三なる宝球/Trinisphere
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マジックにおけるマナの概念を破壊するアーティファクトであり、一種のルール破壊カード。アンタップ状態である限り、呪文を3マナ未満のコストで唱えることができなくなる。
元々軽い呪文はもちろん、ピッチスペルなどのコストを軽減できる呪文さえも3マナ未満で唱えることができなくなる。そのため、ウィニーや親和などのデッキは大きな足止めを受け、あるいはデッキとして成立することさえ難しくなる。また、何らかのタップ手段と通電式キー/Voltaic Keyを組み合わせて対戦相手にだけ影響させることも可能。
これの強さが如実に現れたのがヴィンテージ環境である。ヴィンテージでは0マナや1マナの極めて強力なカードが多数存在するが、その強力なカード達にことごとく影響するため、序盤の展開を大きく遅らせることが可能であるからだ。特にMishra's WorkshopやBlack Lotusから1ターン目に出てくるとほとんどのデッキが機能不全に陥ってしまう。そのため、(相対的に)最強のカードの1つと伸し上がった。
またレガシーにおいても強力なカードである。白スタックスでは、マナ拘束と併用することでロックしてしまう。そのほか、ドラゴン・ストンピィやMUDなどでも、2マナランドから高速で出して相手のアクションを封じこめるために使われている。
- この効果は、代替コストによるコストの変化やコストの増減などを適用した後、唱えるための総コスト(のマナ部分)が3マナ未満ならば適用される。
- マナコストを支払わずに唱えることも、代替コストにあたる。ある呪文をマナコストを支払わずに唱えてもよい場合、三なる宝球の効果によって最終的にコストは3マナになる。
- ファイレクシア・マナの支払い方法の選択の結果、支払うマナが3マナ未満となった場合、この効果の影響を受ける。
- 召集・探査・即席のような支払い方法により、結果的に支払うマナが3マナ未満になってもこの効果の影響は受けない。これらの能力は総コストの支払い方法を増やすものであり、総コストを変更するものではないためである。
2005年3月20日より、ヴィンテージで制限カードに指定された。上述の通り、1ターン目からほとんどのデッキを機能不全にしてしまうことも容易であったため、環境に影響がありすぎるとDCIが判断した模様。