためか、後に登場した似た効果を持つ呪文である大渦の脈動/Maelstrom Pulseは黒緑になっている。
- 2007年・2013年と、2回もジャッジ褒賞プロモカードに選ばれており、そのたびに新規イラストと新規フレイバー・テキストが与えられている。
- 2013年版に描かれているのはソリン・マルコフ/Sorin Markov。
- 「名誉回復」と訳されているが、もう少し正しく言うのなら、「不当にかけられた容疑を不当であると立証すること」という、ちょっとわかりにくい意味である。カードっぽく訳すのであれば「潔白の証明」といったところか。
ストーリー
イラストはジェラード/Gerrardが一度はヨーグモス/Yawgmothの罠にかかり、その失敗により失った名誉(?)を取り戻すためにレガシー/Legacyを起動。ラースの被覆/Rathi Overlayによってアーボーグ/Urborgに転移してきた要塞/Strongholdに逃げ込もうとしたヨーグモスを、命と引き換えに滅ぼしたシーンを表現している。フレイバー・テキストは、その際にジェラードが遺した別れの言葉である。
- しかし、その一連のストーリーを知らない人にとっては「何で名誉が回復するとパーマネントが壊れるの?」「何で相手のパーマネントを壊す呪文で、ジェラードは遺言みたいなことを言ってるの?」と疑問を深める要因となった。
わたしを悼むようなことはしないでくれ。これがわたしの運命なのだから。― ジェラード
- なお戦いの跡地はヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothとなり、やがて陰謀団の要塞/Cabal Strongholdとなった。そして戦いの記憶はやがてジェラードの勝利/Triumph of Gerrardとして語られるようになったという、ドミナリア/Dominariaにおける光と闇の歴史の一端を担うカードである。
関連カード
主な亜種
パーマネント全般を除去する白黒のカード。ただし、土地だけは対象外となるものも含む。
- Ass Whuppin' - 銀枠。自分の視界から見える銀枠のパーマネントであれば、他人のゲームの中のパーマネントも破壊できる。
- 絶望の天使/Angel of Despair - 7マナのクリーチャー。ETBで名誉回復が誘発する。
- 壊死スリヴァー/Necrotic Sliver - 3マナと生け贄で名誉回復を撃つ能力を共有するスリヴァー。
- 贖罪の高僧/High Priest of Penance - 2マナのクリーチャー。ダメージを受ける度に土地でないパーマネント1つを破壊。
- 灰燼の乗り手/Ashen Rider - 8マナのクリーチャー。ETBまたはPIGでパーマネント1つを追放。
- 完全なる終わり/Utter End - 4マナのインスタント。土地でないパーマネント1つを追放。
- 永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim - 2マナの伝説のクリーチャー。ライフがゲーム開始時より10以上多ければ、クリーチャー1体の生け贄と3マナで完全なる終わりが撃てる。
- 苦渋の破棄/Anguished Unmaking - 3マナのインスタント。土地でないパーマネント1つを追放し、3点のライフを失う。
- マガーンの鏖殺者、ヴォーナ/Vona, Butcher of Magan - 5マナの伝説のクリーチャー。タップ能力でライフ7点を支払うと土地でないパーマネント1つを破壊。自軍ターン中のみ起動可。