ザルファー/Zhalfir
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2023年5月15日 (月) 02:54時点における最新版
ザルファー/Zhalfirは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Plane、およびかつてドミナリア/Dominariaに存在した国家。ミラージュとビジョンズで描かれたMirage Wars(ミラージュ戦争、蜃気楼戦争)の舞台のひとつ。目次 |
[編集] 解説
ジャムーラ/Jamuraa大陸の北西部に存在した強大な軍事国家。シダー/Sidarと呼ばれる将軍に率いられる精強なアスカーリ/Askariの騎士団を擁する。プレインズウォーカー/Planeswalkerであるテフェリー/Teferiの生まれ故郷であり、彼自身もザルファーの宮廷魔術師として仕えていた事がある。
テフェリーの魔術によりフェイズ・アウトさせられた後は独立した次元/Planeとなった[注釈 1]。その後は長らく多元宇宙における発見困難な場所に存在していたが、紆余曲折を経てかつてミラディン/Mirrodinが存在していた位置に収まった。空にはミラディンの太陽も残っている。
[編集] 地理
当時の地図では、西側はクーケムッサ海/Kukemssa Seaに面するウンヤロ/Unyaro平原。そこから東に向かってメテンダ/Mtenda平原、そして広大なムウォンヴーリー/Mwonvuliのジャングル、その向こう側はイーカンドゥー/Ekundu大山脈に囲まれている。イーカンドゥー大山脈の北側に伸びるタールルーム/Talruum山脈を挟んでスークアタ/Suq'Ata、南側に伸びるテレムコ/Teremko山脈を挟んでフェメレフ/Femerefとそれぞれ国境を接している。
ウンヤロ・メテンダのふたつの平地に挟まれる広大な湖のほとりに首都キパム/Kipamuが建つ。湖は南側の河川からブレウシ湾/Buleusi Bayへと流れ込み、そのメテンダ側に港湾都市テフェムブルー/Tefemburuがある。さらに南に下ると国境都市Ufunguo(アーファングォウ)。湖は北側からクーケムッサ海にも流れており、その北端の河口にはキインガル/Kiingal砦がある。ザルファー中心部から離れたいずこかにウーザーク/Uuserkと呼ばれる湿原地帯があり、王族の柱状墳墓/Pillar Tombsを保護する目的で築かれた浮遊する要塞都市アクー/Akuが聳え立つ。
フェメレフとの国境にはウークタビー/Uktabiのジャングルが広がっており、両国の緩衝地帯としてSalamzuri(サラムズーリー)という都市が築かれている。
[編集] 歴史
ドミナリアの伝説時代(AR-5000~0年)に建国。
成長したテフェリーはトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyからザルファーに帰還。内戦を平定させて宮廷魔道士となり、セラの領土/Serra's Realmからの移民を受け入れる。五つの魔道士のギルドを創設した。その後、テフェリーはザルファーを離れて他次元に旅立ったと思われる。
当時フェメレフはザルファーの一部分だったが、宗教論争によりザルファーから分離した属州となる。やがてフェメレフは山脈で金鉱脈を発見し、独立国家となる足がかりを得る。また、それを狙うスークアタ帝国がザルファーの北部を侵略・併呑。それに対するザルファーの王の対応に貴族たちは不満を爆発させ、ザルファーは複数の独立国に分断される。
時を経て帰還したテフェリーによって国内が立て直される。テフェリーはザルファーに滞在した後、時間魔法の研究のためにテフェリーの島/Teferi's Isleへと移住する。
[編集] ミラージュ・ブロック
AR4000年頃、テフェリーの島が事故によってフェイズ・アウトする。
AR4100年頃までに、マンガラ/Mangaraの外交的手腕によってザルファー、フェメレフ、スークアタの三国の緊張状態が解きほぐされて協定が結ばれ、マンガラの調和(Mangara's Harmony)と呼ばれる平和が築かれる。
AR4195年、ケアヴェク/Kaervekの企みによって三国を巻き込んだ戦争が発生する。フェイズ・アウトから帰還したテフェリーの間接的な関与とアズマイラ/Asmiraの犠牲によって事態は収拾へと向かい、AR4196年に戦争は終結する。
[編集] インベイジョン・ブロック
AR4205年のファイレクシア/Phyrexiaによるドミナリア侵攻の際、テフェリーは大規模なフェイジング呪文を敢行しザルファーを時の流れの彼方にフェイズ・アウトさせるという行動に出る。そのため、その一帯は消失しザルファーの虚空/Zhalfirin Voidと呼ばれる地域になった。
[編集] 時のらせんブロック
ザルファーはAR46世紀にジャムーラにフェイズ・インする予定であったが、その頃のドミナリア/Dominariaは時の裂け目/Time Riftにより荒廃しておりスムーズな帰還は難しい状況であった。テフェリーは、ザルファーのフェイズ・イン安定化に尽力するも、レシュラック/Leshracに操られたジェスカ/Jeskaがテフェリーの制止を無視してザルファー上空の裂け目を塞いでしまったことが決定打となり、帰還は失敗。ザルファーは時の流れの彼方に置き去りにされてしまった。これが誤解された結果、ベルゼンロック/Belzenlokが陰謀団/The Cabalを再建する頃(ドミナリア)には、ごく一部の真実を知るもの以外にはテフェリーは「ザルファーを奪った者」として周知されてその名は忌むべきものとされている。
[編集] ファイレクシア:完全なる統一
AR4562年頃、テフェリーの時空錨/The Temporal Anchorによる時間遡行中に時空錨が破損し、テフェリーはザルファーに流れ着いた。ザルファーの時間の流れは他の次元とは異なっており、閉じ込められていたマギータ/Magetaやジャバーリー/Jabariが360年の時を経ても存命であり、また女王ウェズナは外見年齢で10年程しか年老いていなかった。テフェリーは新ファイレクシア/New Phyrexiaから敗走した放浪者/The Wandererとザルファーで遭遇したことから多元宇宙とザルファーが繋がったことを知り、ザルファーの人々と共に新ファイレクシアの脅威に立ち向かうことを決心した。
[編集] 機械兵団の進軍
ファイレクシア:完全なる統一から数週間ほど後、次元壊し/Realmbreakerと一体化したレン/Wrennはテフェリーの魔法を感知することによってザルファーを多元宇宙の果てから見つけ出した。彼女は新ファイレクシアとザルファーの位置を入れ替えることで、前者を封印し後者を多元宇宙に取り戻した。これにより他の次元と同様にプレインズウォークで行き来することが可能となり、ケイヤ/Kayaやサヒーリ・ライ/Saheeliがこの地を訪れている。こうして、数百年の時を経て、ついにテフェリーは故郷を取り戻すことができたのだった。
[編集] 主なキャラクター
- テフェリー/Teferi - かつてザルファーに仕えていた宮廷魔道士。後にプレインズウォーカー/Planeswalkerとなり、ミラージュ戦争、ザルファーのフェイジングに関わる。
- ジャバーリー/Jabari - ザルファーのシダー(将軍)。
- ジョルレイル/Jolrael - ザルファー出身の魔術師。都市を離れ、ムウォンヴーリー/Mwonvuliのジャングルで暮らしていた。
- ラシーダ/Rashida - メテンダのとある村出身の女性。竜殺しの英雄。
- マギータ/Mageta - キパム連盟/Kipamu Leagueの兵を率いたジャムーラの将軍。ファイレクシアの侵攻に備えザルファーに留まっていた際、共にフェイズ・アウトさせられた。
- ウェズナ/Wezna - フェイズ・アウトしたザルファーを治める女王。
[編集] ザルファーのフレイバー・テキスト
ミラージュ・ブロックのカードのフレイバー・テキストには、非常に多くの含蓄・情緒に富んだ言葉が記されている。その中でザルファーに関連したものを列挙する。
[編集] 謎かけ
四本の灰色の木に、絡みつく長い蛇一匹。わたしは何だ?― ザルファーの謎かけ(出典:猛き雄象/Bull Elephant)
わたしは移る。ジャングルから海へ、海から石へ、石から野原へ、野原から骨へと。私は何だ?― ザルファーの謎かけ(出典:人造ノーム/Ersatz Gnomes)
[編集] 歌
鷹の羽を髪に刺せ ――― /そして、鷹のようにすばやく、太陽のように明るく。― 「翼に乗って」ザルファーの歌(出典:入り江の鷹/Bay Falcon)
我は気高く、/また強く、/勇猛果敢にわが子を守り、/立ちはだかる者を容赦なく打ちのめす。― 「象はかく語る」ザルファーの歌(出典:気高き象/Noble Elephant)
[編集] 警句
生のつぎに来るものは、いずれにしても癒せない。― ザルファーの警句(出典:戦慄の死霊/Dread Specter)
すべてを欲し、すべてを失う。― ザルファーの警句(出典:最後の賭け/Final Fortune)
時間という名の枷からだけは、逃れられない。― ザルファーの警句(出典:次元の枷/Spatial Binding)
[編集] 言い回し・格言・決まり文句
ライオンの瞳に射すくめられる。― 「進退きわまる」という意味の、ザルファーの言い回し
海には涙の場所はない。― ザルファーの格言
ウィンドリーパーに目を奪われる。― 「白昼夢」を意味する、ザルファーの決まり文句
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
- 機械兵団の進軍
- ザルファーの槍騎兵/Zhalfirin Lancer、ザルファーの形成術/Zhalfirin Shapecraft、ザルファーのテフェリー・アコサ/Teferi Akosa of Zhalfir、ザルファーの司令官/Marshal of Zhalfir
[編集] フレイバー・テキストに登場
- ミラージュ
- 祖先の記憶/Ancestral Memories、武具師ギルドの魔道士/Armorer Guildmage、入り江の鷹/Bay Falcon、猛き雄象/Bull Elephant、腐水の悪霊/Dirtwater Wraith、神への捧げ物/Divine Offering、戦慄の死霊/Dread Specter、人造ノーム/Ersatz Gnomes、フェメレフの射手/Femeref Archers、最後の賭け/Final Fortune、ゴブリン修繕屋/Goblin Tinkerer、ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond、マーフォークの予見者/Merfolk Seer、メテンダ・グリフィン/Mtenda Griffin、気高き象/Noble Elephant、灼熱の槍のアスカーリ/Searing Spear Askari、無垢への回帰/Seeds of Innocence、造物師ギルドの魔道士/Shaper Guildmage、次元の枷/Spatial Binding、地に平穏/Tranquil Domain、ヴィーアシーノの戦士/Viashino Warrior、ウィンドリーパー/Windreaper Falcon
[編集] 登場作品・記事
- Return to Dominaria: Episode 3/ドミナリアへの帰還 第3話(Magic Story 2018年3月28日 Martha Wells著)
- Return to Dominaria: Episode 6/ドミナリアへの帰還 第6話(Magic Story 2018年4月18日 Martha Wells著)
- Return to Dominaria: Episode 7/ドミナリアへの帰還 第7話(Magic Story 2018年4月25日 Martha Wells著)
- Return to Dominaria: Episode 9/ドミナリアへの帰還 第9話(Magic Story 2018年5月9日 Martha Wells著)
- サイドストーリー第1話:もつれたもの(Daily MTG 2021年9月3日)
- サイドストーリー:死と救済(Daily MTG 2022年8月16日)
- サイドストーリー:鳥たちへの信念(Daily MTG 2022年8月17日)
- メインストーリー第5話:風の中の囁き(Daily MTG 2022年8月18日)
- サイドストーリー第1話:拠点(ストロングホールド)(Daily MTG 2022年10月21日)
- メインストーリー第5話:冷酷に、必然の運命に(Daily MTG 2022年10月26日)
- サイドストーリー第5話:孤独(Daily MTG 2023年1月17日)
- メインストーリー第8話 レンと八番(Daily MTG 2023年3月24日)
- メインストーリー第9話 新ファイレクシアの古き罪(Daily MTG 2023年3月28日)
- メインストーリー第10話 命の律動(Daily MTG 2023年3月28日)
[編集] 脚注
[編集] 注釈
- ↑ 公式記事『決戦の後に』をするでは新ファイレクシアと入れ替えられた後で初めて次元化したように表記されているが、ファイレクシア:完全なる統一時点のサイドストーリー第5話:孤独で"放浪者が囁き、その姿がちらついて揺らいだ。この次元への掌握を失いかけているのだ。"という記述があったので、ここでは入れ替え前から次元扱いとして表記している。