シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon

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[[赤]]を代表する[[大型クリーチャー]]にして、黎明期の[[アルファ]]時代から[[マジック:ザ・ギャザリング]]の[[ドラゴン]]を代表する存在。
 
[[赤]]を代表する[[大型クリーチャー]]にして、黎明期の[[アルファ]]時代から[[マジック:ザ・ギャザリング]]の[[ドラゴン]]を代表する存在。
  
[[基本セット]]の代表的なドラゴンとも言われ、アルファから[[基本セット2010]]までは[[第6版]]以外で収録されるという、ほぼ[[皆勤賞]]な状況だった。[[基本セット2011]]以降は他のドラゴンに譲る形で[[再録]]されずにいたが、[[基本セット2014]]では[[セラの天使/Serra Angel]]、[[センギアの吸血鬼/Sengir Vampire]]らの往年の名カードと名を連ねて久々の復帰を果たす。
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圧倒的な[[サイズ|巨体]]を持ち、[[飛行|空を飛び]]、[[炎のブレス/Firebreathing|炎を吐く]]。いかにもドラゴンらしいイメージで作られたカードである。潤沢な[[赤マナ]]があれば、一気に勝負を決めてしまう力を秘めている。
 
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ドラゴンの代名詞として、「炎を吐く」というイメージの[[パワー]][[パンプアップ]][[能力]]を備えている(参考:[[炎のブレス/Firebreathing]])。さらに[[飛行]]も持っているため、一気に勝負を決めてしまう力を秘めている。
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[[構築]]ではやや[[カードパワー]]不足とされ、あまり使われる事は無いが、[[プロツアーハリウッド08]]などでは[[サイドボード]]に投入された実績を持つ。
 
[[構築]]ではやや[[カードパワー]]不足とされ、あまり使われる事は無いが、[[プロツアーハリウッド08]]などでは[[サイドボード]]に投入された実績を持つ。
  
 
*このカードの読みは「しヴ'''やま'''のどらごん」ではなく「しヴ'''さん'''のどらごん」である。
 
*このカードの読みは「しヴ'''やま'''のどらごん」ではなく「しヴ'''さん'''のどらごん」である。
*他のカードでは「[[シヴ/Shiv|シヴ]]」なのにこのカードでは「シヴ山」となっている。別に誤訳というわけではなく、日本語版登場初期に訳されたものなので[[テンプレート]]が確立していなかったのだろう。他にこのような例として、[[鉄の根の樹人族/Ironroot Treefolk]]や[[真珠三叉矛の人魚/Merfolk of the Pearl Trident]]などがある。
 
**だが、後に[[シヴ山のウンパス/Shivan Wumpus]]や[[シヴ山の隕石/Shivan Meteor]]が登場した。訳の分け方の法則はよくわからない。
 
*[http://magic.flaminio.com/rarities-fantasy-inquest-as.html InQuestのジョークカード]で[[Shivan Drake]](ページ中段右側)なるものが存在する。
 
 
*ドラゴンが勢ぞろいの[[第10版を選ぼう]]第7週に登場しなかったが、基本のドラゴンということで再録された。
 
*ドラゴンが勢ぞろいの[[第10版を選ぼう]]第7週に登場しなかったが、基本のドラゴンということで再録された。
*[[デュエル・マスターズ]]を連載している[[月刊コロコロコミック]]に[[プロモーション・カード]]として付録になったことがある。[[月刊GOTTA付録カード]]と同様、裏面が他の[[カード]]と違うために[[認定大会]]では使用不可能。
 
*[[Richard Garfield]]氏はバングラデシュやネパールにも住んでいたこともあって近辺の文化に精通しており、独自の単語([[ウルザ/Urza]]や[[ミシュラ/Mishra]])についてはヒンディー語のニュアンスを意識していた。Shivanはヒンズー教の破壊神[[Wikipedia:ja:シヴァ|シヴァ]]を意識したものである。特に日本語版が登場する以前、その破壊力を踏まえて上記シヴァを連想するプレイヤーが少なからずいた(そのため、シヴ山という訳語にがっかりした者もまた少なくない)。
 
 
*[[アラーラの断片]]では同[[マナ・コスト]]同[[サイズ]]でシヴ山のドラゴンとは異なる火の噴き方をする[[炎破のドラゴン/Flameblast Dragon]]が登場した。
 
*[[アラーラの断片]]では同[[マナ・コスト]]同[[サイズ]]でシヴ山のドラゴンとは異なる火の噴き方をする[[炎破のドラゴン/Flameblast Dragon]]が登場した。
 
*[[統率者 (カードセット)|統率者]]の[[マナ蓄積のドラゴン/Mana-Charged Dragon]]は、同マナ・コスト同サイズ、さらに[[トランプル]]がついている上に火吹き能力が[[不特定マナ・コスト]]となっており、ほぼこのカードの[[上位互換]]。
 
*[[統率者 (カードセット)|統率者]]の[[マナ蓄積のドラゴン/Mana-Charged Dragon]]は、同マナ・コスト同サイズ、さらに[[トランプル]]がついている上に火吹き能力が[[不特定マナ・コスト]]となっており、ほぼこのカードの[[上位互換]]。
  
*スクウェア・エニックスのアーケードゲーム、『[[ロードオブヴァーミリオン|ロードオブヴァーミリオンII]]』のコラボレーションの一環として、このカードが[http://www.lordofv.com/collaboration/mtg.html 使い魔カードとしてゲスト参戦]した。特殊技名は[[ドラゴンの息/Dragon Breath|ドラゴンの息(ドラゴン・ブレス)]]
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==逸話==
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最初期から存在するため、マジックの看板種族であるドラゴンの中でも代表格として扱われる。[[基本セット]]やその他商品での[[再録]]回数だけでなく、メディアミックスでの登場も非常に多い。
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===[[カード名]]===
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*[[Richard Garfield]]氏はバングラデシュやネパールにも住んでいたこともあって近辺の文化に精通しており、独自の単語([[ウルザ/Urza]]や[[ミシュラ/Mishra]]など)についてはヒンディー語のニュアンスを意識していた。Shivanはヒンズー教の破壊神[[Wikipedia:ja:シヴァ|シヴァ]]を意識したものである。特に日本語版が登場する以前、その破壊力を踏まえて上記シヴァを連想するプレイヤーが少なからずいた(そのため、「シヴ山」という訳語にがっかりした者もまた少なくない)。
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*他のカードでは「Shivan」を「シヴの」と訳しているが、このカードでは「シヴ山の」となっている。
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**[[シヴ/Shiv]]は大陸の名前であって、山の名前ではないので、厳密に言えば誤訳となる。ただし、このカードが初めて日本語訳された時点ではまだ背景ストーリーにおけるシヴの設定が詳細に固まっていなかったため、後に齟齬が出ても仕方がない部分がある。それに、シヴにある山のことをシヴ山と呼ぶという可能性もまだ残っている。
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**シヴの詳細が明らかになり、[[テンプレート|定訳]]も「シヴの」に定着した後に、[[シヴ山のウンパス/Shivan Wumpus]]や[[シヴ山の隕石/Shivan Meteor]]が登場した。訳の分け方の法則はよくわからない。
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===収録状況===
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*アルファから[[基本セット2010]]までは[[第6版]]以外で収録されるという、ほぼ[[皆勤賞]]な状況だった。しばらく不在期間があったが、[[基本セット2014]]では[[セラの天使/Serra Angel]]、[[センギアの吸血鬼/Sengir Vampire]]らの往年の名カードと名を連ねて久々の復帰を果たす。
 
*[[From the Vault:Dragons]]に{{Gatherer|id=178025|新規イラスト}}で収録された。
 
*[[From the Vault:Dragons]]に{{Gatherer|id=178025|新規イラスト}}で収録された。
*イラストはアルファからビートダウンギフトボックスまで、[[フレイバー・テキスト]]はアルファから第5版まで変わらないままだった。が、[[第7版]]に再録される際、他の第7版収録[[カード]]と同様に{{Gatherer|id=25688|新イラスト}}となる。同時に、フレイバー・テキストも変更される。その後(上記の[[From the Vault:Dragons]]に収録された時のイラストを除けば、)ずっと第7版以降のイラストとフレイバー・テキストで収録され続けている。上記のロードオブヴァーミリオンIIにゲスト参戦した際も、この第7版以降のイラストが使用された。
 
 
*アルファの時からほぼ皆勤賞なだけあって、[[基本セット2015]]現在まで計13回という高い収録回数スコアを誇る。上記のFrom the Vault:Dragons、ビートダウンギフトボックス、そして紙媒体ではないが[[Masters Edition 4]]、これらも含めれば実に16もの[[セット]]に顔を出していることになる。
 
*アルファの時からほぼ皆勤賞なだけあって、[[基本セット2015]]現在まで計13回という高い収録回数スコアを誇る。上記のFrom the Vault:Dragons、ビートダウンギフトボックス、そして紙媒体ではないが[[Masters Edition 4]]、これらも含めれば実に16もの[[セット]]に顔を出していることになる。
*[[デュエルファイター刃]]の第1話に登場。お互いに残り[[ライフ]]が6という状況下で[[召喚]]される。[[対戦相手]]をドラゴンで[[殴る|殴り]]倒すために、主人公はシヴ山のドラゴンのパンプアップ能力を1回起動し、パワーを6に上昇させる。しかし、そこに[[狂乱病/Delirium]][[唱える|唱え]]られ、シヴ山のドラゴンを逆に利用される形で[[敗北]]する。召喚時の詠唱文は「神の峰より疾く来たれ!天駆ける竜の王『シヴ山のドラゴン(シヴァンドラゴン)』!!」
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**登場回数こそ多いが、[[イラスト]][[フレイバー・テキスト]]の変更が少なく、アルファ~第5版、第7版以降、From the Vault:Dragonsの3パターンしか存在しない。「看板カード」として、むやみにイメージを変更しないようにしているのであろう。
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*また他にも、[[デュエル・マスターズ]]を連載している[[月刊コロコロコミック]][[プロモーション・カード]]として付録になったことがある。[[月刊GOTTA付録カード]]と同様、裏面が他の[[カード]]と違うために[[認定大会]]では使用不可能。
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===他媒体作品への出演===
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*[[デュエルファイター刃]]の第1話に登場。主人公の切り札として登場するも、[[狂乱病/Delirium]]で逆に利用されて逆転[[敗北]]を喫する。召喚時の詠唱文は「神の峰より疾く来たれ!天駆ける竜の王『シヴ山のドラゴン(シヴァンドラゴン)』!!」
 
*[[スターライト・マナバーン]]にも登場。学生服を着た人間体の男子生徒だが、頭部部分のみ第7版以降のイラストのシヴ山のドラゴン、というエキセントリックな風貌をしている。[[シャーク|シャーク・トレード]]を行う不良生徒にして、主人公たちが戦いあう原因を生んだ事件の張本人。名前は「''渋山''」。
 
*[[スターライト・マナバーン]]にも登場。学生服を着た人間体の男子生徒だが、頭部部分のみ第7版以降のイラストのシヴ山のドラゴン、というエキセントリックな風貌をしている。[[シャーク|シャーク・トレード]]を行う不良生徒にして、主人公たちが戦いあう原因を生んだ事件の張本人。名前は「''渋山''」。
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*スクウェア・エニックスのアーケードゲーム、『[[ロードオブヴァーミリオン|ロードオブヴァーミリオンII]]』のコラボレーションの一環として、このカードが[http://www.lordofv.com/collaboration/mtg.html 使い魔カードとしてゲスト参戦]した。特殊技名は[[ドラゴンの息/Dragon Breath|ドラゴンの息(ドラゴン・ブレス)]]。
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*[http://magic.flaminio.com/rarities-fantasy-inquest-as.html InQuestのジョークカード]で[[Shivan Drake]](ページ中段右側)なるものが存在する。
  
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==
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*[[カード個別評価:Masters Edition 4]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:Masters Edition 4]] - [[レア]]
 
*[[From the Vault:Dragons]]
 
*[[From the Vault:Dragons]]
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__NOTOC__

2014年9月6日 (土) 08:41時点における版


Shivan Dragon / シヴ山のドラゴン (4)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)

飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
(赤):ターン終了時まで、シヴ山のドラゴンは+1/+0の修整を受ける。

5/5

を代表する大型クリーチャーにして、黎明期のアルファ時代からマジック:ザ・ギャザリングドラゴンを代表する存在。

圧倒的な巨体を持ち、空を飛び炎を吐く。いかにもドラゴンらしいイメージで作られたカードである。潤沢な赤マナがあれば、一気に勝負を決めてしまう力を秘めている。

構築ではややカードパワー不足とされ、あまり使われる事は無いが、プロツアーハリウッド08などではサイドボードに投入された実績を持つ。

逸話

最初期から存在するため、マジックの看板種族であるドラゴンの中でも代表格として扱われる。基本セットやその他商品での再録回数だけでなく、メディアミックスでの登場も非常に多い。

カード名

  • Richard Garfield氏はバングラデシュやネパールにも住んでいたこともあって近辺の文化に精通しており、独自の単語(ウルザ/Urzaミシュラ/Mishraなど)についてはヒンディー語のニュアンスを意識していた。Shivanはヒンズー教の破壊神シヴァを意識したものである。特に日本語版が登場する以前、その破壊力を踏まえて上記シヴァを連想するプレイヤーが少なからずいた(そのため、「シヴ山」という訳語にがっかりした者もまた少なくない)。
  • 他のカードでは「Shivan」を「シヴの」と訳しているが、このカードでは「シヴ山の」となっている。
    • シヴ/Shivは大陸の名前であって、山の名前ではないので、厳密に言えば誤訳となる。ただし、このカードが初めて日本語訳された時点ではまだ背景ストーリーにおけるシヴの設定が詳細に固まっていなかったため、後に齟齬が出ても仕方がない部分がある。それに、シヴにある山のことをシヴ山と呼ぶという可能性もまだ残っている。
    • シヴの詳細が明らかになり、定訳も「シヴの」に定着した後に、シヴ山のウンパス/Shivan Wumpusシヴ山の隕石/Shivan Meteorが登場した。訳の分け方の法則はよくわからない。

収録状況

他媒体作品への出演

ストーリー

シヴ山のドラゴン/Shivan Dragonは、その名が示す通りシヴ/Shivの山々に息づくドラゴンたち、およびシヴ大陸で生まれ育ったドラゴンたちのことである。シヴ大陸は、ドミナリア/Dominariaの他の様々な大陸に比べると小さな部類に入る火山島ではあるが、ドミナリアいち赤マナの活動が活発な地域である(イラスト)。このシヴ大陸には人間ギトゥ/Ghitu族を始め、ゴブリンヴィーアシーノフェニックスなどの、豊富な赤マナの恩恵を受けた粗暴で荒々しいクリーチャーたちが生息している。そういった暴力的なクリーチャーたちですら及ばぬ力強さを持つ存在にして、シヴ大陸の食物連鎖の頂点に立つのがシヴの山々の主、赤マナの祝福を最もその身に受けて生まれた種族、それがシヴ山のドラゴン/Shivan Dragonたちだ。

まぎれもなくシヴの山々の主である。
(出典:第7版~基本セット2015)
なるほど、ドラゴンというのは概して残酷な生き物だが、中でもシヴ山のドラゴンは、他人の苦しみに格別の喜びを見いだすものらしい。猫が鼠で遊ぶように、とどめを刺す前に獲物をもてあそぶことが珍しくないのだ。
(出典:アルファ~第5版)

第5版までのフレイバー・テキストには、シヴ山のドラゴンたちがまるで残虐非道な存在のように描かれている。しかし、シヴ山のドラゴンたち全てがそうだというワケでは決してない。知的な者もちゃんとおり、人語を介する者や、法や規則を理解できる識者もいる。また、仲間のため、そして自らの使命とドミナリアの未来のために、その身を殉じた気高き魂、ドラゴンとしての立派な誇りを持つものたちもいる。アカデミー/Academy時代のウルザ/Urzaに協力した雌のシヴ山のドラゴン、ゲーリデアリガズ/Gherridarigaaz。彼女の息子のラミデアリガズ/Rhammidarigaaz(点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter)。そして伝説のピット・ファイター/Pit Fighter Legends刃の翼ロリックス/Rorix Bladewingなどがそうだ。

参考

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