ロード (俗称)
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− | [[常在型能力]] | + | [[常在型能力]]によって特定[[クリーチャー・タイプ]]の[[全体強化]]・支援を行う[[クリーチャー]]を指すことがほとんどだが、絶対ではない。例えば、ほぼ全ての[[スリヴァー]]はそのような能力を持つが、ロードと呼ばれることはまずない。逆に[[Baron Sengir]]は[[起動型能力]]で単体を[[対象]]とした支援を行うが、[[センギア/Sengir]]一族の長としてのイメージからか[[吸血鬼]]のロードのごとく見なされる場合もあるし、クリーチャー・タイプ単位ではなく[[色]]単位で自軍を強化する「しもべ」[[サイクル]]のクリーチャー([[シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege]]など)、他の[[カード・タイプ]]を併せ持つクリーチャーを強化する[[エーテリウムの達人/Master of Etherium]]などもロードのように扱われることがある。 |
− | * | + | *[[タイプ的]]をテーマにしたセットではロードが[[サイクル]]を成すこともしばしばである。[[基本セット2010]]~[[基本セット2013]]間においては、各[[色]]にロードが存在していた。 |
**基本セットでは当初より[[白]]と[[緑]]にロードが長らく不在だった。緑は[[第7版]]で[[エルフのチャンピオン/Elvish Champion]]を、白は[[第10版]]で[[陸軍元帥/Field Marshal]]を得ることになったが、逆に[[第8版]]で[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]が再録を逃して以来、青にロードが欠員していたことから、第10版でも全色にロードが揃うことはなかった。結局ロードが基本セットで5色のサイクルを形成するに至ったのは、各色のロードが一新された[[基本セット2010]]になってからである。なおこの際、唯一ロードで[[皆勤賞|皆勤]]を保っていた[[ゴブリンの王/Goblin King]]も世代交代を果たしている。 | **基本セットでは当初より[[白]]と[[緑]]にロードが長らく不在だった。緑は[[第7版]]で[[エルフのチャンピオン/Elvish Champion]]を、白は[[第10版]]で[[陸軍元帥/Field Marshal]]を得ることになったが、逆に[[第8版]]で[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]が再録を逃して以来、青にロードが欠員していたことから、第10版でも全色にロードが揃うことはなかった。結局ロードが基本セットで5色のサイクルを形成するに至ったのは、各色のロードが一新された[[基本セット2010]]になってからである。なおこの際、唯一ロードで[[皆勤賞|皆勤]]を保っていた[[ゴブリンの王/Goblin King]]も世代交代を果たしている。 | ||
*同一クリーチャー・タイプを強化するロード数種類をそれぞれ複数枚[[デッキ]]に投入すること、あるいはそうしたデッキはロードにその枚数を冠し、「8ロード」のように呼ばれる。[[エイトクルセイド|8クルセイド]]や[[8アーマー]]などと同様の名称である。スタンダードでは2種類×4枚の8ロードぐらいまでが現実的な所だが、[[カードプール]]次第ではそれ以上も可能。例えば[[レガシー]]の[[マーフォーク (デッキ)|マーフォーク]]では4種類以上のロードが投入される。 | *同一クリーチャー・タイプを強化するロード数種類をそれぞれ複数枚[[デッキ]]に投入すること、あるいはそうしたデッキはロードにその枚数を冠し、「8ロード」のように呼ばれる。[[エイトクルセイド|8クルセイド]]や[[8アーマー]]などと同様の名称である。スタンダードでは2種類×4枚の8ロードぐらいまでが現実的な所だが、[[カードプール]]次第ではそれ以上も可能。例えば[[レガシー]]の[[マーフォーク (デッキ)|マーフォーク]]では4種類以上のロードが投入される。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
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2024年6月20日 (木) 20:44時点における最新版
ロード(Lord)とは、現在は廃止されたクリーチャー・タイプ、ロードの特徴から転じて、特定のクリーチャー・タイプを強化・支援するパーマネントの総称である。
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[編集] 解説
常在型能力によって特定クリーチャー・タイプの全体強化・支援を行うクリーチャーを指すことがほとんどだが、絶対ではない。例えば、ほぼ全てのスリヴァーはそのような能力を持つが、ロードと呼ばれることはまずない。逆にBaron Sengirは起動型能力で単体を対象とした支援を行うが、センギア/Sengir一族の長としてのイメージからか吸血鬼のロードのごとく見なされる場合もあるし、クリーチャー・タイプ単位ではなく色単位で自軍を強化する「しもべ」サイクルのクリーチャー(シスルダウンのしもべ/Thistledown Liegeなど)、他のカード・タイプを併せ持つクリーチャーを強化するエーテリウムの達人/Master of Etheriumなどもロードのように扱われることがある。
- タイプ的をテーマにしたセットではロードがサイクルを成すこともしばしばである。基本セット2010~基本セット2013間においては、各色にロードが存在していた。
- 基本セットでは当初より白と緑にロードが長らく不在だった。緑は第7版でエルフのチャンピオン/Elvish Championを、白は第10版で陸軍元帥/Field Marshalを得ることになったが、逆に第8版でアトランティスの王/Lord of Atlantisが再録を逃して以来、青にロードが欠員していたことから、第10版でも全色にロードが揃うことはなかった。結局ロードが基本セットで5色のサイクルを形成するに至ったのは、各色のロードが一新された基本セット2010になってからである。なおこの際、唯一ロードで皆勤を保っていたゴブリンの王/Goblin Kingも世代交代を果たしている。
- 同一クリーチャー・タイプを強化するロード数種類をそれぞれ複数枚デッキに投入すること、あるいはそうしたデッキはロードにその枚数を冠し、「8ロード」のように呼ばれる。8クルセイドや8アーマーなどと同様の名称である。スタンダードでは2種類×4枚の8ロードぐらいまでが現実的な所だが、カードプール次第ではそれ以上も可能。例えばレガシーのマーフォークでは4種類以上のロードが投入される。
- クリーチャー・タイプとしてのロードが廃止される前は実際にロードのクリーチャー・タイプを持っていないものを「ロード的存在」などと区別して呼ぶこともあった。現在ではその様に区別する意義は薄まっているものの、依然ロードとほぼ同義で使われる表現である。
[編集] ロードの例
[編集] ロード的存在
以下は「ロード的存在」と呼ばれたパーマネントの一例。
- エルフ - 葉の王エラダムリー/Eladamri, Lord of Leaves
- 実際にロードのクリーチャー・タイプを持つエルフのチャンピオンが登場するまで緑のロードという位置づけだった。
- スラル - Thrull Champion
- ナイトメア - 狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master
- 忍者 - 静風の日暮/Higure, the Still Wind
- バーバリアン - 頑強なるバルソー/Balthor the Stout
- 兵士 - 陸軍元帥/Field Marshal
- マイア - マイアのマトリックス/Myr Matrix
[編集] 各色の代表的なロードと亜種
当時の各色の代表的なクリーチャー・タイプを強化・支援し、効果が比較的単純であったことから、特に以下のクリーチャーのことを指すこともある。 それらの亜種は各項の関連カード参照。
- マーフォーク - アトランティスの王/Lord of Atlantis
- ゾンビ - ゾンビ使い/Zombie Master、アンデッドの王/Lord of the Undead
- 吸血鬼 - 吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus
- ゴブリン - ゴブリンの王/Goblin King
- エルフ - エルフのチャンピオン/Elvish Champion
[編集] 関連リンク
- Oh, My Lord! (Daily MTG 2002年11月13日 文:Ben Bleiweiss、英語)
[編集] Lord Week
ウィザーズ社の公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2013年3月19日から23日にかけて「Lord Week(ロード特集)」として、各連載記事でロードに関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。
- Judge Lord (Feature Archive、文:Jason Lemahieu)
- Lord of the Things/ロード・オブ・ザ・シング/王の仲間 (Making Magic、文:Mark Rosewater)
- Lording Over Your Draft(Limited Information、文:Steve Sadin)
- Lord of the Guys (Serious Fun、文:Adam Styborski)
- The Guardian, the Witch, and the Angel/守護者、魔女、そして天使 (Savor the Flavor、文:Doug Beyer)
- A Standard Blue Lord (Building on a Budget、文:Jacob Van Lunen)
- Fast, Funny, Fun... and Absolutely Audacious (Top Decks、文:Mike Flores)
- Lunacy With Lords (From the Lab、文:Noel deCordova)
- Lordly Might/ロードの力 (Latest Developments、文:Zac Hill)
- Respect for the Streaks (The Week That Was、文:Brian David-Marshall)