クローサの掌握/Krosan Grip
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2021年3月11日 (木) 08:52時点における版
刹那を持って1マナ重くなった帰化/Naturalize。
「より確実に破壊できる」という点において、帰化やその亜種よりも優秀である。攻防の要にエンチャントやアーティファクトを用いるパーミッションやコンボ系のデッキに対して、高い信頼性を持つカードとなる。単純なカウンター呪文耐性というだけには留まらず、師範の占い独楽/Sensei's Divining Topの様に戦場以外に逃げたり、溶接の壺/Welding Jarで再生したり、梅澤の十手/Umezawa's Jitteの蓄積カウンターを使い切ったり、といった事もさせない。
エクステンデッド~レガシーでも、等時の王笏/Isochron Scepterやライブラリー操作と組み合わせた相殺/Counterbalanceなど、デッキの中核として働くほど強力なエンチャントやアーティファクトは非常に多い。これらに対しても刹那は有効に働くため、申し分無い解答といえる。特に師範の占い独楽/Sensei's Divining Topがそれぞれのフォーマットで禁止される前は、起動型能力で逃がさない除去として用いられた。
対して、マナ・アーティファクトを破壊してテンポ・アドバンテージをとる場合は、マナ・コストが1点重い分だけ帰化に劣る。
これらの特性から、サイドボードに積まれる事が多く、特定のエンチャントやアーティファクトに頼るデッキに対しては、そのポテンシャルを遺憾なく発揮している。シングルシンボルであるため、緑をタッチするだけで気軽に使えるのも大きなポイント。
レガシーでは登場以降緑系デッキのサイドボードへの搭載が標準となり、特にメタゲームの中心である相殺コントロールへの対抗策として重宝された。これとタルモゴイフ/Tarmogoyfのためだけに緑をタッチするデッキさえあったが、突然の衰微/Abrupt Decayという強力な対抗馬の出現以降は採用率を落とした。モダンにおいては2マナ以下の呪文を採用できない死せる生に採用例がある。
- イラストに描かれている剣は弱者の剣/Sword of the Meek。塵への帰結/Return to Dustのイラストでも描かれている。
関連カード
サイクル
- 天界の十字軍/Celestial Crusader
- 拭い捨て/Wipe Away
- 突然の死/Sudden Death
- 突然のショック/Sudden Shock
- クローサの掌握/Krosan Grip
参考
- The Disenchanted Sword (WotC、英語)
- クローサ/Krosa(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:時のらせん - アンコモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - アンコモン
- カード個別評価:Modern Masters - アンコモン