ライブラリーアウト
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ライブラリーアウト (Library Out/Decked)とは、敗北条件の1つ、『カードがないライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーは、次にいずれかのプレイヤーが優先権を得る時にゲームに負ける。これは状況起因処理である。』の呼称。俗にデッキ切れ、山札切れとも言われる。
- 研究室の偏執狂/Laboratory Maniacは、自分のライブラリーアウトを勝利に変えてくれる。
- 研究室の偏執狂が登場する以前のカードでは、片意地な使い魔/Obstinate Familiarやあざみの使い魔、明日歌/Tomorrow, Azami's Familiarなどの「ドローを置換する能力」によって、この敗北条件を回避することができる。
- ライブラリーのカードが0枚になった時ではなく、カードがないライブラリーからカードを引こうとしたときなので注意。つまり、ただひたすら対戦相手のライブラリーを墓地に置いたり、追放したりするだけのデッキは、通常勝利するには対戦相手のドロー・ステップまで待たなくてはならない。相手にドロー呪文を撃つタイプならOK。
- "run out"(使い果たす)と呼ぶこともある。
- 珍しい所ではフルバーンのミラーマッチで、双方が神聖の力線/Leyline of Sanctityを設置したためにダメージを通せなくなり、そのまま手の打ちようがなくライブラリーアウト…ということが実際に起こったことがある。→(グランプリ神戸14、カバレージ)
対戦相手のライブラリーアウトを狙うデッキ
対戦相手をライブラリーアウトさせることをメインに据えて勝つデッキもあり、主に次の2つのパターンに分かれる。
- ライブラリー破壊(ライブラリーのカードを墓地に置いたり追放したりする効果)の呪文や能力、もしくはドロー呪文を相手に撃つ。
- 自分だけドローを飛ばす手段を用意するか、ライブラリーを修復する手段を用意するかして、相手のライブラリーが自然に尽きるのを待つ(ロックを極めて投了させる)。
ライブラリーを使わないデッキは存在しないし、ライブラリーアウトは相手のライフや戦場の状況に関係なく勝利できる手段である。そのため相手のデッキや動きに影響を受けづらいことが利点。
弱点は、その到達までのハードルがライフを削る勝ち方よりも高いところ。初期ライフは誰でも20点なのに対して、構築ならば、削らなければならないライブラリーはどんなに少なくても40枚以上。相手のドローなどである程度は自動的に削られるとは言っても、相当遠い。バベルのように極端に分厚いデッキの存在も厳しい点。
上記1のみで勝つことを目指すデッキ(MoMaや玉虫アルターなど、無限コンボやそれに準ずるコンボによりライブラリーを一挙に削る)でない場合、たとえ通常サイズのデッキ相手であっても持久戦になるので、生き残るための高い防御力を必要とする(面倒臭くなった相手が投了するのを期待するならともかく)。大抵はどれもロックかパーミッションの形を取っているのは「高い防御力」を得るための必然だろう。トーナメントの場合は残り時間に注意。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方