森の知恵/Sylvan Library
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 |
|||
12行: | 12行: | ||
*[[ライブラリー操作]]を併用するのも有効。各種[[フェッチランド]]で[[切り直す|切り直し]]てもよいし、[[発掘]]なども相性がよいだろう。 | *[[ライブラリー操作]]を併用するのも有効。各種[[フェッチランド]]で[[切り直す|切り直し]]てもよいし、[[発掘]]なども相性がよいだろう。 | ||
*ライフと引き換えの[[ハンド・アドバンテージ]]獲得というのは、現代の[[色の役割]]で言えば、[[黒]]のカードであるべきような性能。黎明期の混沌さがうかがえる。 | *ライフと引き換えの[[ハンド・アドバンテージ]]獲得というのは、現代の[[色の役割]]で言えば、[[黒]]のカードであるべきような性能。黎明期の混沌さがうかがえる。 | ||
− | *[[統率者戦]]では[[緑]]の貴重なドロー操作カード。4点のライフ支払いも[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]が40点であるため利用しやすい。[[Commander's Arsenal]]にも収録されている。 | + | *[[統率者戦]]では[[緑]]の貴重なドロー操作カード。4点のライフ支払いも[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]が40点であるため利用しやすい。[[Commander's Arsenal]]や[[Commander Collection: Green]]にも収録されている。 |
**統率者戦が行われるようになってから需要が高まり、[[シングルカード]]価格が高騰したカードでもある。 | **統率者戦が行われるようになってから需要が高まり、[[シングルカード]]価格が高騰したカードでもある。 | ||
− | *ライフを支払ってカードを引くのは緑のフレイバーではないうえ[[カードパワー]]が高すぎる、というこのカードの問題点を意識して作り直された[[リメイク]]版が[[ミリーの悪知恵/Mirri's Guile]] | + | *ライフを支払ってカードを引くのは緑のフレイバーではないうえ[[カードパワー]]が高すぎる、というこのカードの問題点を意識して作り直された[[リメイク]]版が[[ミリーの悪知恵/Mirri's Guile]]である<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/teapot-2002-12-16 In a Teapot](Making Magic 2002年12月16日)</ref>。 |
==ルール== | ==ルール== |
2021年2月13日 (土) 12:30時点における版
Sylvan Library / 森の知恵 (1)(緑)
エンチャント
エンチャント
あなたのドロー・ステップの開始時に、あなたは追加のカードを2枚引いてもよい。そうした場合、あなたの手札にあるこのターン引いたカードを2枚選ぶ。それらのカードそれぞれについて、4点のライフを支払うか、そのカードをあなたのライブラリーの一番上に置く。
カード・アドバンテージを稼げるエンチャント。毎ターンのドローが「3枚引いて2枚戻す」になるが、4点ライフを支払うごとに戻す枚数を減らせる。
4点というライフの支払いはかなりきつく、そう易々と手札は増やせないが、増やさなくても毎ターンのドローが渦まく知識/Brainstormになるようなものなので、それだけでもそれなりに優秀である。また、こちらのライフを積極的に攻めてこないコントロールデッキが相手ならば、比較的楽な気持ちで引き増せるだろう。黎明期のThe Deckなどのコントロールデッキやカウンターオースなどで1枚挿しされていた。
一時期のレガシーではZooのミラーマッチが頻発したため、消耗戦を制するために投入されることがあった。また、食物連鎖などの緑を含むコンボデッキで採用されることもある。
現在のレガシーでは4色レオヴォルド等の緑を含むコントロールデッキや、土地単やダーク・デプス系デッキのようなデッキで採用されている。
- ドローを置換する効果との相性は非常によい。「引いたカードは、ライフを支払わなければライブラリーに戻す」のがこのカードの基本的な動作なので、ドローが置換されて戻すべきカードがなくなると、カードを戻す&ライフを支払う必要がなくなってしまう。つまり、2枚分以上のドローを置換すれば丸儲けになるということ。豊穣/Abundanceや各種言葉などとのシナジーが有名。
- ライブラリー操作を併用するのも有効。各種フェッチランドで切り直してもよいし、発掘なども相性がよいだろう。
- ライフと引き換えのハンド・アドバンテージ獲得というのは、現代の色の役割で言えば、黒のカードであるべきような性能。黎明期の混沌さがうかがえる。
- 統率者戦では緑の貴重なドロー操作カード。4点のライフ支払いも初期ライフが40点であるため利用しやすい。Commander's ArsenalやCommander Collection: Greenにも収録されている。
- 統率者戦が行われるようになってから需要が高まり、シングルカード価格が高騰したカードでもある。
- ライフを支払ってカードを引くのは緑のフレイバーではないうえカードパワーが高すぎる、というこのカードの問題点を意識して作り直されたリメイク版がミリーの悪知恵/Mirri's Guileである[1]。
ルール
- これはドロー・ステップの開始時に誘発する誘発型能力である。ドロー・ステップのターン起因処理のドローを行った後、この能力は一旦スタックに置かれるので、能力に対応して何かすることができる。例えば、通常のドローで引いたインスタントでライフを回復して、その後に森の知恵で引いたカードに対してライフを支払うようなこともできる。
- 追加のドローを行うかどうかは解決時に選ぶ。追加のドローをしたならば、「そうした場合、~」以下の処理を行う。
- ライブラリーに戻せるカードの範囲が少々特殊なので注意が必要。この能力が解決される前に引いたカードも「このターン引いたカード」なので、戻すことができる。実際に戻すなら、この能力が解決されるまでは直前のターンまでの手札とこのターン引いたカードを物理的に分離しなければならない。
- 総合ルールではフォローされていないが、手札に混ぜてしまったカードは、全ての対戦相手にこのターン引いたと明確に分からないため、戻すことはできない。各種教示者でサーチしたカードを公開し、「適正なカードをサーチした」ことを証明するのと同じである。
- ジャッジなどの第三者に「このターン引いたカード」を覚えておいてもらえばよさそうに思えるが、ジャッジは対応しないだろう。ジャッジの役割はカードを覚えることではなく、起こった誤りを処理することであるからである。何か問題が起こったとき、例えば「このターン引いたカード」を手札と混ぜてからカードを戻そうとしたときになって、初めてジャッジの出番になるのである。
- 混ぜてしまった場合の処理は、ルール適用度やイベントの性質、実際の状況によって異なる。何かと厄介なカードであるので、とにかく少しでも問題が起これば、ジャッジの判断を仰ぐのが望ましいだろう。
- 複数の森の知恵をコントロールしている場合、それぞれの能力を順に解決する。インスタント・タイミングで切り直す手段がない場合、一つ目の森の知恵でライフを支払ってカードを戻さないことを選択しないと、二つ目の森の知恵では戻したカードを引き直すことになるため手札内容の面では意味が無い。
参考
- ↑ In a Teapot(Making Magic 2002年12月16日)
- カード個別評価:レジェンド - アンコモン1
- カード個別評価:第5版 - レア
- カード個別評価:第4版 - レア
- カード個別評価:エターナルマスターズ - レア
- カード個別評価:Vintage Masters - レア
- カード個別評価:Masters Edition - レア
- Commander Collection: Green
- Commander's Arsenal